生理学的濃度のビタミンCは、腫瘍細胞に対し選択的に細胞毒性であるという組織培養の研究からの証拠があります。Cameron博士らのビタミンC大量投与療法のガンに対する効果は、最初は主観的改善であり、元気さが増し、ガン性疼痛の改善が見られました。これらの改善は、ビタミンCを投与し始めて一週間以内に患者すべてで見られました。次に、ビタミンCの点滴の結果として、進行ガンの自然退縮が見られました。1973年10月に診断された細綱症(ガンの一種)の患者1名は、ビタミンC療法のみを実施し、急速な劇的な完全退縮が見られました。しかし、ビタミンCを中止すると、また症状が悪化し、再びビタミンC療法を行うと、2次性の完全な退縮が見られました。
これらの症例から、ビタミンCが少数の幸運なガン患者には劇的に有効である可能性があるとすれば、ビタミンCはそれ以外の残りのガン患者に対し、有益であるに違いないと仮定するのは、理にかなっています。次に、1976年、Cameron博士らはビタミンCナトリウム(静脈内投与、点滴)を追加投与した100名の末期ガン患者と、同じ医師により、同じ病院で理想的標準治療を行った初期の患者(ビタミンCを投与していない)と生存時間を比較しました。結果は、ビタミンC投与群は、対照に比べ、伝統的方法により治療不可能とみなされた後の生存時間の著しい延長が認められました。
References
Cameron,E. (1976)Supplemental ascorbate in the supportive treatment of cancer:Prolongation of survival times in terminal human cancer. Proc Natl. Acad.Sci.USA73:4538-4542.
Cameron, E.(1978)Supplemental ascorbate in the supportive treatment of cancer. Proc.. Natl. Acad. Sci.USA75:6252.