ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2022ふたふた日記秋の旅(4)高山の街並みと建物
1105 2022ふたふた日記秋の旅(5)高山町歩き-朝市と高山陣屋
20221127
ぽかぽか春庭ニッポニアニッポン語教師日誌>日本語教師養成講座漢字の読み方(7)生の読み方
何度も同じコラムの再掲載で恐縮ですが、ついでなので。「生」の読み方をもう一度。
日本人学生の「日本語教師養成講座」受講者に「原則として標準語(普通話)の中国語では、漢字ひとつに発音はひとつだけ」という話をしたあと、「日本語の漢字の難しさは、ひとつの漢字に発音(読み方)が多種あり、文脈によって読み方をかえなければならないこと」という話をしてきました。
☆クイズ3-4 以下の文章を読んでください
『A:腹を痛めて生んだのではないから、生さぬ仲の息子とは、疎遠だろうですって?お生憎さま、親子の仲、うまくいってます。息子、生真面目ないい子に育ちました。あごには髭など生やして、見た目はちょっと生意気そうですが、特技を生かして仕事を続けています。
B:息子は、立派に自立して生活しています。生な娘と恋仲になって、木に果物が生るように自然に縁が結ばれまして。このたび、孫が生まれたんですよ。かわいい孫が無事に生い立ち、よい生涯がすごせるようにとの願いをこめて、花を生け、生ビールで乾杯しました。』
「生」の「音読み」
ショウ(呉音)生類 生滅 生老病死 など
セイ(漢音)学生 生活 生死 など
「生」の「訓読み」(常用漢字音訓)
い 生きる(いきる)生かす(いかす)生ける(いける)
う 生まれる(うまれる)生む(うむ)
お 生う(おう) 生い立ち(おいたち)生い茂る(おいしげる)
き 生真面目(きまじめ)生娘(きむすめ)生粋(きっすい)
なま 生魚(なまざかな)生兵法(なまびょうほう)生返事(なまへんじ)
は 生える(はえる)生やす(はやす)
以上の読み方は、学校で教えます。
「常用漢字表に掲載されている以外の訓読み」(学校では教えない)
な(す) 子まで生した仲(なした)生さぬ仲の子(為す、成すの表記もあり)
な(る) 木に果物が生った(なった)
うぶ 生養い(うぶやしない)生な乙女(うぶなおとめ)生方(うぶかた)
「熟字訓」(特別な読み方)
あい 生憎(あいにく)
どうですか。「生」の読み方、全部できましたか。辞書を調べれば、もっとあります。
クイズ3-4 解答
A:はらを いためて うんだのではないから、なさぬ なかの むすことは、そえんだろうですって?おあいにくさま、おやこの なか、うまくいってます。 むすこ、きまじめな いいこに そだちました。あごには ひげなど はやして、みためは ちょっと なまいきそうですが、とくぎを いかして しごとを つづけ りっぱに じりつして せいかつしています。
B:むすこは うぶな むすめと こいなかに なって、きに くだものが なるように しぜんに えんが むすばれました。このたび、まごが うまれたんですよ。かわいい まごが ぶじに おいたち、 よい しょうがいを すごせるようにとの ねがいを こめて、はなを いけ、なまビールで かんぱいしました。
20211124
ぽかぽか春庭ニッポニアにっぽん語教師日誌>日本語教師養成講座漢字の読み方(6)新常用漢字の音訓読みクイズ251-300
春庭漢字頭の体操つづきです。漢字読み方クイズ再録ですが、同じテストでも、10年後、読み方を覚えているか、再チェック。2010年に新たに常用漢字に加わった約300の漢字。つまり、団塊の世代は学校でならっていない漢字の読み確認です。
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2010/05/18
ぽかぽか春庭ニッポニアニッポン語教室>新常用漢字(4)漢字読みテスト251~333
新常用漢字の読み練習つづきです。
251)不可解な話を聞いて首を「捻る」
252)手ぬぐいを「捻って」頭に巻く
253)「罵声」を浴びせる
254)人前にもかかわらず「罵る」
255)優勝選手のメダルを「剥奪する」
256)電柱のビラを「剥がす」
257)仮面を「剥ぐ」
258)みかんの皮を「剥く」
259)「剥製」の動物
260)豆を「箸」ではさむ
261)大雨で川が「氾濫」する
262)「汎用性」のあるコンピューター
