春庭Annex カフェらパンセソバージュ~~~~~~~~~春庭の日常茶飯事典

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ぽかぽか春庭「2022年5月目次」

2022-05-31 00:00:01 | エッセイ、コラム


20220530
ぽかぽか春庭2022年5月目次

0501 ぽかぽか春庭アート散歩>2022アート散歩冬から春(6)ふつうの系譜展 in 府中市美術館
0503 2022アート散歩冬から春(7)奇想のモード展 in 庭園美術館

0505 ぽかぽか春庭ことばの知恵の輪>憲法前文

0507 ぽかぽか春庭アート散歩>2022アート散歩新緑薫風(1)新しいコレクションもなじみの絵も in 近代美術館
0508 2022アート散歩新緑薫風(2)アンドレ・ボーシャンと藤田龍児展 in 東京ステーションギャラリー

0510 2022ふたふた日記春(1)春のディズニーランドうさたま大脱走2022
0507 2022ふたふた日記春(2)名残りの暖炉ランチ
0514 2022ふたふた日記春(3)双子パンダ観覧 in 上野動物園
0515 2022ふたふた日記春(4)バースデーディナー

0517 2022ふたふた日記新緑薫風(1)つつじとこうほね in 皇居東御苑
0519 2022ふたふた日記新緑薫風(2)三菱一号館とレストランストックホルムのスモーガスボード
0521 2022ふたふた日記新緑薫風(3)みどりの日にトマトを植える
0522 2022ふたふた日記新緑薫風(4)母の日2022 
2024 2022ふたふた日記新緑薫風(5)大相撲五月場所初日観戦
0526 2022ふたふた日記新緑薫風(6)羽生結弦写真展 in 日本橋高島屋
0528 2022ふたふた日記新緑薫風(7)ポケモンとまれびと in 日本橋高島屋
0529 2022ふたふた日記新緑薫風(8)新緑ランチ
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ぽかぽか春庭「新緑ランチ」

2022-05-29 00:00:01 | エッセイ、コラム

 イギリス田舎家移築のレストラン
202205029
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記新緑薫風(8)新緑ランチ

 勤務中の愉しみは、おいしいランチ。
 5月27日は、午前中4コマ授業をして、そのあと学生にテストを受けさせ、12時半から1時半まで試験監督と採点。
 ようやく14時にランチにでかけました。

 いつもは徒歩でいけるワンコインランチ500円ですが、14時までぶっ続けで働いたので、「いっぱい働いたご褒美ランチ」として、上司の車で一か月ぶりにクレアホームガーデンへ。
 前回4月に食べた時は寒い日で、暖炉が燃えていました。
 5月末の暑い日。ポーク塩麴ソテーとサラダ、コーヒーで1200円ですから、ワンコインランチの2倍です。いつも節約生活の私にはごちそうランチです。

 なによりぜいたくなのは、広い庭。
 2つの部屋に大きめのテーブルが3つずつ、全席埋まっても20席くらいのレストランですが、庭と畑が店を取り囲み、ハーブ、トマト、ネギ、ジャガイモなどの畑と、池を回る庭。庭のはじにはパン焼きの窯などが据えられています。

 おいしいポークソテーと「オーナーが庭のかまどで焼いている」というパン。とてもおいしくて、おかわりしました。オリーブオイルでいただきます。
 14時半になってぺこぺこだったので、がっついて食べて、写真撮り忘れ。

食後のテーブル


 食後、庭を散策。
 2種類の小麦

 

 普段節約生活ですが、たまに贅沢ができるときもあります。娘が続けている懸賞生活。先日は「高級果物セット」があたりました。メロン、日向夏、甘夏、リンゴの詰め合わせ。

 娘は生リンゴがきらいなので、青りんごは煮リンゴにしてリンゴパイを焼きました。赤リンゴは私ひとりで丸ごと一個。
 日向夏と甘夏は、皮をマーマレードにしました。


 貧しい一家ですが、娘の懸賞応募生活のおかげで、週に1度は高級品が届きます。チーズ詰め合わせが当たったり、お菓子詰め合わせだったり、けっこうぜいたくな食生活を楽しんでいます。今週届いた「高級牛ステーキ肉セット」はまだ冷凍庫に。

 夫にかりる映画パスポート、娘の当てる高級食品、無料の美術館。貧乏春庭ですが、生活を楽しんでいます。

<おわり>
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ぽかぽか春庭「ポケモンとまれびと IN 高島屋」

2022-05-28 00:00:01 | エッセイ、コラム

20220528
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記新緑薫風(7)ポケモンとまれびと IN 高島屋

 羽生結弦写真展を見終わって4時半。娘が予約したポケモンカフェの時間が6時。まだ1時間半ある。娘がチェックして、本館5階の高島屋資料館で「まれびと展」をやっているという。

 マレビト!
 半世紀前の春庭は、『古事記』を民族学文化人類学的に読み解こうと、柳田國男の諸作、折口信夫の『古代研究』や『国文学の発生序説』、山口昌夫の文化人類学関連作なんぞを読み、読みこなせず、中途半端ななんともしょうもない卒論を提出しました。卒論指導の山路平四郎教授の評によると「ここは文学部であって、文学研究を求めている。民族学研究ではない」だった。山路先生、山路愛山の息子で、厳密な文学博士でした。卒業後、「中学校の国語教師になりました」という年賀状に、丁寧な励ましのことばを書いてくださいました。不肖の弟子にも優しかった先生ありがとうございました。

 学際的な研究が広がる21世紀には「古事記の神話学・文化人類学的研究」も盛んになりました。半世紀前にやろうとして果たせなかったことを、今でも学びたいと思っています。
 私が中途半端にやろうとしていた、「神話学からみた神の名」も、現在ではきちんとした論文が提出されているみたいです。ウマシアシカビとか、一生懸命考察したんですけど、けちょんけちょんな評でした。
 学生の想像力だけで書いてはいかん、きちんとした「根拠」を示さねば論文にはならんのだということ肝に銘じて修士論文博士論文を書くことができたのは、山路先生のけちょんけちょんのおかげ。きちんとした根拠って、評価定まった先行論文引用ってことみたい。すでに世に認められている論文を綺羅星のごとく散りばめつつ、自分の論を構築するっているパッチワーク術の達人になれってことです。
 
 高島屋資料室はそう広くもない一室でしたが、展示は充実していました。
 写真は、石川直樹と岡本太郎のものが半々。岡本は縄文文化に入れ込んだあたりからマレビトをも追い求めた。
  
