医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

Linus Pauling 博士のガンビタミンC改善療法について その三 栄養医学ブログ 

2011-08-30 20:18:00 | 健康・病気

Pauling 博士は、Irwin Stone博士のビタミンC研究に共鳴し、より深くビタミンCに関心と希望を持つに至りました。そして、Linus Pauling 博士の人間性と生来の天才的才能に共感する研究者と共に、ビタミンCの研究に従事し、人類に貢献してきました。それは、彼を尊敬する研究者に引き継がれ、今に続いています。このブログでは順次それらについて紹介させていただきます。その中で、ビタミンCとガンについて、しばらく述べていきたいと、考えています。

ガンのビタミンC改善療法の症例について

症例一、男性、前立腺ガン

前処置なし。ビタミンC試行時は症状はないが、ガンは進行していました。ビタミンCは8g/日、摂取し続け、一年二ケ月後、腫瘍はかなり縮小していると診断され、VCを1g/日に減量しました。二年三ケ月後、腫瘍は再び増殖し始めていました。そこで、10g/日に増量し、同時にレ―トリル(ビタミンB17、杏の仁に含まれている)の摂取を開始。途中、腫瘍の転移と進行が認められたので、VCを20g/日に増量。三年後、さらにビタミンAの摂取と菜食療法(マックス・ゲルソン療法)を受け、症状は消えました。8年以上たつ現在、元気です。

 

症例二、女性老婦人、乳ガン

前処置なし。ビタミンC試行時の症状は疼痛。ビタミンCを24g/日を摂取し続けると、胃の痛みは緩和。しかし、肝転移、門脈閉塞による腹水貯留を起こし、VCを中止せざるをえなかった。その後、症状悪化し、5ケ月後、全身のガンで死亡しました。

症例三、男性69歳、前立腺ガン

前処置は両側こうがん摘出術、胸腰椎の放射線療法。背部の激しい痛みがあり、非常に広範な骨転移が認められました。VCを6g/日、摂取し続けました。X線写真、生化学検査でもガンの兆候なし。著しい治療効果があって、生存しています。

症例四、男性40歳、白血病

前処置はステロイド療法。VC試行時の状態は、倦怠感と絶えざる骨の痛みがあり、悪化し続けました。さらに、広範囲の骨髄浸潤が認められました。VCを35g/日、摂取し続け、数週間で症状が軽快しました。四ケ月後、膵臓摘出を行いました。生存し、臨床症状は軽減し、血液検査値は正常になりました。

Reference

Cancer and VitaminC: Linus Pauling, Linus Pauling Institute of Science and Medicine,1979