ビタミンの一種のαーリポ酸は糖尿病の傾向がある肥満ラットの糖尿病を防ぎます。次に、いろんな証拠から、骨格筋と膵臓のランゲルハンス島へのトリグリセライドの蓄積は、予期せず二型糖尿病と関連があることを、示唆しています。αーリポ酸(強力な抗酸化栄養素、ミトコンドリア呼吸酵素の補助因子)は、食物摂取量を抑制し、エネルギー消費量を増やすことにより、実験用ラットの体重を減少さすことを、蔚山医科大学のSong博士らは証明しました。さらに、α―リポ酸が、肥満した実験用ラットの糖尿病の進行を防げるかどうか、研究しました。
78%未処置ラットは、40週令で糖尿症状を示したが、αーリポ酸により症状を示さなくなりました。また、体重はα―リポ酸により減少し、β―細胞を破壊から防ぎ、骨格筋やランゲルハンス島へのトリグリセライドの蓄積を減らしました。
これらの結果から、α―リポ酸(チオクト酸)は、脂肪組織と同様、非脂肪組織への脂質の蓄積を減らすことにより、糖尿病の傾向がある肥満ラットの糖尿病を防ぎます。α―リポ酸は、ドイツでは糖尿病性神経障害の、認可された治療法となっています。また、糖尿病、糖尿病性神経障害、心臓疾患、それに肝臓病などの治療に用いられています。摂取量は100~200mg/日、上限量は600mg/日です。子供や妊婦は摂取しないほうがいいです。また、インスリン注射している糖尿病患者は、αーリポ酸が血糖値を下げるので、摂取は禁止されています。
少量では副作用は出ぬくいですが、量が多い場合、頭痛、痙攣、発疹などの副作用がでることがあります。また、α―リポ酸はビタミンサプリメントで売られています。栄養医学に詳しい医師、薬剤師と相談下さい。
αーリポ酸が含まれている食品は、ホウレンソウ、ジャガイモ、ブロコリー、米ぬか、穀物胚芽、ビール酵母、キヤベツなどです。ところで、糖尿病は、食事療法、運動療法、ビタミン・ミネラル療法、ハーブ療法、酵素療法など総合した、戦略的治療が必要と、考えられます。
References
alpha-Lipoic acid prevents diabetes mellitus in diabetes-prone obese rats: Song KH, Biochem Biophys Res Commun. 2005 Jan 7; 326(1):197-202
alpha-Lipoic acid for Diabetes: Diabetes WellBeing.com.