医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

BRCA2撮影成功とDNA修復作用機構の解明について 分子栄養学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2014-10-16 16:04:36 | 栄養医学、ニュートリシィオナル サイエン

Taha Shahid博士らは、BRCA2の画像を始めて撮影し、ダメージを受けたDNAをどのようにしてBRCA2が修復するか、解明しました。なお、この研究は、ガンの根本的原因に対する理解を高めると考えられますが、更なる追試が望まれます。

この研究による画像撮影は、蛋白質(BRCA2)がどのように見えるか、どのように作用するかという最初の見解となります。BRCA2の欠損のメカニズムがデザインでき、効果的にがんを防ぐべく、細胞のDNAを修復するのに役立ちます。ガン細胞をより少ない効果で、修復プロセスをもたらす方法について考えることができ、そのことでガン細胞は死滅する希望が湧いてきます。

博士らの発見によると、BRCA2はペア―で作用し、細胞の中でもっとも大きい蛋白質の一つであることがわかりました。また、それはRAD51(蛋白質)と共に協働して作用します。BRCA2は、バラバラになったDNA分子が集合するのをサポートし、フィラメントを形成します。BRCA2のぺア―は、逆向きのRAD51の2組と結び付きます。両向きのバラバラになったDNA線維にRAD51が作用するようにします。BRCA2の作用は、DNA側の重複した部位に、RAD51が短いフィラメントを形成するのをサポートしています。多分、その作用は、釣り合った糸状線維を探すのに求められた、より長いフィラメントを作る効果を高める可能性があります。このメカニズムがわかった事により、ガンと遺伝子変異の関係のメカニズムがわかり、癌に対する対応の一里塚になることが期待されています。更なる研究を期待しています。

References
Taha Shahid, et al: Structure and mechanism of action of the BRCA2 breast cancer tumor suppressor. Nature Structural &Molecular Biology.2014
First picture of BRCA2 protein show how it works to repair DNA. ScienceDaily. oct 5,2014