263)「阪神」地方の高級住宅地
264)「大阪城」をめぐるマラソンコース
265)体に「斑点」が出た
266)雪が「斑」に消え残る
267)「眉目」秀麗な若者
268)「眉間」にしわを寄せる
269)「眉毛」を整える
270)「膝」をくずしてすわる
271)将軍の前で「膝行」する
272)「肘掛け」がついたソファー
273)恩人の「訃報」を聞く
274)「岐阜県」を水源とする河川
275)外国から講師を「招聘」する
(答え)
251)ひねる 252)ねじって 253)ばせい 254)ののしる 255)はくだつ 256)はがす 257)はぐ 258)むく 259)はくせい 260)はし 261)はんらん 262)はんようせい 263)はんしん 264)おおさかじょう 265)はんてん 266)まだら 267)びもく 268)みけん 269)まゆげ 270)ひざ 271)しっこうする 272)ひじかけ 273)ふほうく 274)ぎふけん 275)しょうへい
276)過去の不正を「隠蔽」する
277)霧に「蔽われた」牧場
278)「餅」を焼いて食べる
279)「誰」にも言えない秘密
280)「完璧」にやりとげる
281)「軽蔑」したくなる行い
282)ひきょうな行為だと「蔑む」
283)困った農民が「蜂起」する
284)「蜂」の巣をつついたような騒ぎ
285)めざましい「変貌」をとげた国
286)寒さで「頬」が赤くなる
287)地域紛争が「勃発」する
288)ぜいたく「三昧」な暮らし
289)「枕元」に時計を置く
290)「枕頭」の書を選ぶ
291)昆虫が花の「蜜」を吸う
292)故人の「冥福」を祈る
293)役者「冥利」に尽きる
294)「麺類」が好きだ
295)人格を「陶冶」する 296)「弥生」時代の土器 297)「弥縫策」にすぎないと批判される 298)本尊の「阿弥陀」如来 299)「暗闇」に浮かぶ明かり 300)「暁闇」を破るときの声
(答え)
276)いんぺい277)おおわれた278)もち279)だれ280)かんぺき 281)けいべつ 282)さげすむ 283)ほうきする 284)はち 285)へんぼう 286)ほお (ほほ)287)ぼっぱつ 288)ざんまい 289)まくらもと 290)ちんとう 291)みつ 292)めいふく 293)みょうり 294)めんるい 295)とうや 296)やよいじだい 297)びほうさく 298)あみだ 299)くらやみ 300)ぎょうあん
新常用漢字の読み練習つづきです。301~333
301)「比喩的」に表現する
302)人生を旅に「喩える」
303)温泉が「湧出」する
304)森の中に泉が「湧く」
305)「妖精」の出てくる話
305)「妖しい」魅力を持つ人
306)「胃潰瘍」で苦しむ
307)「鵜」がアユをくわえる
308)「肥沃」な土地を耕す
309)外交官が秘密警察に「拉致」される
310)「辛辣」な意見を述べる
311)法隆寺の「伽藍」
312)「藍色」のジーンズをはく
313)人形「浄瑠璃」を見る
314)凶悪事件に「戦慄」を覚える
315)恐怖に「慄いた」表情
316)人々から尊敬される「僧侶」
317)「明瞭」な発音
318)「風呂」に入る
319)戦争に「翻弄」された人生
320)人の感情を「弄ぶ」
321)人質をとって「籠城」する
322)犯人が店に立て「籠もる」り
323)「籠」の中にカナリアがいる
324)「山麓」に草原が広がる
325)山頂から「麓」の町を見下ろす
326)「脇役」の俳優
327)「脇息」に体をもたせかける
328)「憂鬱」な気持ち
329)「妖艶」な表情
330) 「貫禄」のある人物
331)「獅子」を描いたふすま絵
332)奇跡的に「蘇生」した
333)死者が「蘇る」
(答え)
301)ひゆてき 302)たとえる 303)ゆうしゅつ 304)わく 305)ようせい 305)あやしい 306)いかいよう 307)う 308)ひよく 309)らち 310)しんらつ 311)がらん 312)あいいろ 313)じょうるり 314)せんりつ 315)おののいた 316そうりょ 317)めいりょう318)ふろ 319)ほんろう 320)もてあそぶ 321)ろうじょう 322)こもる 323)かご 324)さんれい 325)ふもと 326)わきやく 327)きょうそく 328)ゆううつ 329)ようえん 330)かんろく 331)しし 332)そせい 333)よみがえる
