
こんな時期にカラスウリ?
って思われた方も多いと思うのですが、先日からっからに乾いたのカラスウリの実(の成れの果て?)を見つけました。

ご存知のとおり、秋に真っ赤な実をつける、カラスウリ。童謡「まっ赤な秋」にも登場する有名人です。

この赤い実の中には、打出の小槌のような、大黒様のお顔のような、ありがたい形の種子が入っております。
果肉を求めて、鳥たちが食べ、糞とともに散布されるという仕組み。種子のまわりのぬるぬるは、鳥のお腹の中で消化されないで種子を守る物質らしい。
それが、いい具合にとれて、栄養豊富な糞と一緒に大地に落とされるんだから、たいした知恵です。
でも、じつは、カラスウリの知恵はそんなものにとどまらないのです。

かなり分かりにくいと思うのですが、枯れたカラスウリのツルが地面に向かって垂れ下がっているのが、わかるでしょうか?
実はこれ、枯れて垂れ下がっているわけではなく、地中まで伸びています。
なんと、夏の間に延びた地上の蔓は、秋になると地面に向かって延び、先端が地表に触れるとそこから根を出し、塊根を作って栄養繁殖を行うんだそうです。
しかも元々の根にもデンプンやタンパク質をたくさん含んだ芋状の塊根が発達してますからこれは確実に翌年も芽を出すことが可能です。
カラスウリという植物は、いくつも保険をかけて、子孫繁栄に余念がないのです。とりあえず、今いる領土も広げつつ、別の場所へも進出してやろう…みたいな。
すごい戦略だと思いませんか?
まあ、最初の写真のように、せっかく実っても、活躍できないこともあるんですけどね(^_^;)
っていうか、そっちの方が多いのかな?
生物の知恵と進化というのは、本当にすばらしいなぁと思います。
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