医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

統合失調症のグリシン療法の臨床例について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会

2014-04-21 18:15:54 | 健康・病気

統合失調症のビタミンB3(ナイアシンアミド療法)療法については、有効症例が、米国、カナダで報告されています。最近、米国では、統合失調症に対するグリシン(アミノ酸の一種)療法をビタミンB3療法と併用する、患者が増え、その効果が報告されています。今回は、グリシン療法の臨床例を紹介しますが、効果はマイルドで、やはり、ビタミンB3療法と併用するほうが、より安定した効果が得られることを臨床研究は示しています。

症例1
Tom(匿名)は最近、精神科医の同意によりグリシンサプリメント療法を開始しました。これは多分、統合失調症の補助療法に対する、フェーズ2の臨床試験です。この症状に立ち向かう新しいアプローチである、脳でのグリシンの再吸収を阻害する試行において、グリシンは新しい
サプリメントであるようです。

グリシン療法が統合失調症の陽性、もしくは陰性症状に有効であるなら、他の人々はグリシン療法の経験を知りたい、と思います。Tomは現在、5g/日のグリシンを一日ニ回摂取しています。
統合失調症に対するグリシン療法のほとんどは、15~60g/日です。5g/日では、陽性症状と
陰性症状の両方に有効ですが、抗精神病薬のように強力でなく、マイルドな効果ですが、副作用は、抗精神病薬に比べて桁違いに少ないようです。

グリシンの大量療法(15~60g/日)は、胃腸のトラブルを生じる可能性が有ります。しかし、グリシン大量療法で大変有効な結果がある、と言う人もいます。グリシンは、5g/日の摂取量で有効ですが、Tomは、昼間はまだ落ち着きがなく、興奮し、ある種の精神的苦悶状態です。夜はいつも不眠状態です。夜の不眠はグリシンの15~60g/日の摂取で改善されると思いますが、5g/日では、昼間の症状には十分有効でないようです。なお、ドーパミン拮抗薬の抗精神病薬は、摂取すると、とても不快感を感じます。可能な限りドーパミン拮抗剤を避けたい、とTomは考えているようです。

グリシンのサプリメントは、インターネット通販で入手できます。また、グリシンの効果に関しては、更なる臨床研究が必要と考えられます。

Reference

 

Experiences-Glycine experiences and alternative schizophrenia therapy-Drugs Forum.com

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