 高島屋の口上
 本展では、まれびとと祝祭を現在の視点からとらえ直したいと思います。古より人類は、幾度も疫病の脅威 にさらされてきましたが、我々は祝祭(祭り)と、その時間的・空間的中心に現れるまれびと(来訪神)を信仰 することにより、それらを乗り越える経験を重ねてきました。 感染症パンデミックにより、不可避的に閉ざされた関係を強いられている現在だからこそ、改めてまれびと と祝祭に目を向け、これら根源に立ち返ることが、現状を打ち破るヒントになるのではないかと考えます。 まれびととは、民俗学者であり国文学者でもあった折口信夫(1887-1953)が提唱した概念です。折口は それを、祭祀などに、超現実の世界から現実の世界を訪れて、またもとの世界にかえってゆくという、人間を 超えた存在としています。 そもそも時間や空間を一新する強大な力を持つまれびとは、もたらし/追いはらう、という両義性を持つ 存在でもありますが、それはすなわちまれびとが、異物としてもたらされた病でもあり、そしてその病を彼方へ 追いはらって救いをもたらす神でもあるということを意味しています。 こうした一見矛盾する概念が同居する状況を、古代から私たちの社会が内包してきたことは、コロナ禍に よって混迷した状況を、いま一度立ち止まって考察する契機にもなるでしょう。そして同時にそれは、分野を 超越して一つにつなぎ合わせるという、これからの芸術表現の可能性も示すことになるでしょう。 *2018年には「来訪神:仮面・仮装の神々」がユネスコの無形文化遺産に登録されるなど、世界的にも災厄をはらって 幸福をもたらす来訪神(折口がいう「まれびと」)」が注目を浴びています。

 娘にはそれほど興味がない展示かと思いきや。
 娘は大学時代、サークル活動のひとつとして、沖縄県宮古島の児童館でボランティアをしました。そのおり、宮古島の民俗に興味をもったのだとか。
 「パーントゥ」の動画映像記録に見入っていました。

 宮古島のパーントゥ


 映像は、外国人研究者が撮影した戦前のアイヌの祭り、 鹿児島県十島村悪石島の「ボゼ」など、貴重な記録でした。

  12年に一度行われる久高島イザイホーは、1978年に撮影されたのを最後に途絶えた、ということです。神女になる「久高島に生まれ、久高島生まれの男に嫁いだ30歳以上の女性」という条件を満たす女性がいなくなったからです。みな、島の外に出て、若者は島に残らなくなった。

 全国各地のマレビトを祭る行事は、衰退したり途絶えたり。
 秋田のなまはげも、マレビト来訪というより、観光化して毎年の「季節だより」的なニュースになっているのを見ます。

 悪石島のボゼは、1989年に鹿児島県の無形民俗文化財に指定され、2017年に、国の無形民俗文化財に指定されたことから、「観光資源」として存続していける模様。

 悪石島ボゼ
 
 
 岡本太郎が縄文文化やマレビト祝祭に影響を受けつつ制作した陶芸作品や「高島屋本館壁画」1954の原画を見ることができました。

 ゆっくり動画記録も見て、ようやく5時半。本館4階からエレベーターで降りて、東館へ行って、またエレベーターで5階へ。ピカチューカフェで晩御飯。



 6時の予約と娘が言ったのは、6:15の予約の人は6:05までに来店すること、といい渡されていたから。娘はポケモンショップへ。また、マグカップだのタオルハンカチだのいっぱい買い込むんでしょ。

 私は待つことにしたのだけれど、5時半じゃまだ早すぎる。かといって、別の喫茶店に30分だけ座るのも、貧乏人にはもったいない気がするし。
 「このフロアに座って待ていられるイスがありますか」と聞いてみると、受付のおねえさんは、「ここ、まっすぐ行くと、羽生結弦展やってますから、そこの待合スペースにいすがあります」「えっ、羽生結弦展見てきたんですけど」
 たしか8階でした。
 高島屋本館8階と東館5階は渡り廊下スペースでつながっていました。4階の資料室にいかなければ、直でポケモンカフェにつながっていたのです。知らなかった。
 途中のゼクシイブライダルスペースの横にあったスツールに座る。ほんと、ちょっと先はさっき見てきた羽生結弦展でした。そこからぐるりと遠回りしたみたい。


 娘はディズニーキャラクターもポケモンも大好き。ポケモンカフェもオトート君と何度も来ているのだと。私は初めてです。
このカフェに来るポケモンファンは、ポケモン赤緑以来の登場モンスターは全部そらで言えるんだって。すみませんね、私はピカチューくらいしか知らない。

 カフェ入口で、カビゴンと。


 カフェ内は撮影自由ですが、むろん、客は入り込まないよう気をつけて撮影しました。
 カビゴンごしにみる店内


 かわいいキャラクターが店内にいっぱい。コロナ対策で、客はテーブルひとつおきに座るので、開いている席にはキャラクターがお客になって座っています。


 

 娘の食べたイーブイプレートと、私のカビゴンプレート


 店内、親子連れか、デートカップルがほとんどで、私たちのような古希すぎ老婆とアラフォー娘っていう組み合わせはほかにいなかったですけれど、めげずにピカチューと一緒に写真を撮りました。


 6:15に入店して、だいたい60分でごはんを食べて、カフェアートのほどこ
してあるキャラメルラテを飲んでいると、ウエイトレスピカチューが登場。90分制の食事時間のなかで、たいていおわりの30分くらいで現れるという「シェフピカチュー」しっぽがハート型のメスピカチューの「ウエイトレスピカチュー」。今回はかわいいウエイトレス。

 



 ろーば in ポケモンカフェ、ちょっと気恥ずかしくもあったけれど、そこは「楽しまなきゃ損」精神。カビゴンプレートご飯だって2000円もしたんですから、写真くらいいっぱい撮らなきゃ。(ピカチューごはん、子供の日お祝いです)

 私ほど「無料大好き」ではない娘も「今日の展覧会は、羽生結弦写真展もまれびと展も無料だったけど、いい展示で楽しかった」と、言っていました。会期終了2日前にやっと予約とれて、よかった。
 
<つづく>
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ぽかぽか春庭「羽生結弦写真展 in 日本橋高島屋」

2022-05-26 00:00:01 | エッセイ、コラム


20220524
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記新緑薫風(6)羽生結弦写真展 in 日本橋高島屋

 5月6日、羽生結弦写真展に行きました。入場無料。
 4月20日にオープンしたときは、開店前から1000人を超すファンが列を作ったのだそうですけれど、何事にも気づくのが遅いので、会期終了2日前にようやく予約が取れました。

 写真のゆづ君もすばらしい表情で、美しい動きの表現力をあますことなく撮影されていました。
 また、衣裳の展示と衣裳デザインスケッチ、ゆづ君のスケート靴展示、獲得した金メダルの展示、ファン垂涎の展示の数々、よかったです。しかし、会期おわりのため、グッズは売り切れが多く、私は6枚セットの絵ハガキをA,Bの2セットを買いましたが、娘はクリアファイルなど、いつくかは希望の品をゲットしたものの、売り切れで手に入らなかったものも。

 ジャズダンスの先生は、「羽生のすべりはすばらしいけれど、ひらひらピカピカした衣裳は大嫌い」という好み。私は、衣裳も指先の表現まで含めて全部が羽生の表現、と感じる派。
 衣裳デザインのスケッチ画もよかったですし、衣裳に縫い付けられた花びらや刺繍のひとつひとつが精緻な出来で、衣裳そのものが芸術品と思いました。
 Tシャツに黒パンツというシンプル衣裳ですべるほうがすっきり滑れる選手はそうすればいいし、華やかな衣装によって気分が高まる人はそれでいい。

 ともあれ、マネキンが着ている衣裳を見てびっくりしたのは、その細さ。演技をしているときは、力強い滑り、ジャンプで、こんなに細いという印象を持っていなかったので、実際に着用した衣裳のあまりの細さ繊細さに、驚きました。


