医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

ガンと栄養療法について 栄養医学ブログ

2011-03-09 15:29:21 | 健康・病気

 ポーリング博士は60歳から2~3g/日のビタミンCとVE800国際単位、VB1,VB2,VB6を50mg/日、総合ビタミン・ミネラルを適宜摂取し、82歳頃には10g/日のVCを摂取していたようです。93歳で前立腺癌で死亡しましたが、若い時からそれらを摂取していたら、もう少し長生きの可能性がありました。ビタミンやミネラルのおかげで前立腺癌もおとなしくしていたようです。一方、モーテル博士は、ビタミンCはガンを改善しないと、主張し、ビタミンC研究は時間と金の無駄と語っていましたが、彼は、66歳でリンパ腫で死亡しました。もちろんビタミンCを始め、総合ビタミン・ミネラルは無視していましたから、摂取していないと考えられます。この27年の生存年齢の差は何を語るのでしようか。この事実を真摯に私は受け止めています。今、その原因を解析しています。読者の皆様も考えて下さい。

 ところで、一つの研究では、小細胞性肺癌の18名の患者はいろんな抗ガン剤、すなわち、cyclophosphate,doxorubicin,adriamycin,vincristine,放射線で治療しました。そして、すべてのガン患者は、毎日、VA,VE,VB1,VB2,VB6,VB12,VB3,VD,VH,beta-carotene,それにCaを摂取し、VCも2-5g摂取しました。化学療法・放射線療法期間中のこれらのビタミン・ミネラルの投与は、生存期間を延ばし、副作用を軽減させ、化学療法剤への応答率を高めました。これは化学療法・放射線療法のみを受けた患者の論文と比較したもので、対照はビタミン・ミネラルは投与されていませんでした。一般に、ビタミンとミネラルは協働して働いているので、単一のビタミンやミネラルの単独投与は毒性が出る可能性があり、上限許容量を守り、併用して用いることが効果を高め、毒性を予防できると、研究は語っています。

 ここで、ガンのビタミンC改善療法について、科学者のコメントを原文で紹介します。Intravenous vitaminC is the new wonder drug for destroying cancer cells.*VitaminC injections slow tumor growth in mice.*VitaminC jab to breast cancer.*VitaminC may be useful to treat cancer after all.*VitaminC shows promise as cancer tereatment.

 ここでシヤクター博士によると、IVCは30年以上用いられています。350~400mg/mlの割合です。強いストレスがあると炎症性のサイトカインを放出し、炎症があるとガン細胞が刺激されます。そして、VCには抗ストレス作用が有ります。 また、老化はホルモンの低下も関係あるようです。ビタミンDを十分摂取する人は、そうでない人に比べて2倍インスリンを分泌するという研究が有ります。40歳前後で抗ストレスホルモンのDHEAの変化で、無理が利かなくなります。DHEAが多い程長寿のようです。ガン死ではDHEAがほとんどないようです。DHEAは唾液で調べることができます。また、特定の化学薬品は、遺伝子に影響するという研究もあります。コカイン、OTC,合成hair dyeは発がん性があります。次に、VD3はガン予防作用があるので、一日30分は太陽にあたることが、ガン、うつ病、糖尿病予防に大切です。VD3がVD2より効果が強いようです。ところで、自閉症はワクチンが原因の一つで、抗うつ薬が自殺の誘因との研究もあります。ウイルスには5000単位のVD摂取すれば減退させることができるという、研究があります。また、Mg製剤は脳卒中の予防に良いようです、ただし、量に気をつけないといけません。サプリメントは初めは、一日おきに取ると、体に合っているかどうかわかります。始めは少し与えます。効いたかどうかは本人の体に聞いてみる事が大切です。糖尿病には未加工の食物が良く、その改善には動物性食品を減らし、植物性食品を増やすことです。メタボリック症候群も同様です。ゲルソン療法では結腸ガンに2倍有効な場合とそうでない場合があり、ゲルソン療法改では有効でした。この療法のメインは多種の野菜ジュースです。さらに、当方の見解ですが、ゲルソン療法にプロバイオティクス療法を併用すれば、結腸ガンの寛解率も向上したのではないかと、考えられます。

References

Envita`s Natural Issues Blog,The Voice of Natural Medicine.  Schacter,The 10th International Congress of Integrative Medicine.

藤井毅彦、ガンを予防し、治す(寛解)ビタミンC療法、日本ビタミンC研究会

村田晃、ビタミンCと健康、共立出版

なお、当方の、別の栄養医学ブログ記事は、nutr-blog.blogspot.comでも発信しています。