333題の漢字問題のなか、新常用漢字表には選ばれなかったけれど、NHKではニュースなどで漢字表記をしている字、数題を付け足しとして出題してあります。(例:柿、獅子)
1問1点として333点満点です。3倍してから1点おまけで付け足して、1000点にして10で割ると100点満点になります。
さて、100点満点だった方もいらっしゃるでしょう。私は100番の「さんく」でこけたので、満点にはならず、99.7ポイントでした。
漢字は日本言語文化にとって大切なものです。戦後教育では漢文教育の時間が減り、私も漢字漢語に弱い人間のひとりですが、意味がわからない漢語でも、ふりがながあれば、辞書を引くのも容易になります。
非漢字圏の留学生にとって、漢字2000字余りを覚えるのは負担が大きいです。日本語の中級までの教科書ですと、新出漢字にはルビ(ふりがな)がついていて、学生たちは一生懸命読み方を覚えようとします。読み方がわかれば辞書を引くのも簡単。
上級になると、生教材(日本の新聞雑誌や書籍など実際の生活で使われている文章を教材として扱うようになるので、昔は新しい漢字に四苦八苦していました。近頃の留学生は、現代のパソコン技術を駆使して読み仮名を調べます。まずスキャナーで新聞などの文章をパソコンに取り込み、ふりがな機能を操作して漢字の読み方を調べるのです。ときどきとてもへんてこりんな読みをする学生がいますが、きっとパソコンがそのように読んだのでしょう。こんなことなら、最初からルビがついていればいいのに、と思うのです。
漢字学習は日本語母語話者にとっても留学生にとっても関門のひとつではあるのですが、漢字表記は千年の使用を経て、日本語になっています。かって漢字を自国語の表記のひとつとして採用していたベトナム(越南)は漢字表記からアルファベット表記に切り替えました。ベトナム語の構造は漢字表記に不便だったからです。日本語と同じ膠着語構造でも閉音節の発音を持つ朝鮮・韓国でもハングル表記がほとんどになり、自分の名前の漢字表記を知らない人います。しかし、開音節の音節構造をもち名詞に助詞を付属させるという文法構造の日本語は、平仮名片仮名漢字併用という方法を選び、日本語の構造に合わせた文字表記を工夫してきました。
「漢字仮名併用、振り仮名つき」私は、この表記法が日本語にあっていると思います。
<おわり>
20221122
ぽかぽか春庭ニッポニアにっぽん語教師日誌>日本語教師養成講座漢字の読み方(5)新常用漢字の音訓読みクイズ201-250
春庭漢字頭の体操つづきです。10年前の再録ですが、同じテストでも、10年後、読み方を覚えているか、再チェック。2010年に新たに常用漢字に加わった約300の漢字。つまり、団塊の世代は学校でならっていない漢字の読み確認です。
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2010/05/18
ぽかぽか春庭ニッポニアニッポン語教室>新常用漢字(4)漢字読みテスト
新常用漢字の読み練習つづきです。201~250
201)奉公人に理解のある「旦那」
202)経営が「破綻」する
203)ズボンのすそが「綻びる」
204)「忌憚」なく話す
205)人目を「憚らず」に泣く
206)「緻密」な計画を立てる
207)「焼酎」をベースにした飲み物
208)写真を「貼付」する
209)ポスターを「貼る」
210)観衆から「嘲笑」を受ける演技
211)他人を「嘲る」ような態度
212)外国で「諜報」活動を続ける
213)交渉が「進捗」する
214)仕事が順調に「捗る」
215)猫が「爪」をたてる
216)「爪先」で立つ
217)白い「鶴」がいる
218)吉報を「鶴首」して待つ
219人生を「諦観」できる年齢
220)最後まで「諦める」な
221)「真摯」に受け止める
222)祖母が孫を「溺愛」する
223)川で「溺れ」そうになる
224)損失した分を「補填」する
225)机の上を「整頓」する
(答え)
201)だんな 202)はたん 203)ほころびる 204)きたん 205)はばからず 206)ちみつな 207)しょうちゅう 208)てんぷする 209)はる 210)ちょうしょう 211)あざける212)ちょうほう 213)しんちょく 214)はかどる 215)つめ 216)つまさき 217)つる218)かくしゅ 219)ていかん 220)あきらめる 221)しんし 222)できあい223)おぼれ 224)ほてん 225)せいとんする