 北京で認定されたクワッドアクセルの連続写真を見て、ほんとに、顔が四回こっち向きになってる、と数えました。動画で見ていたとき、スローモーションにしても、私には3回転と4回転の区別がつかなかった。その程度のフィギュアファンですけれど、羽生結弦が現役を続けても引退しても応援します。

 写真を見ていき、あるファンのことば「演技しているとき、ユヅ君は私の天使と思ったけれど、これはのぼせているだけかもしれないから、一晩寝て、落ち着こうと思って、寝て、朝起きてもやっぱりユヅ君は私の天使だった」
 ほんとだね。どこからどんなふうに見ても、人の心に寄り添う天使です。



 2021年4月に横浜に見にいったスターズオンアイスのときに見た衣裳などもあり、7日土曜日には、もう一度スターズオンアイスの録画や全日本選手権後のメダリストオンアイスを見直してしまいました。
 よい連休になりました。


<つづく>
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ぽかぽか春庭「大相撲五月場所観覧」

2022-05-24 00:00:01 | エッセイ、コラム
20220528
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記新緑薫風(4)大相撲五月場所観覧

 大相撲五月場所、両国国技館で初日に観覧してきました。2人マス席、娘は父親を招待したいと席をとったのですが、タカ氏は「腎臓透析受ける身」であるからして長時間マス席に座っているのは身体に良くないかもしれないと、昔の不摂生から見ると驚くような健康第一主義。優等生の患者です。
 私が行くことになりました。

 入場券を見せると大相撲グッズが当たるガラポン抽選会をやっているというので、並んだのが大失敗。せっかく3段目くらいから見られる時間に両国にきたのに、抽選の列は思った以上にくねくねと折り返しながら長く、ようやくハンドル回して私も娘もハズレの白玉。ハズレの景品は何もなくて、並び損。
 桝席西のB席に座ったのは、幕下取り組みの最後のほうの方でした。前回はA席、前々回はS席だったのですが、桝席SとAが4人定員になっていたので、桝席2人定員のB席にしたのです。
 SとA(8列目まで)は4名定員を4名利用、9列目からのB席は4名定員を2名利用 。今回の席は12列目でした。
 
 娘は熱海富士が贔屓力士のひとりですが、3月には十両に上がったので、今は幕下の応援力士がいなくなりました。
 十両土俵入りで、熱海富士と炎鵬に拍手をおくりました。


 熱海富士は関取の中で一番の若手19歳。これから上位を狙ってほしいです。
 炎鵬は関取の中で一番の短身軽量。ふたりとも初日は勝ちました。
 協会挨拶など初日の行事がいろいろあり、初日の国技館、生で見るのは初めてなので、興味深かったです。

 協会挨拶に並んだ横綱大関上位力士

 
 幕内土俵入り。娘のごひいきの宇良、遠藤の登場時には、名入りタオルを掲げて、応援。宇良のタオル、これまでは白字に赤文字で、遠藤タオル白地に臙脂文字と区別がつかなかったので、ピンク地のを新たに購入。押し活は、娘の人生の一部です。
 

 横綱土俵入り。
 

 優勝杯や優勝旗の返還、優勝額の披露などの初日の行事を見たあと、幕内取り組み開始。
 照強の塩撒きをようやく写真に撮れました。今まで、なかなかちょうどいいところでシャッターが押せなかったのだけれど。

 宇良の相手は翔猿。娘は翔猿も好きなので「両方勝ってほしい」と思っていたら、宇良が負けてしまいました。「好きな力士同士の取り組みのときはつらいなあ」

 6時の打ち出し後、2階にある力士パネルのコーナーで写真を撮りました。 

 写真を撮るとき、おみやげの紙袋をそこにあった台の上にのせました。娘が買った大相撲グッズ、力士の名前入りタオルや団扇、プログラムなど入れてありました。

 ポーズを取り、パチリ。紙袋をすっかり忘れて出口へ。
 娘に「おみやげの袋は?」と問われて、もう人がすっかりいなくなった2階へ駆け足で逆もどり。置いた台の上に、まだありました。よかった!
 落とし物忘れ物は、子供のころからの私の大得意。国技館でも得意技がいかんなく発揮されました。

5月場所。横綱が最後は力を見せて優勝。しかし宇良いが怪我で休業となり心配です。7月までに治りますように。

<つづく>
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ぽかぽか春庭「母の日2022」

2022-05-22 00:00:01 | エッセイ、コラム
20220522
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記新緑薫風(4)母の日2022

 母の日5月8日。
 5月8日は両国で大相撲観戦の日でしたから、娘は母の日スイーツを5日夜に作ってくれました。6日朝に食べたのですが、写真を撮る前に食べ始めてしまい、あちこち欠けているチーズケーキです。
 都内のチーズケーキ有名店のもの、いろいろ食べ比べを楽しみましたが、私は娘の作るチーズケーキが一番好き。でも、我が家にはケーキがちゃんと焼けるオーブンがなく、オーブントースターで焼き、トースター内に温度ムラがあるため、微妙な具合に焼きこげができて、見た目はあまりよくないのですが、味は絶品。

 娘は「ちゃんと焼けるオーブンが欲しい」と言うのですが、私は「味は一流なんだから、これで十分おいしい」と、当分オーブントースターで間に合わせてもらうつもり。焦げ部分にハート型に見えるものを見つけたり、ロールプレイングゲームの島の地図に見立てたり、楽しみが増えたと思えば、これで十分。娘はオーブンが当たる抽選に応募を続けています。

 

母の日プレゼントもいろいろ。
 
・夏用、クールスカーフ。スカーフリング。濡らしてひんやり首に巻きます。
・フルーツゼリー6個入り
・フラワードーム
・バラの花の中の母娘の写真額

 スカーフの柄はこんなふう。ヒンヤリ感が減ってきたら、首からはずしてパンパンと空気にさらすとヒンヤリが戻る、というすぐれもの。
 フルーツゼリーは、日ごろスーパーの割引安売りばかり食べている母に、老舗の高級ゼリーを。

フラワードームもかわいい

  行方不明になった娘のくつや衣服の一部が見つかり、骨によって娘と鑑定されたという母のニュース。つらいね。
 戦火の中に住む家を失った母娘がテレビニュースに出ていました。
 ロシアのウクライナ侵攻以後、何をやっても「今、戦火に逃げ惑う人たちがこの世界にいる」と思うと、気分が下がり、憂鬱になりました。識者の解説によると、これは多くの人や子供に発生している精神状態で、共感疲労と言われているのだと。戦地の人にシンパシーを寄せるあまり、自分自身もつらくなってしまう。人の性質によりけりなので、これが私なのだと思うしかない。
 
 とはいえ、チーズケーキもフルーツゼリーもおいしくペロリ。気持ちがつらくても、食欲が落ちないのがこれまた私。年をとると食が細くなるので、おいしいものを少量食べるのがベスト、と聞いてきたのに、72歳の母は、相変わらずの大食漢で、おいしくないものもおいしいものも、大量に食べる。「おいしい上等なものを少量食べる」上品な人になりたいのだけれど、今日も母はどんぶり飯ランチ。

