2018070701
ぽかぽか春庭アート散歩>キッチュtokyo(1)真実の口
なんでもレプリカにしてしまう「手先が器用大国」ニッポン。
レプリカ(複製品)は、本物とまったく同じサイズ、同じ素材で作られます。美術館などでは、グッズ売り場にレプリカが並んでいます。
一方、ミニチュアは、サイズを縮小して、精巧に元の形が形作られたものがあります。
海洋堂のミニチュアフィギュアは世界に誇る一大産業になっています。世界的にヒットしたミニチュアもありますが、ほとんどの場合、製作者は名前を出すことがありません。どんなに売れても、原型作者はあくまでも影の製作者であり、「アート製作者」として名乗り出たりしないのが海洋堂の方針らしい。ただし、阿修羅像を作成した木下隆志のように、名前を出すことでミニチュアとして信用度があがるものもあります。
海洋堂制作の「阿修羅像」は、発売開始後2週間で完売。(1体129,600円)
↓は、九州国立博物館のポスター。
もっとも、田中智のように、ミニチュア作家として個展を開いたり、教室を開くなど、個人名が知られる作家も出てきました。
「かわいい!!」が正義である国、ニッポンにとって、ミニチュアは「かわいい」の最高峰。う~ん、私は「手先が不器用」選手権のほうだから田中のお教室に通っても、作れそうにないけれど。
海外からの観光客は、浅草観光のついでにかっぱ橋道具街に寄って、「食品サンプル」を買って帰るのも人気の「日本みやげ」のひとつなのだそうです。
街づくりのため、また観光地には、さまざまな客寄せのミニチュアやレプリカが飾られます。新宿歌舞伎町のビルの間から顔を覗かせるゴジラは、歌舞伎町健全化のシンボルマークになっているとか。かっては歌舞伎町に横行した強引なぼったくり店客引きやあやしげなドラッグ(合法と称していた)売人は、私が見た限りでは見当たりませんでした。たぶん、ゴジラがにらみをきかせているから。
新宿歌舞伎町のビルの上に顔を出すゴジラ
私が2017年に出講していた学校の最寄り駅祖師ヶ谷大蔵は、かって円谷プロダクションがあったために、町中がウルトラマンレプリカやミニチュアであふれていました。
祖師谷大蔵駅前(画像借り物)
ミニチュア大国、レプリカ大国の面目躍如の街並みです。
東京の町のあちこちで見かける、さまざまなレプリカ。
ものまねの複製を見て何が楽しい、と思う方もいらっしゃいましょうが、レプリカ見物の街歩きも楽しいですよ。
さて、私が大好きな映画『ローマの休日』。1970年にリバイバル上映がされていたのを見ました。私にとって「東京に出てきて最初の休日に見た映画」だったので、オードリー・ヘプバーンの王女様のかわいらしさとあいまって、印象深い映画です。
王女が新聞記者グレゴリー・ペックに案内されてローマの町を歩くさまざまなシーンの中でも、「真実の口」も、忘れられない場面です。
最初に見たときは、王女が「きゃぁっ」と悲鳴を上げたとき、同じようにグレゴリーペックの手が食いちぎられたのかと思った、素朴な二十歳の田舎娘でした。
真実の口、(Bocca della Verità(ボッカ・デラ・ベリタ)は、日本の各地にレプリカやミニチュアがあります。
占い機になっている「真実の口」(ウィキペディアからの借り物)
私は、ずいぶん前になりますが、渋谷近辺のイタリアンレストランの入り口に設置してあるのを見て、日本はレプリカが好きな国だなあと思いました。ずいぶんネット写真を探してみたのですが、もうレストランがつぶれてしまったのか、真実の口を飾るのをやめてしまったのか、見つかりませんでした。
ネットに出ていたレプリカ探しに、お台場へ。
ヴィーナスフォートの2階受付の近くにあると出ていました。
あります、あります。そして、お台場にいっぱいなのは、アジアからの観光客。真実の口の前でも、自撮り棒つけたケータイかざして、カップルが長い時間かけて、自分たちの愛の真実をさまざまな角度で撮り続けていました。
カップルは、カメラをもって待っている私に気づいてしばし、場所をゆずってくれましたので、1枚。そのあと、ふたりはまた熱心に撮り続けているので、私は、噴水広場まで行って、戻り、もう一度撮りました。
お台場ビーナスフォートの「真実の口」
「私は美人です」と言ってから口の中に手をいれました。はたせるかな、手はちぎれて、、、、ってことにはならなかったので、私の言ったことは真実なのだとわかりました。
<つづく>
ぽかぽか春庭アート散歩>キッチュtokyo(1)真実の口
