子供の時には良く寝れた人でも、中高年になっていろんな原因により、良質な睡眠ができなくなり、元気に毎日が過ごせない人が多くいます。今回は、副作用のある処方薬の睡眠薬に頼ることなく、自然の睡眠が得られる方法について考えていきたい、と思います。
不眠症、悪夢、それに夜間の不眠などの睡眠障害は、生活の質を著しく低下させます。研究によると、天然の生薬と言われている、食品のショウガは、有効な睡眠作用を有し、ほとんど副作用がありません。
ショウガは、ショウガ科の多年草で、香辛料のターメリック、カルダモンと同族で、調味料として多用されており、多くの異文化圏で軽い病気に、処方薬の代替薬として、民間療法として、昔から多用されてきました。
多くの中高年の人々は、不安や苦悶によりもたらされた不眠症や悪夢に悩まされています。"Bioorganic and Medical Chemistry"誌に載った研究によると、ショウガはいくつかのセロトニン受容体に結び付く、と言われています。セロトニンは、気分全体と不安症状に影響する神経伝達物質です。生化学的・薬理学的メカニズムはわかっていませんが、生のショウガは不安症状を軽減します。昔から多くの人々は、不眠症の原因がわからない時、その治療のため生のショウガを用いてきました。
"The U.S. National Library of Medicine"誌によると、ショウガは、吐き気、めまい、それに妊娠時の朝の吐き気以外の、他の症状を効果的に治療できることは証明されていません。が、このことは、ショウガは誰にでも効果がなく、その効果は、生化学的・薬理学的に証明されていないことを、意味していません。また、ショウガは特効薬ではありませんが、睡眠障害の治療において、効果が人により違い、一般的には安全です。
なお、" The U.S.National Library of Medicine"誌によると、貧血や授乳している婦人、妊娠している婦人、心臓病患者、糖尿病患者は、ショウガのサプリメントの大量摂取はさけるべきで、少量の生のショウガに変更すべき、と述べています。しかし、心臓病や二型糖尿病には、生のショウガはそれらの症状を改善するという研究報告も多くあります。また、当方の調査によると、サプリメントより、生のすりショウガのほうが安全性は高いようです。なお、栄養のバランスを管理栄養士に相談し、生のすりショウガを食事に加えることは、睡眠障害を始め、いろんな健康問題の改善に必要、と考えます。
References
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Ginger root as a sleeping remedy: LIVESTRONG. COM: Aug 16,2013
U.S. Natural Library of Medicine : Ginger