<つづく>
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ぽかぽか春庭「みどりの日にトマトを植える」

2022-05-21 00:00:01 | エッセイ、コラム
20220521
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記新緑薫風(3)みどりの日にトマトを植える

 5月4日みどりの日。
 都内の庭園やら植物園やら、木の名も花の名もさっぱり覚えないながら、あちこち散歩するのは楽しみのひとつ。みどりの日は、入園無料もあるけれど、普段でも、シルバー券70円とかで花や緑を楽しめる。
 2022年のみどりの日も、無料のみどり散歩を楽しみたかったのですが、連休中にやらなければならぬ「みどりの仕事」がありました。
 
 娘の現在の「お楽しみ」は、買い物をしたあと、シールやバーコードを集めて応募して、さまざまな賞品を当てること。「春のパン祭り」では、今年も白いサラダボールふたつもらいました。
 クオカードやホテル宿泊券などはコロナが終わってから旅行に行くときのために貯めていて使っていませんが、いろいろな賞品を受け取ることができました。一番の活躍は電気圧力鍋。お米を30分浸水したのち、スイッチをいれると8分でスイッチ切れ、蒸らせばすぐ食べられます。まだ一度も使ったことないのが「ガス火でいぶすスモーク鍋・桜チップ付き」。もうちょっと燻製を勉強してから使ってみます。

 みどりの日の前に当選したのが、トマトで当てた「リコピントマトの苗4本」。小さいプラスチックに入っていた苗。レミパンだかなんだか、調理器具を当てたかったのに、トマト苗じゃ、娘はがっかりです。土に興味のない娘は「これ、母が好きにして」というので、「植えなきゃ植えなきゃ」と思いつつ、みどりの日になりました。みどりの日の今日やらなくて、いつやる。今でしょ。

 娘は花は眺めるだけ、実は食べるだけ。しかも生トマトは嫌いで食べない。サラダに彩りとして載せるときは、種の部分を取り除いてやらにゃならぬ。レストランで食べるとき、娘のトマトは私の皿に移される。

 夫の両親が残した猫の額ほどの庭。一番大きなものは枯れかかった楓。植木屋スズキさんが言うには「倒れる前に切り倒したほうがいい」。台風などで倒れると、庭が狭いもんだから、隣の家か前の家に倒れて迷惑かける。ああ、めんど。

 しかし、自分が土いじりをするのはまったく苦手で、今まで花の苗なんかたいてい枯らしてきました。実家の両親や姉は家庭菜園を上手に作っていたのに比べると「田舎で生まれ育ったけど都会人」なんです。

 2020年にコロナで自宅待機になったとき一念発起で糠や腐葉土を買い込み、たい肥を作るところから始めました。しかし、管理が悪いから「段ボールで作るたい肥の作り方」という教えの通りにやったのに、段ボールの中にコバエが発生。全部処分することに。穴掘って埋めました。
 コバエの幼虫たち、土の中で生き埋めによりたい肥になったと思う。なんまんだぶ。人類にとって食を得るということは、他者の命をいただくことなんです。あれ、この例は違うか。
 残ったのは、ブックオフで買った「やさしい野菜の作り方」という本のみ。

 さて、2022年のみどりの日。せっかくの「リコピン豊富トマトの苗。育て方ブックつき」
 5月4日、朝からまずは、庭一面にはびこっていたドクダミをテキトーに引っこ抜く。全部は取り切れなかったけれど、干してお茶の葉にする予定。ドクダミは繁殖力が強くて庭園や植物園などでは嫌われるけれど、「十薬」という別名が示すように、十の効能がある薬草。
 2年前に干したドクダミ茶は完飲。
 昨年2021年は、ドクダミ引っこ抜こうと思いながら、ぐずぐずしていたら、スズキさん(1925年生まれの姑より2~3歳若い)が、6月に年に2回の庭仕事に来てくれたおり、全部「ゴミ」として始末してくれました。

 今年2022年は、なんとかスズキさんに先立ってドクダミ引っこ抜き、洗って干さねば。干しあがったら、給与遅配で緑茶も買えぬ私にとっての貴重なお茶の葉に。

 いいかげんにドクダミを引っこ抜いて、一休みしてから植木鉢に腐葉土を突っ込む。腐葉土は2020年に花屋で買ったビニール袋のままバケツに入れっぱなしにしておいたものだから、トマトにとって栄養がある土なのか定かではない。
 どうして庭じゃなくて鉢にしたかというと、地面だと、ナメクジがどこからかやってきて、葉っぱを食べるからです。2020年に庭仕事をやめてしまったのも、私が植えたアカザの苗をナメクジがせっせと食べてしまったから。

 アカザはそこらに生えている雑草で、私にはほうれん草より好きな味なのです。こどものころ、家族がほうれん草のおひたしを晩御飯なんかに食べるっていうときは、家のまわりでアカザを摘んできて、母にゆでてもらって食べました。空地があれば、はびこります。
 近所にできた空地にアカザが生えていたので、数本我が家の庭に移植しました。ゆでて食べようかと庭に出てみれば、ダンゴムシだかナメクジが葉っぱをすっかり食べつくしていました。

 空き地にはたちまちアパートが建ったので、もう近所にアカザが生える空地はありません。田園調布ほどじゃないけれど、庶民の町のここらだって、空地をアカザ畑にしておくような鷹揚な地主はいない。

 アカザは残念だったけど、リコピントマトが無事に実をつけるまで、植木鉢は地面から離れたところに上げて見守ります。



<つづく>
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ぽかぽか春庭「三菱一号館とレストランストックホルムのスモーガスボード」

2022-05-19 00:00:01 | エッセイ、コラム
20220519
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記新緑薫風(2)三菱一号館とレストランストックホルムのスモーガスボード

 4月11日から始まった新学期、なにかと忙しかったけれど、日本語学校は4月29日から5月8日まで10連休で一息つきました。
 4月29日は、連休前までに終わらせるはずの仕事が残ってしまい、家で5月の授業進行表を作りました。常勤と非常勤の勤務表。3つのクラスの教科書一日分ずつの進行5月31日まで割り振り、文法読解聴解漢字語彙作文の技能別進行。宿題課題と宿題点検表。

 4月30日は友人と久しぶりのおしゃべり。コロナ禍で3年会えないでいた友人との「積もる話」に花が咲きました。
 いつも勤め先と自宅片道2時間往復4時間かかり、土日はぐったりすごしているので、土曜日に都心に出ることもすくなかったのですが、旧友A子さんからレストランのお誘いを受けたのを機に「三菱一号館の上野りち展を見ませんか」と、お尋ねしてみました。

 前回、上野リチ展が始まってすぐに娘と見にいったのですが、そのときは2800円の図録を高いと感じて買いませんでした。貧乏性というよりほんとうに貧乏なので。
 買っておけばよかったと後悔していて、皇居東御苑散歩の帰りに三菱一号館に寄って買おうとしました。が、近代美術館と東御苑歩いて疲れてしまったので、大手町から地下鉄に乗り、三菱一号館には立ち寄る力が残っていなかったのです。72歳の年寄りだから、無理は禁物。