なんでもレプリカにしてしまう「手先が器用大国」ニッポン。
レプリカ(複製品)は、本物とまったく同じサイズ、同じ素材で作られます。美術館などでは、グッズ売り場にレプリカが並んでいます。
一方、ミニチュアは、サイズを縮小して、精巧に元の形が形作られたものがあります。
海洋堂のミニチュアフィギュアは世界に誇る一大産業になっています。世界的にヒットしたミニチュアもありますが、ほとんどの場合、製作者は名前を出すことがありません。どんなに売れても、原型作者はあくまでも影の製作者であり、「アート製作者」として名乗り出たりしないのが海洋堂の方針らしい。ただし、阿修羅像を作成した木下隆志のように、名前を出すことでミニチュアとして信用度があがるものもあります。
海洋堂制作の「阿修羅像」は、発売開始後2週間で完売。(1体129,600円)
↓は、九州国立博物館のポスター。
もっとも、田中智のように、ミニチュア作家として個展を開いたり、教室を開くなど、個人名が知られる作家も出てきました。
「かわいい!!」が正義である国、ニッポンにとって、ミニチュアは「かわいい」の最高峰。う~ん、私は「手先が不器用」選手権のほうだから田中のお教室に通っても、作れそうにないけれど。
海外からの観光客は、浅草観光のついでにかっぱ橋道具街に寄って、「食品サンプル」を買って帰るのも人気の「日本みやげ」のひとつなのだそうです。
街づくりのため、また観光地には、さまざまな客寄せのミニチュアやレプリカが飾られます。新宿歌舞伎町のビルの間から顔を覗かせるゴジラは、歌舞伎町健全化のシンボルマークになっているとか。かっては歌舞伎町に横行した強引なぼったくり店客引きやあやしげなドラッグ(合法と称していた)売人は、私が見た限りでは見当たりませんでした。たぶん、ゴジラがにらみをきかせているから。
新宿歌舞伎町のビルの上に顔を出すゴジラ
私が2017年に出講していた学校の最寄り駅祖師ヶ谷大蔵は、かって円谷プロダクションがあったために、町中がウルトラマンレプリカやミニチュアであふれていました。
祖師谷大蔵駅前(画像借り物)
ミニチュア大国、レプリカ大国の面目躍如の街並みです。
東京の町のあちこちで見かける、さまざまなレプリカ。
ものまねの複製を見て何が楽しい、と思う方もいらっしゃいましょうが、レプリカ見物の街歩きも楽しいですよ。
さて、私が大好きな映画『ローマの休日』。1970年にリバイバル上映がされていたのを見ました。私にとって「東京に出てきて最初の休日に見た映画」だったので、オードリー・ヘプバーンの王女様のかわいらしさとあいまって、印象深い映画です。
王女が新聞記者グレゴリー・ペックに案内されてローマの町を歩くさまざまなシーンの中でも、「真実の口」も、忘れられない場面です。
最初に見たときは、王女が「きゃぁっ」と悲鳴を上げたとき、同じようにグレゴリーペックの手が食いちぎられたのかと思った、素朴な二十歳の田舎娘でした。
真実の口、(Bocca della Verità(ボッカ・デラ・ベリタ)は、日本の各地にレプリカやミニチュアがあります。
占い機になっている「真実の口」(ウィキペディアからの借り物)
私は、ずいぶん前になりますが、渋谷近辺のイタリアンレストランの入り口に設置してあるのを見て、日本はレプリカが好きな国だなあと思いました。ずいぶんネット写真を探してみたのですが、もうレストランがつぶれてしまったのか、真実の口を飾るのをやめてしまったのか、見つかりませんでした。
ネットに出ていたレプリカ探しに、お台場へ。
ヴィーナスフォートの2階受付の近くにあると出ていました。
あります、あります。そして、お台場にいっぱいなのは、アジアからの観光客。真実の口の前でも、自撮り棒つけたケータイかざして、カップルが長い時間かけて、自分たちの愛の真実をさまざまな角度で撮り続けていました。
カップルは、カメラをもって待っている私に気づいてしばし、場所をゆずってくれましたので、1枚。そのあと、ふたりはまた熱心に撮り続けているので、私は、噴水広場まで行って、戻り、もう一度撮りました。
お台場ビーナスフォートの「真実の口」
「私は美人です」と言ってから口の中に手をいれました。はたせるかな、手はちぎれて、、、、ってことにはならなかったので、私の言ったことは真実なのだとわかりました。
<つづく>
手がちぎれなかった!!!! でしょうねww
梅雨明け、連日の猛暑、水分補給し精だして水もしたたっていましょうね。