226)友人に「嫉妬」する
227)同僚の出世を「妬む」
228)「賭博」を禁じている国
229)大金を「賭けて」勝負する
230)難しい「磯」釣り
231)「藤」の花が見ごろになる
232)「瞳孔」を見開く
233)つぶらな「瞳」の少女
234)「栃木県」にある日光国立公園
235)「貪欲」に知識を吸収する
236)暴利を「貪る」悪徳業者
237)「丼」を洗う
238)エビの「天丼」を食べる
239)「鵜」飼いの見物
240)「奈落」の底に落ちる
241)「洋梨」の皮をむく
242)「梨園」の名門で育つ 243)「柿」の実を買う
244)「熟柿」の甘さ
245)事件の「謎」を解く
246)冬は「鍋物」が一番だ
247)バラの「匂い」をかぐ
248)「虹」が空にかかる
249)目に入る光を調節する「虹彩」
150)「釜」でめしを炊く
(答え)
226)しっと 227)ねたむ 228)とばく 229)かけて 230)いそ 231)ふじ 232)どうこう 233)ひとみ 234)とちぎけん 235)どんよく 236)むさぼる 237)どんぶり 238)てんどん 239)う 240)ならく 241)ようなし 242)りえん 243)かき244)じゅくし245)なぞ 246)なべもの 247)におい 248)にじ 249)こうさい 250)かま
<つづく>
20221120
ぽかぽか春庭ニッポニアにっぽん語教師日誌>日本語教師養成講座漢字の読み方(3)新常用漢字の音訓読みクイズ101-200)
春庭漢字頭の体操のつづきです。10年前の再録ですが、同じテストでも、10年後、読み方を覚えているか、再チェック。2010年に新たに常用漢字に加わった約300の漢字。つまり、団塊の世代から、2010には学校を卒業していた世代は、学校で習っていない漢字の読み確認です。
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2010/05/18
ぽかぽか春庭ニッポニアニッポン語教室>新常用漢字(4)漢字読みテスト
新常用漢字の読み練習つづきです。
漢字の正解率がお笑い芸人のロザンのウジハラやシンデレラ畠山に劣る金田一秀穂センセー、私の周囲では「ああいう人が日本語学者の代表だと世間に思われたらイヤダ」という日本語研究者たちが多いのですが、私は、あの低い正答率にもめげずにゲーノー界大好きなピデボセンセーのファンです。トッツァンのパルピコ先生が童謡歌手を目指していたみたいに、「漢字に弱い日本語のセンセー代表」としてゲーノー界バラエティ番組でかんばってください。
新常用漢字の読み練習つづきです。101~200
101)「手頃」な値段
102)マンモスがいた「痕跡」
103)腕に切り傷の「痕」がある
104)「ご無沙汰」しています
105)「挫折」から立ち直る
106)足首を「捻挫」した
107)敵の野望を「挫く」
108)気持ちが「挫ける」
109)みごとな「采配」を振る
110)「要塞」を攻め落とす
111)「閉塞」した時代に生きる
112)耳を「塞ぎ」たくなる事実
113)事故で道路が「塞がる」
114)「埼玉県」から都心に通勤する
115)鉄の「柵」で囲う
116)奈良の「古刹」をめぐる
117)「刹那的」な犯行
118)風で「椎」の実がたくさん落ちた
119)「斬新」な考え
120)刀で人を「斬る」
121)「恣意的」な判断
122)「擬餌針」を使って釣りをする
123)家畜に「餌」を与える
124)ひな鳥が猛獣の「餌食」になる
125)父は「小唄」を習っている
(答え)
101)てごろ 102)こんせき 103)あと 104)ごぶさた 105)ざせつ 106)ねんざ 107)くじく 108)くじける 109)さいはい 110)ようさい 111)へいそく 112)ふさぎ 113)ふさがる 114)さいたまけん 115)さく 116)こさつ 117)せつなてき118)しい 119)ざんしん 120)きる 121)しいてき 122)ぎじばり 123)えさ 124)えじき125)こうた
126)「鹿」が鳴く
127)「鹿の子」模様の着物
128)「鹿鳴館」で行われた舞踏会
129)きびしい「叱責」を受ける
130)親が子どもを「叱る」
131)友人に「嫉妬」する