 もう一度三菱一号館に行って、図録ゲットしてこようと思い、A子さんに声をかけてみました。テキスタイルデザインに興味を持っているかどうかもわからないうちのお誘いでしたが、「先日友人と新国立美術館メトロポリタン美術館展とパナソニック汐留美術館ピカソ展をはしごして力尽き、三菱一号館にも行きたかったのにたどりつけなかった。残念に思っていたところだったので、わあ、うれしい」という返信メールが来ました。

 2月に行ったときの三菱1号館


 三菱一号館中庭側、2月に撮影。

 中庭では、結婚式の前撮り写真撮影会。前回も前撮り組がいたので、結婚写真をこのレンガの建物前で撮るのが定番なのかも。今回の撮影は美男美女のカップルだったし花婿がポーズを撮るようすが堂に行っていたので、プロによる結婚式写真のモデル撮影だったのかもしれません。
 結婚式前撮り写真?のカップル


 上野リチ展は、会期も終わりに近づき、土曜日なのでデザイン系の女子学生と思える人でにぎわっていました。入館は、時間指定の人数制限をしているので「チビの春庭には、人の頭しか見えない」というほどの混雑ではなく、リチ展開始直後に見たときより、少し混んでいる程度。
 図録さえ買えば用は終わりと思っていましたが、もう一度じっくり見入ってしまいました。
 写真を撮れる部屋ではもう一度リチデザインのテキスタイルと記念写真。
 この部屋は、三菱一号館の構造が見える天井も公開されています。



 三菱一号館の構造が天井に見える。


 三菱一号館階段(2月)


 図録も無事買えました。絵ハガキも買いましたが、前回何を買ったのか、はっきり覚えていないので、もしかしたら同じ絵柄かも。
 三菱一号館を出て、赤坂見附へ。

 コロナ禍でずっと会えないままになっていた旧友と、久しぶりのディナーおしゃべり会。私の「食べ放題大好き」を知っているA子さんが、「レストランストックホルムが閉店するそうなので、その前に食べに行きましょう」と、誘ってくれたのです。

 レストランストックホルムは、スエーデン大使館御用達というスエーデン料理専門店。なかでもスモーガスボード(スエーデン語でテーブルの上何でも)というビュッフェは少しお高めだけれど、質の高い美味しさで人気でした。それがコロナ禍のせいか、ほかの理由によるのかわかりませんが、残念ながら閉店になってしまうこと、A子さんが知らせてくれるまで知りませんでした。こりゃ、腹いっぱいたべてこずばなるまい。

 レストランストックホルムの公式「スモーガスボード」写真


 スエーデン料理ですから、酢漬けのニシンとかスエーデンミートボールなどの伝統的料理も並んでいるし、ローストビーフやポテトサラダなど、どの食べ放題にも並ぶようなメニューも。
 私はいつものように、とりあえず全種類を少しずつ皿に並べ、気に入ったものをおかわりする、というつもりだったのですが、2皿に全種類並べた後、おかわりはできないほどおなか一杯。それでもデザートの果物やリンゴのアーモンド焼きなどをとり、はちきれそうでした。

 私のお皿のひとつ


 スエーデン料理もおいしかったですが、なによりも、A子さんからうれしい春だより。
 一人息子さんが結婚の運びとなり、A子さんから完全独立。私は一度も会ったことはないのですが、彼が5年生11歳のころから成長の過程を聞き続けた息子さん。A子さんが「背が高くハンサムでバスケット選手を続けたスポーツマン、頭もいいし」という自慢の息子さんです。
 大学卒業後、名古屋で勤務を始めたところ、名古屋の地で同窓の女性と巡り合い、まもなく結婚というのです。女手ひとつで子育てをするつらさも喜びも語り合う仲だったA子さん。なかなかよい娘さんのようで、一人息子を手放すにも心残りはないことでしょう。

 そして、A子さん自身の勤務も一区切りついたところ。息子と暮らした住まいを引き払って、友人が建てたままになっている山の中の「古民家リノベーションの家」に引っ越すことを計画しているのだと。私は大賛成。
 A子さんは、会社や公的な機関で翻訳を仕事として続けてきましたが、個人としても翻訳を続け、7月にはその翻訳書が出版されることになっている、というのです。これを機会に翻訳家として独立し、山中の古民家で暮らそうという将来設計。すごいなあ。いいなあ。

 私も、50年間も「年取ったら田舎の家でのんびり本を読んで暮らしたい」と願ってきましたが、いまだに日銭かせぎの勤務を続けているありさま。仕事があるだけマシとは思うものの、「飛騨高山の古民家」と聞くと、「いいなあ、いいなあ」とうらやましがりMax。

 昔のテレビで「よい子悪い子フツーの子」というのがありました。私のまわりにいる「女手ひとつ界」の大切な友人たち。
 女手ひとつで子育てする、「女手ひとつ界」におけるよい子はA子さん。息子さんを立派に自立させ、もうすぐ結婚式。フツーの子はミサイルママ。次男はバリスタとして自立。結婚もそのうちするかも。長男は演劇三昧で経済的には豊かではないけれど、好きなことをやっている。悪い子は春庭。長女も長男も病身のまま自立せず。

 まもなく引っ越し準備開始というので、8月の夏休みには遊びにいく希望を述べました。「待っています」というありがたいことば。
 早く来い夏休み!

<つづく>
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ぽかぽか春庭「つつじとこうほね in 皇居東御苑」

2022-05-17 00:00:01 | エッセイ、コラム
20220517
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記新緑薫風(1)つつじとこうほね in 皇居東御苑

 ゴールデンウイークのさきがけとして、4月27日に皇居東御苑を散歩しました。つつじ満開を期待してでかけたのですが、残念ながらつつじのさかりにはちょっと遅く、きれいに咲いているのは一部分だけでした。


 それでも、コロナ緊急事態宣言なし制限なしのゴールデンウイークは3年ぶりというので、マスクをしての散歩でしたが、「無料の東御苑散歩」をゆるゆると楽しみました。



 池のほとりのベンチで遅めの昼ごはん。家で作ってきた小さめ「たらこおにぎり」みつつと「うめぼしおにぎり」をひとつ。おやつも食べて御苑をのんびり歩きました。

 つつじ以外の花々。満開だったのはシャガ。


 池の中には、こうほねが咲いていました。


 池の中を泳ぐのは、大きなヒレを持つ特別な種類。


 池のほとりの藤。白い房がいくつかきれいに下がっていました。


 近代美術館常設展をひとまわりしたあとの東御苑でしたから、あまりあちこち歩き回ることはしませんでしたが、大手門近くの売店で久しぶりに若冲の「動植綵絵30幅セット」を購入。以前買ったときから100円値上げの1300円。前に買ったのは、ほとんど青い鳥さんに送付して手元に残っているのはわずかになったので、買い足しです。

 百人番所


 三の丸尚蔵館は、閉鎖中。隣に新しいビルが建設中でした。無料で公開されてきた皇居のお宝、新しい尚蔵館でまたいろいろな絵や工芸品を見られる日を楽しみに。

 この日、通勤定期と東京都シルバーパス利用で交通費ゼロ。おやつとおにぎり持参で食費もつかわず、近代美術館常設展もシルバー無料。東御苑はだれでも無料。お金をつかったのは、動植綵絵の絵ハガキ30枚1300円だけ。「ただで楽しむ」というコンセプトを守れて満足。
 大手町駅から都営地下鉄シルバーパスに乗車、帰宅しました。

