20200428
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2020二十重日記春なのに(7)畑入門・地球の治し方
スーパーでの買い物も制限され、いよいよ自給自足生活入門か、と、まずはたい肥作りから。
20日に米屋でヌカ2Kg、花屋で腐葉土5Kgを購入。スーパーでもらった段ボールに、腐葉土、野菜くず、ヌカをミルフィーユで重ねて、毎日すこしずつミルフィーユを足していく。新鮮な空気が発酵を早めると、たい肥作りサイトに書いてあったので、スコップで混ぜる。
1週間。まだまだ野菜は原型のままで、土作りの道遠し。
八百屋で「朝取りタケノコ」を買い、皮が大量に出たので、刻んで混ぜたのが失敗。たい肥作りサイトでは「段ボールたい肥」に向かない野菜として、「トウモロコシの皮、タケノコの皮」と出ていました。キャー、ものを知らないもんだから、タケノコの皮、土と混ぜてしまいました。
妹から手作りマスクが届きました。感謝。
右はじは、郵送で届いたアベノマスク。つかいにくいという評判なので、まだ袋に入れたまま出していません。
妹手作りマスクといっしょに届いたのは「ぼくらの地球の治し方」という本。藤原ひろのぶという社会活動家の著書、サインつき。
まあ、たい肥作りも、生ごみを減らすということで少しは地球を治す方向には向かっているかな。
妹のメールでは、妹亭主も定年退職した昨年に畑デビューし、この冬は大根10本の収穫があったと。
春庭畑も、早く何か野菜を作ってみたいけれど、なにせこれまでアロエ以外の植物は全滅の過去、みんな枯らしてしまった。畑才能ゼロなので、収穫までの道は遙か。キュウリやミニトマト、ハーブの収穫は来年の夏にできたらいいな。
「家から出るな2週間」が始まった25日土曜日。買い物から帰り、早々に寝てしまいました。早く寝すぎたので12時にトイレに起きたあと眠れなくなって、蒲団の中で「ぼくらの地球の治し方」を読む。1ページ読んで、うつらうつら、また1ページという半分眠り読書でしたが、3時ごろには読了。段落分けが多くてページあたり文字数が少ないし、難しいことは言ってないから。
「藤原ひろのぶ」社会からは「あやしい人、変わり者」と呼ばれる起業家で、社会での失敗経験豊富。ペンネームヒロノブ。本名は宏宣
ギニアで製氷会社を作っても失敗。現在は4人の子を育てながら、バングラディシュ・スラム街の「食べ物を得られない子供」に食料を支援する「ギフトフード」、および学校を建設するNGOで活動。
日本では2019年には年間309回の講演をこなし、途上国事業への理解者を広げながら金集めに奔走。
著書に出ている顔写真は(わざとでしょうが)変顔をしていますが、ネット画像で検索してみれば、イケメン。4児の父。
春庭妹モモは、母の遺伝で「人助け」が生きがいの生活。自分のことはほっておいて、人様を助ける生活をしています。そしてNPO活動では社会活動家や音楽ボランティアを招いて講演を聞いたりコンサートを開いたり。気持ちばかりの謝礼しか出せないので、コンサート後講演後にサイン入り著作を何冊か買って、心ばかりの支援。私にも本を分けてくれました。印税がNGOに寄付されると聞くと数冊買って配るけど、妹のうち、毎月家計は火の車。
本の中に書かれていること。
大阪西成区生まれ。父は事業家。一貫校入学で、エスカレーターで大学へ。一般会社に就職しトップ営業マンになるが、すぐに退職。父が倒れたのを機に父の会社に入社して資金繰りなどに苦労する。26歳で企業し、北海道の就農に応募して失敗。食べ物を扱えば食いっぱぐれがなかろうと、米屋になるも失敗。おにぎりに広告チラシをつけて駅前で配布したが、だれも受け取らず、おにぎりは母親の経営する韓国焼き肉屋で再利用。(本の中で一般会社と書かれているのはジェイコムであると判明)
ギニア人と知り合い、ギニアで製氷会社を設立するが、すぐに失敗。
現在は、執筆講演活動を続けながら社会活動家として活動。
本を読み、私が想像したプロフィール。
西成区の事業家という父上、韓国焼肉屋経営の母上と書かれていることから、民族名も持っている?民団系?と想像。(2012年のネット公開プロフィールでは韓国籍の方でした。2020年現在、帰化なさったのかどうは不明)。
小学校から私立校、大学へはエスカレートで。という記述、キリスト教系か仏教系の学校を想像しましたが、検索したら創価高校、創価大学。
ひろのぶさんの5人兄弟のうち、女優の妹さん藤原珠恵さんもきれいな方ですし、弟さんのひとりは元吉本芸人だったというので、理解ある両親の家庭に育ったんだなあ、うらやまし。
事業家の父上の会社は資金繰りもたいへんだったようですが、おそらく学会幹部をしていて人脈が広く、その人脈はひろのぶさんの社会活動に生かされているはず。ただし、ひろのぶさんは公明党支持者ではなく、れいわ新選組の大西恒樹を応援。
好きだわぁ、こういう人。「この著作の印税全額はギフトフードの活動に寄付される」と書かれている本。印税に寄与したのは妹モモだけどね。
私が今週買ったのは、古本『家庭でつくる健康野菜』万来社
同じ起業家でも、総資産2000億円というZOZOの前澤とかにはイヤミしか感じないけれど、全然儲けとは無縁そうなNGO「Good earth」の代表藤原ひろのぶさん、がんばってね。
私にできる「地球の治し方」は、とりあえず「野菜くずのたい肥化」。70歳畑デビューもがんばる。
ひとつだけ気になったのは。
2012年のNGO「Good earth」の代表プロフィールには「韓国籍」と書かれていたのに、著作にはその文字がなかったこと。本という形にした場合、「いわれなき偏見」を受け、時には攻撃的なコメントにさらされかねないために、「韓国籍」という一語を、出版社側が避けたのだと想像します。偏見の消えない社会ですからね。
コロナ関係でのネット言説です。
「看護師の仕事が忙しく、子どもを外に連れ出すこともできないでいたので、ようやく子供を公園へ連れて行った。ふたりともマスクをして、遊んだ後の手洗いもきちんとするつもりでいたが、マスクなしで集まっておしゃべりしていたママ友4人組が近づいてきて「あなた、病院で働いているのよね。こういうときだから、どんなバイキンを病院から持って帰るかわからない人は、公園に来るのを遠慮すべきじゃないの。うちの子にうつしたらどうするの」と言い放ったのだそう。看護師さんは「そんなに病院がこわいのなら、今後熱が出ようと胸が苦しかろうと、ぜったいに病院には近づくな」と言いたかったけれど、言ってもわかる人たちじゃないだろうと、何も言わずに公園を離れた、と。
まったく、世の中には、自分だけ助かればいい、という輩が多すぎる。
買い物の宅配を注文しておきながら、ドアをあけるやいなやスプレー消毒液を配達員と荷物に吹きかけた人がいたのだそう。配達員の目に入って痛かったが、目以上に心が痛かったという話、聞く方も心が痛みます。外置き希望の連絡があったなら、ドアの外に置いて、荷物の到着を電話で知らせることもできたのに、と。
こういうときこそ、人間の本性が出ます。人間の尊厳を自分にもほかの人にも保つ生き方がしたいです。
<おわり>