医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

Linus Pauling 博士のガンのビタミンC改善療法について その四 栄養医学ブログ

2011-08-31 14:34:06 | 健康・病気

当方の調査では、男性一名でビタミンCを約1g/日、マルチビタミンを所要量の約4倍ほど約40年にわたって摂取し、マルチミネラルは所要量を、最近7年ぐらい摂取しました。現在、ガン、心臓病、脳卒中は認められません。約25年前からの境界型糖尿病も進行せず、合併症も見られません。もちろん、食事は野菜、いも、果物を多く取り、塩分・糖分は少なめにしています。喫煙の習慣はなく、飲酒は行事が有る時ぐらいです。母方が糖尿病の家系です。また、他の一名のヒトは、広島の原子爆弾が投下されて約一時間後に広島市の町に入り、数時間滞在したそうです。約50年後、胃ガン、白内障になり、胃ガンは発見が早く、手術し、現在健在です。放射線による発ガンかどうかは、判断しかねます。彼の両親は百歳近く生きました。また、飲酒、喫煙の習慣はありません。症例が単一なので、判断は出来かねますが、参考になります。

Pauling 博士のガンのビタミンC改善療法の症例

症例一、男性30歳代、菌状息肉腫

前処置なし。無痛性皮疹、左肩下異常感、脱力感と悪心が続くので、ビタミンCを4g/日、摂取し始めました。皮膚病変は急速に改善され、2~3ケ月の内に痛み、左肩下異常感はなくなり、現在、元気です。VCは継続して摂取しています。

症例二、男性71歳、膀胱ガン

前処置は11回の膀胱ジアテルミーと径尿道切除術および高圧放射線療法でした。VCを3g/日、摂取すると2~3日で血尿が止まり、再発はありません。膀胱鏡検査で腫瘍の消失が認められ、現在、元気です。

Hoffer博士とPrasad博士は、ガンの化学療法、もしくは放射線療法に対し、ビタミンB複合体、ビタミンCカルシウム、天然型ビタミンEそれにβ―カロテンの併用使用を、主張しています。Prasad博士は、ガン細胞へのこれら抗酸化ビタミンの蓄積を認め、このことは、有望な生化学的効果であり、腫瘍遺伝子の阻害と細胞増殖を阻害し、分化を促進し、もしくはアポトーシスを誘導する因子の誘導より成ります。prasad博士は、マウスやヒト癌細胞に及ぼす多くの抗ガン薬もしくは放射線の殺作用は、ビタミンCと天然型ビタミンEが存在する時、強められることを示す細胞培養実験からの結果を提示しました。

Reference

Cancer and VitaminC : Linus Pauling, Linus Pauling Institute of Science and Medicine,1979