<つづく>
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ぽかぽか春庭「バースデーディナー」

2022-05-15 00:00:01 | エッセイ、コラム
20220515
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記春(4)バースデーディナー

 上野動物園のあと、上野東照宮にお参り。
 キンキラの門。重要文化財です。
 

 娘の誕生日ディナーを、上野駅構内のブラッスリーレカンで。
 Bコースを奮発。



 ブラッスリーレカン、何度か利用した「元上野駅貴賓室」を改装したレストランです。今回は,金柑がおいしかったです。
 

 「日頃は入るのを躊躇するオタカいコースを食べる」という誕生日祝い。コロナ禍の中にあっても、とにかくもあたたかいおいしい料理を楽しめること、感謝して過ごしました。
 日常を奪われ、非情な状況のなかにおびえて暮らさなければならない人が世界にいることに心痛めつつ、平和のありがたさをかみしめました。

<つづく>
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ぽかぽか春庭「双子パンダ観覧 in 上野動物園」

2022-05-14 00:00:01 | エッセイ、コラム
20220514
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記春(3)双子パンダ観覧 in 上野動物園

 パンダシャンシャンが赤ちゃんのころ、ぜんぜん抽選に当たらなくて、やっと見ることができたのは、シャンシャン2歳のころで、すでに赤ちゃん時期をすぎていました。
 双子のシャオシャオ(暁暁)とレイレイ(蕾蕾)はぜひ赤ちゃんのうちにみたいと、娘が応募にがんばって、4月に当選しました。
 13時半の入園の列に30分並び、最初にシャオシャオと再会。前回見たときよりさらに一回り大きくなり、竹をたべていました。



 双子を見るには、西園のパンダハウスでさらに30分並びました。双子は、部屋の中でお母さんシャンシャンに甘えていました。見学場所からは一頭しかみえなかった。シャンシャンはやさしくだっこしていました。


 次にお父さんパンダりーりーの部屋へ。リーリーは、外の運動場で活発に動いていました。こんなに動き回るパンダを見たのは久しぶりです。たいていはぐってりしていますから。
 運動場をぐるぐる歩き周り、黄色いアボカドのようなころころしたウンチをぽろぽろっと落としたかと思うと、池の中で水浴びし、とても活発でした。


 水浴び中。手前の黄色いころっとしたのがウンチ。
りーりーハウスの手前のパンダ像の前で動物園側のカメラマンが撮影。1枚1200円。
 

 動物園でスズメと遊ぶ。動物にエサをあげるのはご法度ですが、近寄ってきたスズメにクッキーを砕いてまいてみました。チュンチュンとついばみ、足のすぐそばまで近寄って、私は今まで生きてきた中で一番近くですずめを見たのです。うれし。
 



 画素少ないコンパクトカメラなので、動き回る動物を撮るのはとてもむずかしかったですが、念願だったマヌルネコをいい表情で撮ることができました。私と娘が毎週見ている「ダーウィンが来た」の人気キャラクター「マヌ子ママ(声:山田孝之 )」のモデル。前回では観覧時間を過ぎてしまってみることができなかったのです。

 24時間じっと動かずにいる習性のハシビロコウとは、ちゃんとツーショット
写真が撮れました。

 上野動物園は、双子のパパママ来日10周年ということでお祝いムード。


 おみやげ売り場では、娘はマヌルネコクリアファイルだのパンダグッヅを買い込んでいました。
 私はいつもの絵ハガキを。
 絵ハガキでたどるシャオシャオレイレイの成長記録


 赤ちゃんパンダ、30分待って、見えたのは1分ほどでしたが、また会いに来るねと、4時半の閉園前に退園しました。

<つづく>
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ぽかぽか春庭「名残りの暖炉ランチ」

2022-05-12 00:00:01 | エッセイ、コラム
20220507
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記春(2)名残りの暖炉ランチ

 バス通勤の春庭は、ランチに外食するときは、徒歩3分の和食居酒屋ランチ500円が「いつもの」昼ごはんです。あとは、夕ご飯の残り物を詰め合わせたお弁当とかコンビニのサンドイッチ。

 週に1度か2週に1度、上司が車で通勤してきたときは、ランチの店まで同行します。車の使用権は奥様が優先なので、車での通勤は「妻が出かける日じゃないとき」だけですが、お気に入りの「広い畑付きレストランのイギリス農家建物レストラン」や、農協のスーパー2階に設置されている「サラダバイキング+メイン」の店。サラダバイキングにはパンもあるので、これだけでもおなか一杯になりますが、上司とメインをシェアすることも。1階の農協スーパーで野菜などを買ったりしてきました。

 農協スーパー2階のサラダバーつきランチをいただく


 新学期、4月15日は、4月にしてはとても寒くて、順調に春が進んでいると思ったのが一転の気温。レストラン・クレアホームガーデンは、4月半ばになったのだから、もう暖炉はおしまいだろうと思ってでかけたのですが、寒さのおかげで思いがけず名残の暖炉がぱちぱちと景気よく燃えていました。薪の火の暖かさ楽しむことができました。



 春庭の注文したランチセットは、「たらとポテトのグラタン」とコーヒー。
1200円。

 店内には、輸入雑貨を中心に手作り品などが並んでいます。

 この次の来店では暖炉も燃えていないでしょうから、最後の薪の暖かさを楽しみました。

<つづく>
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ぽかぽか春庭「春のディズニーランドうさたま大脱走2022」

2022-05-10 00:00:01 | エッセイ、コラム
20220510
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記春(1)春のディズニーランドうさたま大脱走2022

 ディズニーリゾート大好きで、四季ごとに遊びに出かけていた娘ですが、コロナで入場制限が行われるようになると、なかなか季節ごとに新しいイベントを楽しむということもできにくくなりました。

 昨年は、抽選に当選して、招待客5千人だけで、愉しむイベントに参加できました。19:00から22時までという短い時間でしたが、広いディズニーランドの中、だれもいないゴーストタウンのような場所もありましたが、アトラクションなどまったく待つこともなくたくさん入場できました。
 おまけに娘の当選券は、当選者の中数組だけの「入場券とホテル宿泊券」つき。ディズニーランドホテルに泊まって、翌日のディズニーシーは自腹で遊びました。らっき~でした。

 今年2022年春のディズニーランドは、入場者制限が緩和されたのですが、やはり事前に申し込みをしないと入れません。娘は運よく希望の日にディズニーランドにでかけることができました。

 朝9時の入場前には入口に着いたのですが、手荷物検査体温検査などを経てミッキーマウスの植え込みの前に着いたのは9:30。娘は入場してからでないと応募できないショウの抽選に挑戦したけれど、今回はどれも当たりませんでした。でも、「もう一度アトラクション利用したい」と願っていた「美女と野獣のお城ツアー」に当選できたので、それまでの時間は、他のアトラクションやパレードを楽しむことに。