132)同僚の出世を「嫉む」
133)がんなどの悪性の「肉腫」
134)検査で「腫瘍」が見つかる
135)突き指をしたところが「腫れる」
136)泣き「腫らした」目
137)「呪縛」が解ける
138)わが身の不運を「呪う」
139)派閥の「領袖」
140)「半袖」の服を着る
141)「羞恥心」を忘れた行動
142)おのれの不明を「羞じる」
143)要求を「一蹴」する
144)サッカーボールを「蹴る」
145)他人を「蹴落として」出世する
146)大きな大会の「前哨戦」
147)疑惑を「払拭」する
148)タオルで手を「拭く」
149)ひたいの汗を「拭う」
150)こわくて「尻込み」する
(答え)
126)しか 127)かのこ 128)ろくめいかん 129)しっせき 130)しかる 131)しっと 132)ねたむ(そねむ) 133)にくしゅ 134)しゅよう 135)はれる 136)はらした 137)じゅばく 138)のろう 139)りょうしゅう 140)はんそで 141)しゅうちしん 142)はじる 143)いっしゅう 144)ける 145)けおとして 146)ぜんしょうせん 147)ふっしょく 148)ふく 149)ぬぐう 150)しりごみ
151)鉛筆の「芯」を削る
152)「腎臓」の具合がよくない
153)「必須」の要件
154)富士山の「裾野」
155)「凄惨」な事故現場
156)「凄じい」速さのスポーツカー
157)あの映画は「凄い」評判だ
158)カフェインの「覚醒」作用
159)酒の酔いから「醒める」
160)事故で「脊髄」をいためる
161)魚は「脊椎」動物だ
162)「親戚」の子と遊ぶ
163)毎朝「煎茶」を飲む
164)みやげに「煎餅」を買う
165)豆を「煎る」
167)「羨望」のまなざしで見る
168)他人の成功を「羨む」
169)泳ぎの得意な兄が「羨ましい」
170)首のリンパ「腺」がはれる
175)あれこれ「詮索」する
(答え)
151)しん 152)じんぞう 153)ひっす 154)すその 155)せいさん 156)すさまじい 157)すごい 158)かくせい 159)さめる 160)せきずい 161)せきつい 162)しんせき 163)せんちゃ 164)せんべい 165)いる 167)せんぼう 168)うらやむ 169)うらやましい 170)せん 175)せんさく
176)「処方箋」を受け取る
177)誕生会の「お膳立て」
178)重要人物が「狙撃」される
179)優勝のチャンスを「狙う」
180)サケが川を「遡上」する
181)歴史を「遡る」テーマのテレビ番組
182)「曽祖父」は百歳に近い
183)「未曽有」の大事件
184)「曽て」住んでいた場所
185)雲一つなく「爽快」な朝
186)「爽やか」な朝を迎える
187)「痩身」で品のよい老紳士
188)体が「痩せて」、力が出ない
189)彼が「失踪」して5年たった
190レーダーで飛行機を「捕捉」する
191)問題をどう「捉える」べきか
192)「謙遜」したもの言い
193)「遜った」態度をとる
194)「唾液」は消化を助ける
195)「生唾」を飲み込む
196)河口に砂が「堆積」する
197)国王の「戴冠式」
198)頭に王冠を「戴く」
199)「誓願」成就した
200)元旦に一年の「誓い」を立てる
176)しょほうせん 177)おぜんだて 178)そげき 179)ねらう 180)そじょう 181)さかのぼる 182)そうそふ 183)みぞう 184)かって 185)そうかい 186)さわやか 187)そうしん 188)やせて 189)しっそう 190)ほそく 191)とらえる 192)けんそん 193)へりくだった194だえき 195)なまつば 196)たいせき 197)たいかんしき 198)いただく 199)せいがん 200)ちかい
憧憬はやはり「どうけい」派と「しょうけい」派に別れました。もう少ししたらNHK漢字読み調査班や文科省も「どうけい」を正解にするようになるでしょう。岩波国語辞書(第四版)では「しょうけい」欄には「どうけいともいう」と注記され、「どうけい」欄には「しょうけいが正しい読み方」と注記されています。ところが、金田一京助編集の三省堂国語辞典では「どうけい」のみ掲載され「しょうけい」はないのです。Qさま出演で漢字に弱いことが判明した金田一秀穂のじっちゃん、漢字に関しては「若者」だった!
