医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

ガンへのビタミンC投与の過去の臨床研究について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-06-26 16:09:28 | 健康・病気
ヒトのガン管理の臨床試験において、ヒトの膀胱ガンの進行を遅らせるために、Schlegel博士らは、ビタミンCを用い有望な結果を得ています。また、ウイスコンシン大学のPeccose博士らは、経口投与によるビタミンCが家族性結腸茸腫症に対し、いくらかの退行をもたらし、博士らは予防的手段としてビタミンCの使用を勧めています。また、同じ研究で、経口投与によるビタミンCは、突然変異誘発性糞中ステロイドの量を減少させるが、これらは特異的腫瘍症の場合に見られます。Cameron博士らによる臨床研究では、ビタミンCの大量投与は、ガンに対する自然抵抗性を強め、治療できない末期ヒト癌において、限定的な緩和効果を有していることが、明らかになりました。もっと初期のステージのガン患者に用いられた場合、もっと有望な結果が出ると、博士らは考えています。

そして、これらの臨床研究から、ビタミンCの投与することが、ガン患者に生活の質の改善もたらすだけでなく、進行ガン患者の生存時間の延長をもたらすことを示し、また、ある程度の救済をもたらし、初期のガン患者の場合、もっと有望な効果をもたらす可能性があります。更なる研究の積み重ねが待たれます。

References
Cameron, E. Chemi-Biol Interactions. 9(1974),285-315
Pauling, L.Cancer Research. Vol39,Page675, March, 1979