 カリブの海賊、ジャングルクルーズなどを、20年ぶりくらいに楽しみました。娘も、最近はショウを見るほうが中心だったので、アトラクションはひさしぶり。どちらも昔から見るといろいろリニューアルされていました。ジャングルクルーズの「奥地の神殿」のようすが変わっていたり、カリブの海賊たちの人形が変わっていたり。

 ストリートに出ていたプーさんのキャラクター。ロバのイーヨーとラビット


 昼ご飯は、早めの予約11時にセンターストリートコーヒーハウスでステーキランチ。


 昼のパレード「ドリーミングアップ」を、ミッキー&ウォルトディズニーの像の裏側にあたるあたりで見ました。



 昼のパレードのあと、観客は午後3時からの「うさたま大脱走」というイースターパレードを見るために座ったまま残っています。見物個所を確保するのが難しいので、私も動かずに待っていることにして、娘はその間買い物。隣の母娘と「代わり番こ」に座り場所を確保しあう、という約束ができて、1時間ずつ買い物やアトラクションの時間に使うことができたので、座り続けることもなく、よかったです。
 その場で顔を合わせた見知らぬ同士の母娘ですが、「ディズニー大好きっ娘」を持つ信頼感とでもいう感覚で、相手を信頼し、荷物をベンチに置いたままその場を離れたのです。こんなところも「手から離れた荷物は、捨てたものだから取ってよい」というルールの他の文化とは異なる土地柄だなあと思います。

 卵にウサギ耳がついたイースターのキャラクターうさたま。
 

 うさたまはイースター時期の「季節限定キャラクター」で、卵にうさぎの耳がついている、というキャラ。パレードを待つ人々は、うさたまの帽子をかぶってうかれています。簡単な振り付けのダンスを、観客もいっしょに踊っていました。

 2回目の観覧になる「美女と野獣の城」へ。

 ぐるぐる回るフロートに座り、美女と野獣の物語を追っていきます。



 夕ご飯は、美女と野獣のビランズ(悪役)のガストンの居酒屋へ。室内席がいっぱいで外のテラス席へ。夕暮れで、気温が下がってきたのですが、寒いというほどでもなく、食べ終わりました。


 食べ終わったらすぐに夜のエレクトリカルパレードの場所取り。
 何度も見てきた光のパレードですが、何度見ても圧倒的な光量に感服。光のフロート眺めることで、夜の暗闇から解放され、光によって夜の世界を闊歩できるようになった人類の豊かさを感じられる気がする。月と星のあかりを感受できる夜もそれはそれでよいものですが、「これでもかっ」というくらいキラキラの電球が通り過ぎるのを眺めるのもまた夜の愉しみ。


 3D映像のドナルドダックのマジカルコンサートなどで楽しみ、シンデレラ城の中へ。娘は何度も来ているけれど、私は昔のシンデレラ城アトラクションに入っただけで、今の「博物館風」の城の中に入ったことがありませんでした。

 城の通路の壁画


 シンデレラの絵やフィギュアが飾られていました。

 メインの展示は「シンデレラのガラスのくつ」
 フラッシュをたくと、魔法使いの杖の先から光が見えるしかけ

 花火が中止になってしまったので、ライトアップされたシンデレラ城を見ながら9時前に退園。


 

 シンデレラとミニーちゃんにもバイバイして、舞浜駅へ。
 最近のディズニーリゾートではリゾート内のホテル宿泊をセットにしていたので、久しぶりの日帰りで、ちょっと疲れました。

<つづく>
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ぽかぽか春庭「アンドレ・ボーシャンと藤田龍児展 in 東京ステーションギャラリー」

2022-05-08 00:00:01 | エッセイ、コラム


20220508
ぽかぽか春庭アート散歩>2022アート散歩新緑薫風(2)アンドレ・ボーシャンと藤田龍児展 in 東京ステーションギャラリー

 5月2日は、午前中、東京ステーションギャラリーへ。いつもは月曜日定休ですが、連休中だから開館していました。朝、ネット予約やって、10時から入館の列に並びました。1番に並んでいた女性は予約なしですが、すんなりその婆でチケット買って入れていました。2番はカップルで、3番は私。あらま、予約なしでも大丈夫だったみたい。チケット大人1枚1300円(シルバー券なし)。

 アンドレ・ボーシャンと藤田龍児展。見に行こうと思っていなかったのですが、5月2日6時から監督主演者の舞台挨拶付き映画試写会があり、それまでの時間つぶしに行ったのです。有楽町マリオンの中の丸の内ピカデリーでの試写でしたから、東京駅の近くでやっている美術展を探し、ボーシャンと藤田龍児展を見ることにしました。

 ボーシャンは知っていたけれど、藤田龍児は初めて見る画家です。藤田は嗣治しか知らなかった。龍児は嗣治を目標にしていたのかなあと思ったのは、絵に書き入れるサインが、一般的なローマ字表記Fujitaではなくて、嗣治がフランス在住そして帰化後に用いたFoujitaになっていたから。

 3Fに藤田龍児、2Fにボーシャンを展示し、最後の部屋には藤田とボーシャンの作品を並べて比較する展示もありました。

 藤田龍児「神学部も冬休み1993」とボーシャン「トゥールの大道薬売り1944」が並べられていました。ふたりの「建物表現」を比較するべく並んでいたのですが、私にはどっちがどっちやら。上がボーシャンで下が藤田だと言われたら、ああそうか、と思ってしまうような「わかっちゃいない鑑賞法」を今回も続けました。まあ、印象が似ているふたりなので、キュレーターもこのふたりをくっつけた展覧会をしようと思ったのかもしれませんが。

 ボーシャン「トゥールの大道薬売り1944

 藤田龍児「神学部も冬休み1993」 

 「神学部」というのは同志社大学の神学部らしい。中央に見える塔は同志社大学のクラーク記念館でしょう。同志社大学見学したのは数年前のことですから、クラーク記念館もあんまり覚えていませんけど、神学部の校舎などまったく覚えていません。しかし、藤田は写生写実を描いているわけじゃない。あくまで、藤田のイメージです。

 藤田の描いた建物、左の建物に白い非常口が3階と2階についています。火事地震、いざという時この非常口から逃げ出そうとすると、一歩踏み出すと階下に落下します。外階段がないので。3階非常口から外に逃げた人、確実に非常事態となります。非常事態を起こすための非常口。そう思うと屋上にいる人が下を眺めているのが不気味になります。5秒後にはそのフェンスを乗り越えて落下するんじゃないのか、しんぱい。

 藤田とボーシャンの絵の惹句。「牧歌礼賛」「楽園への憧憬」と、ポスターにうたってありました。でも、私は藤田の絵に、「自然の中に包まれる牧歌」以上に不安、「今ここにある不安」を感じてしまう。神学部の「神の世界へ行ける非常口」だけでなく、エノコログサにも花の絵にも、牧歌や楽園ではなく、別の何かがあるように感じるのです。