さて、誤植誤変換訂正は、わが家の家業であるのですが、春庭は入力ミス頻発で、皆様のご指摘には感謝&恐縮の至り。
漢字読みテストの解答にミスがありました。茨城県の読み方は「いばらきけん」です。「いばらぎけん」と濁音で表記すると、いばらき県民は不愉快に思うとのことです。が、なぜ「いばらぎ」と思われてしまうかというと、北関東と東北の発音の訛りに関わります。私は北毛地方の出身ですが、「学校へ行く」の「いく」は「いぐ、いがない」と濁音で発音していました。「欠く」「置く」「聞く」などでは「きぐ」「おぐ」にならないのに、「いく」だけは「いぐ」でした。
同じように、茨城栃木の北部から東北地方の発音では、語頭になく、語中・語尾のカ行の発音が濁る傾向があります。牛のことを東北方言では「べこ」と言います。「べ~」という牛の鳴き声に子をつけて「にゃんこ」「わんこ」と同じように「べこ」というのですが、多くの東北地方では「べご」と濁音で発音します。そのほうが言いやすいからです。
茨城県の「いばらき」も、茨城北部の人たち、表記は「いばらき」ですが、会話のときは「いばらぎ」と濁音に聞こえる発音をしている人が多かった。私も関東北部出身者のひとりとして、「いばらぎ」と濁って発話していました。それで、「茨城」の振り仮名に「いばらぎ」と入力してしまいました。(ご指摘を受けて訂正済み)。
一太郎は「いばらき」「いばらぎ」のどちらに入力しても「茨城」が出力されますので、気づきませんでした。
現在は茨城県内でも「いばらぎ」と看板などに表記する例も出てきているとのことで、さて、この誤表記が広まるものやら、県民の「おらが県はいばらぎじゃねぇよ、いばらギだよ」との抗議により、他県民には「いばらぎ」に聞こえたとしても表記は「いばらき」なのだ、という道理が通って、「いばらぎ」という無理が引っ込むのか。
ご指摘くださったyokochannさん、ありがとうございます。
<つづく>
20201122
ぽかぽか春庭ニッポニアにっぽん語教師日誌>日本語教師養成講座漢字の読み方(2)新常用漢字の音訓読みクイズ51-100
漢字の読み練習復習です。10年前の春庭漢字練習の再録、10年たつと忘れてしまうものかもしれないから、頭の体操に役立ててください。
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2010/05/15
ぽかぽか春庭ニッポニアニッポン語教室>新常用漢字(3)漢字読みテスト51-100
さて、新常用漢字の読みテスト、第一日目はいかがでしたか。社会に浸透しているという理由で選ばれている新常用漢字候補なので、おおかたは読めると思うのですが、75番あたり、若者と年配者の読み方が別れる例かもしれません。
ほとんどの人が誤読するようになれば、誤読のほうが「正しい読み方」となっていく、という例のひとつ。「誤読から慣用読みへ」については、下記の春庭「感じる漢字」話のサイトをご覧下さい。
http://www2.ocn.ne.jp/~haruniwa/nipponia0502.htm
51)手で扇子を「玩ぶ」
52)愛玩動物」を飼う
53)日本と「韓国」との交流
54)「歌舞伎」の公演
55)不思議な顔の「伎楽」の面
56)ビルの壁に「亀裂」が走る
57)鶴は千年、「亀」は万年
58)「近畿地方」の天気予報
59)肩を「脱臼」する
60)「石臼」でそば粉をひく
61)犬は「嗅覚」がすぐれている
62)花のにおいを「嗅ぐ」
63)床に「雑巾」をかける
64)「僅差」で逃げ切る
65)「僅かな」差で金メダルをのがす
66)「錦秋」の時期に旅行する
67)「錦絵」に描かれた風景