 脳梗塞からリハビリを続けて、動かなくなった右手にかえて左手で絵筆を握って描き出したとき、藤田の中には生きていく悲しみが漂っていたように感じてしまう。

 美術館の口上
 アンドレ・ボーシャン(1873-1958)と藤田龍児(1928-2002)は、ヨーロッパと日本、20世紀前半と後半、というように活躍した地域も時代も異なりますが、共に牧歌的で楽園のような風景を、自然への愛情を込めて描き出しました。人と自然が調和して暮らす世界への憧憬に満ちた彼らの作品は、色や形を愛で、描かれた世界に浸るという、絵を見ることの喜びを思い起こさせてくれます。両者の代表作を含む計114点を展示します。

 藤田龍児は京都で生まれ、大阪市立美術研究所で絵画を学びました。1959年に美術文化展に初入選し、同協会の会員となり毎年出品を続けていましたが、1976年から77年にかけて脳血栓を発症、半身不随となって利き手の自由を失いました。いちどは画家の道を断念し、旧作のほとんどを廃棄するほど画家として絶望した藤田でしたが、懸命のリハビリで動かぬ右手から左手に絵筆を持ち換えて再起し、1981年に個展を開いて復活。以降は美術文化展といくつかのグループ展に参加、また毎年のように個展を開きました。
 2002年に死去。

 展示はほとんどが星野画廊の所蔵品。星野桂三・万美子夫妻は、同志社大学の同窓生。藤田の回顧展を準備している最中に藤田の急死を知らされます。準備した作品はそのまま「富田龍児遺作展」となりました。そんなこんなで、藤田の作品ほとんどが星野画廊からの出品でした。 

 2F.。最初の部屋は藤田が生涯描き続けたエノコログサをモチーフにした絵が並んていました。クレンザーを混ぜて固めたという盛り上げたエノコログサが抽象画のように見える油彩。上半分が目に入ったとき、なにかの甲虫類かと思った。下半分には確かに茎が描かれている。
 エノコログサのモチーフは、生涯変わることなく描き続けました。

             





 ボーシャンの「母子」を掲載したポスター


 ボーシャンの「窓」


 ボーシャンは、フランス中部のシャトー=ルノーで生まれました。専門的な美術教育を受けていない、素朴派の画家です。
 素朴派というと、アンリ・ルソーがよく知られています。収税吏として生計をたてつつ絵を描いたルソーに対し、ボーシャンは植木職人でした。園芸と植木農場を営む両親のもとに生まれ、芸術とは無縁の環境で育ちました。アンドレ自身も植木職人となり、第一次世界大戦で徴兵されました。戦時中に兵士として測地術を習得し除隊。

 戦争中苗木の農場は破綻しており、そのことが原因となって妻は精神を病んでいました。その後、妻を30年以上看病し、そのかたわら測地術の習得時に図面を起こす技術から興味を持った絵画を、40歳過ぎて独学で描き始めました。
 サロン・ドートンヌに初入選しました。のちに建築家となるル・コルビュジエやアンドレ・ブルトンがその作品を高く評価しました。

 晩年の1949年にはパリで200点以上の作品が並ぶ大回顧展が開催されました。病んだ妻をみとったのち再婚し、晩年の10年間は画家として穏やかに暮らしました。
 私はボーシャンの絵にも「牧歌的」とか「楽園」とかだけとは思えないのです。両親が残した植木農場も失った中、心を病んだ妻を支え続けたボーシャン。ボーシャンの心の中にあるのは、楽園への憧憬だけじゃない、この世に生きてある哀しみも感じられるように思えます。
 だれの絵でも、喜びもあれば悲しみもあるのですから、藤田龍児の絵でもボーシャンの絵でも牧歌もあればエレジー哀歌もある。

 藤田龍児


 うどんやと骨董美術の店と床屋が階段をはさむ町。トンネルも階段も、ほんとうにはないかもしれない不思議な街。つえをついて階段を下りてくるお年寄りも、窓からひとり外を見ている子供(大人かもしれないけど)も、どこか寂しさを感じさせるように、思えます。

 ポスターの前で


 東京ステーションギャラリーのすきなところ。大正年代の東京駅開業時のレンガ壁が見えるところ。


<つづく>

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ぽかぽか春庭「新しいコレクションもなじみの絵も in 近代美術館」

2022-05-07 00:00:01 | エッセイ、コラム
20220507
ぽかぽか春庭アート散歩>2022アート散歩新緑薫風(1)新しいコレクションもなじみの絵も in 近代美術館

 水曜日は歯科眼科内科に行かねばならず、ゆったり休めるのは月に1回くらいですが、外歩きにちょうどいい季節になってきたので、春のアート散歩、あちこち出かけています。

 連休のさきがけとして、4月27日に竹橋の近代美術館へ。
 常設展は、65歳以上は無料です。ボナールの新収蔵があるときいて、楽しみに出かけました。

 新収蔵絵画について美術館の口上
 昨年度収蔵されたピエール・ボナールの絵画作品《プロヴァンス風景》(1932年)を、初めてお披露目します。
 ボナール(1867–1947)は、19世紀末から20世紀半ばにかけて活躍したフランスの画家です。60年近くに及ぶ長いキャリアの中でボナールは何度か作風を変化させますが、とりわけ1920年代以降の豊麗な色彩や抽象度の高い表現を特徴とする作品は、「視神経の冒険」(ボナール本人の言葉)、「絵画の中の絵画」といった形容で語られてきました。20世紀を代表する画家の一人アンリ・マティスは、「ボナールが今日でも、そして確実に未来まで偉大な画家であることを私が証明する」と、ボナールの作品の革新性について予言的な言葉を残しています。
 

 ピエール・ボナール プロヴァンス風景 1932 

 65歳以上無料の常設展。季節ごとに展示が変わっていつ来ても楽しめますが、今回は新収蔵展示が何点もあって、充実していました。新収蔵のほか、めったに展示されない特別公開作品も充実していました。しかも撮影自由。
 並みの美術館だとこれだけの点数集めれば、それだけで「特別展」銘打って1500円くらいはチケットかかるだろうに、そこは税金もつかっている公的な面もあるので(独立行政法人だけど)。
 
 岡鹿之助 群落(A) 1962


 佐伯祐三 雪景色 1927 


 新収蔵品は購入作品のほか、↑の牛島憲之からの寄贈というものもありました。府中美術館に牛島憲之記念室があり、また長く世田谷に住んでできた縁から世田谷美術館にも何点かあって、見てきましたが、近代美術館で見たのは初めてでした。)見ていたのかもしれないけれど、印象になかっただけかも)。

 牛島憲之「立秋」1942

 
 たくさんの絵を見ても、覚えていないこともあるのに、なぜ絵について何も知らない素人が絵を見たいのか、絵を見に出かけたいのはなぜなのか、ときどき考えます。よその国では戦争で人が死んでいるのに、こうやって、私は安全に絵なんぞ見ていて、のんきな話だなあと思います。

 絵を見るのは、好みの色や形を見ることで目の喜びを感じることのほか、自分が見ているのとは異なる世界、異なる視点を知るということ。自分が知らない世界があることを見ることが、絵を見る喜びのうちのひとつであると思っています。自分とは違う世界を知ることは、他者を理解するひとつの方法です。画面を通じて他者と対話することができます。

 ボナールは絵をみる愉しみについて「視神経の冒険」と言ったのだとか。この先にどんな「視神経の冒険」があるか、72歳の散歩は続きます。



<つづく>
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