68)将来を「危惧」する
69)絶滅の「惧れ」のある小動物
70)肉を「串」に刺す
71)「洞窟」の中を探検する
72)「熊」が人里に現れる
73)お寺に「参詣」する
74)「初詣で」に出かける
75)古代美術への「憧憬」
(答え)
51)もてあそぶ52)あいがんどうぶつ53)かんこく54)かぶき55)ぎがく56)きれつ57)かめ58)きんきちほう59)だっきゅう60)いしうす61)きゅうかく62)かぐ63)ぞうきん64)きんさ65)わずかな66)きんしゅう67)にしきえ68)きぐ69)おそれ70)くし71)どうくつ72)くま73)さんけい74)はつもうで75)しょうけい(最近では「どうけい」という誤読のほうが優勢)
76)サッカー選手に「憬れる」
77)弟子に「稽古」をつける
78)「間隙」をついて攻める
79)「隙間」から風が入る
80)「手間隙」をかけた仕事
81)「桁違い」の実力の持ち主
82)「拳銃」を密輸する
83)「拳」を振り上げる
84)「拳骨」でなぐる
85)ピアノの「鍵盤」
86)自転車の「鍵」を忘れる
87)船が「右舷」から波をかぶる
88)「股関節」をいためる
89)「大股」で歩く
90)「太股」の筋肉をもみほぐす
91)「猛虎」がすむという密林
92)「虎」の尾を踏む気持ち
93)「脳梗塞」で入院する
94)「鎌」で稲を刈る
95)「喉元」すぎれば熱さを忘れる
96)「雨乞い」の祈り
97)「傲慢」な態度をとる
98)「傲る」平家は久しからず
99)決勝に「駒」を進める
100)競走馬の子を「産駒」と言う
76)あこがれる77)けいこ78)かんげき79)すきま80)てまひま81)けたちがい82)けんじゅう83)こぶし84)げんこつ85)けんばん86)かぎ87)うげん88)こかんせつ89)おおまた90)ふともも91)もうこ92)とら93)のうこうそく94)かま95)のどもと96)あまごい97)ごうまん98)おごる99)こま100)さんく
私は100番の「さんく」という競馬用語を知りませんでした。私が知らないだけで競走馬関係の専門用語であるだろうと見当をつけたのですが、重箱読み湯桶読みの可能性もあるので、「さんごま」「さんこま」「さんく」のどれかわかりませんでした。
結局は音読みの原則通りでよかったのに。「さんく」漢字に強い一太郎の熟語変換でも「三区・三句・惨苦」の三つしかでてきませんでした。この調査を編集した人たちの中に競馬ファンがいたという理由のほかに、この産駒が漢字読み仮名テストの熟語に選ばれた理由がわかりません。
1題3点で計算して、100題で300点満点です。以下、333題まで、脳の活性化めざしてがんばりましょう。
<つづく>
202001120
ぽかぽか春庭ニッポニアにっぽん語教師日誌>日本語教師養成講座漢字の読み方(1)新常用漢字の音訓読みクイズ1-50
2010年11月に29年ぶりに常用漢字の改定があり、新常用漢字が選出されました。
196字が追加され、5字が除外され、常用漢字は2136字。
NHKが常用漢字候補333字の音訓テストを行い、どれが現代生活に必需かの調査をしました。
そのテストを春庭もやってみたし、日本語教育研究の授業を受講している日本人大学生にもやってもらいました。日本語教師をめざす日本語話者にとっては、必要な基礎知識です。
2010年に掲載したのテストですが、10年たつと忘れてしまったのもあるかもしれないから、もう一度。
認知症予防にもなりますから、頭の体操としてやってみましょう。
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