車輪とビール

次の人生を模索する日々

SF SUGOを観戦してきたよって話

2019-06-24 04:30:44 | 
 表題の件、無事故無違反で帰宅できました。良いレースでしたのでとっとと綴ってしまおうというストラテジーであります。
 何が良かったのか?それは「フォーミュラカーのレースの勝者はこうあるべき」っていうのを魅せつけてくれたからであります。

 自分が思うフォーミュラはやはりガチの殴り合い。もちろんレースでは相手を欺くことも、資金とかマシン開発の差であったり、ギャンブル成功であったりと、様々な要因で優位に立つこともすごく重要なのはわかっておりますが、やはり最後はドライバーの匠の技が勝敗の全てであって欲しい。
 道具を使うのがモータースポーツですのでほんのちょっとしたずれがものすごく影響してしまうのはレーシングファン皆知っていることであります。オフィシャルのちょっとした間違いはNGだけど、チーム内のパワーバランスやお金という名のスポンサーやネームバリュー、アイディア、戦略など、あらゆる面の全てを絞り出してライバルにちょっとした差をつける組織ぐるみの殴り合い、これこそがフォーミュラの真骨頂であると思いますが、どんな状況でも最後の要因はやっぱドライバーなのは間違いない。
 レーサーって心技体のピークをレースにもっていってるのをひしひしと伝わるからカッコいい訳でして。個人的にはプレッシャーはSFよりSGTの方が上なのでは?とは思いますが、純粋な速さのしのぎ合いでは間違いなくSFが国内頂点だと思います。
 ラップタイムはただのマシンの差であって、そこに向ける姿勢や雰囲気であったり、何て言うかライバル同士の敬意が何か違う。
 レース中は殴り合いだからなのか、はたまたイコールコンディションの中での最速王決定戦だからなのか、レースから少し離れたときの各々へのちょっとした配慮がSGTにはない魅力だったりします。
 でも、ここまでの敬意って実は日本の文化みたいですね。海外だとこんなに優しくないとか。
 観客もドライバーも、それこそスタッフも日本は優しいって旨のインタビューを何度か読んだことありますが、今のSFは速いだけの傍若無人なドライビングでは通用しないレベルに達しているように見えます。もちろん全てを叩き伏せる天才という名のドライバーがいればどうなるかわかりませんが、元F1ドライバーであったり、ル・マン2連覇ドライバーやF1予備軍レベルまみれのラインナップで実際のところ意味が分からんぐらいのバトルが見えるときもある。
 その上マシンのコーナーリングスピードも(見た目上は?)10年前のF1レベルは余裕で達している or 越えているようにみえます。
 そんなしのぎ合いの中でSFルーキードライバーもちょっと慣れたらすぐに上位を脅かす存在になる、それが垣間見えた一戦となったのではないでしょうか。

 長くなりましたが本編に参りますと、自分は金、土、日と菅生周辺に居ましたが、金曜は霧がどうのこうのでディレイが発生という情報をゲトりまして、金曜は観光に。
 てか徹夜ドライブで満身創痍でしたのでゆる~く仙台を楽しんだ一日となりました。牛タンおいしい笹かまおいしい、結局お酒おいしい。

 土曜日の予選。天候は雨が降るか曇りがギリギリ持つかの、絶えず膀胱が破裂しそうな一日。
 結論としては膀胱が大爆発した瞬間はなく、何とか曇り+ハーフウェットで持った一日で、ドライバー、チームの判断で勝敗が大きく分かれる一日となりました。
 Q1のA Grpからその拮抗したバトルは垣間見えまして。久々にしびれる予選をいきなり魅せつける、これぞフォーミュラという目が離せないバトルでした。ルーキードライバーおおめのイケイケ勢が多い中で、これまたスピードスターである平川選手の会心のアタック、本当にお見事でした。
 B Grpはチャンピオン経験者まみれのガチの殴り合い。針の穴を通すドライビングの中でのちょっとした、本当にちょっとした差で勝敗が別れる、本当に素晴らしいバトルでした。B Grpの時の天候は本当にギリギリ路面が濡れるか否かのコンディションで、少し早めに出たドライバーとギリギリ持つと踏んで最後まで我慢したドライバーの差がでましたね。可夢偉選手、お見事。
 Q2はQ1のギリギリの戦いとコンディションがどこまで持つのか、という本当に緊迫したシチュエーションで始まりまして。結果的には最後まで持った訳ですが、いわゆる真剣勝負。レベルの高い、本当にしびれる戦いでした。手に汗握るタイムアタック合戦、久々に観たわ。ラストアタックは少し引っかかってしまったように見えましたが可夢偉選手、ここでもお見事。Q2までの予選で今現段階でのパワーバランスが何となく見えましたね。トムス気張ってくれ。
 そして問題のQ3。自分は問題のSPで観戦していたのですが、「さぁここから」というところでパロウ選手がほんの少しやりすぎてクラッシュ。黄旗が出てほんの少しペースダウンしていたところにフルプッシュしていた牧野選手が突っかかってしまったようにも見え無情にもコースアウト。このアクシデントで何の説明もなく予選終了。ドライバーも観客も2戦連続で運営に対し「は???」となってしまいましたわ。どうせならば「タイムスケジュールに余裕が無い」とか正直に発信してくれれば良い。APであれだけ意味の分からんことをした直後にこれ?正直無いわ。
 Q2までのレベルの高い戦いに水を差す形で予選終了。客は観てるだけですし受け入れるけど、本当に運営はドライバー、スタッフの気持ちを察して改善してくれ。1ファンの気持ちとしてはここです。

 そして昨日の決勝。ソフトタイヤが頑張りすぎるので「相対的にパフォーマンスの悪いミディアムをさっさと切り捨てて、燃料が持つギリギリのところで勝負をする」というソフトタイヤと燃費の勝負に持ち込むチームが多くなってきた中で、最後に笑ったのは終始攻め続けたチャンピオン山本選手。全戦のAPでは関口選手がやってのけた終始攻め続けてもぎ取る勝利ってのをパーフェクトに魅せ付けてくれました。
 予選があのまま続いていたらどのような結果になったのかはわかりませんが、土日を通じて攻め続けたチャンピオンらしい堂々たる戦いは本当にしびれました。
 正直申し上げるけど、フロントローの選手までミディアムスタートってのは思うところがありまして。もちろんタイヤマネジメントも勝負のうちだし普通に考えるとSCがどこかで入るだろう、と見越した戦略も勝負ですのでわかります。でも、フォーミュラで観たいのは終始フルプッシュのガチの殴り合い。
 マネジメントとストラテジーに縛られる中で全力を尽くす姿はそれはそれでカッコいいのですが、終始攻め続ける姿勢にはかなわない。自分が支持したいのはもちろん後者。
 This is Formulaを魅せつけてくれた山本選手には敬意しかありません。勝利後のインタビューでもそういった旨を発信して頂き、昨今のSFファンの中に渦巻く「もやもや」をスカッと吹っ飛ばして頂けたように思います。本当にカッコいい、チャンピオン中のチャンピオンだ!何がSCありきの戦略だ!ドライバー全員レベルが高いし、トラブル有りきの戦略何てSFには不要だよ?次戦からは最初から最後までガチの殴り合いになって欲しい。もちろんノントラブルで。天候に翻弄されてもそれをものともしないレベルの高いドライバーラインナップなんだから不要なんだ、トラブル何て。
 自分はSPで観戦していたのですが、ウィニングランではレースファン皆総立ちでフルプッシュして勝利をもぎ取った山本選手を祝福。あの素敵な光景が今のSFに対する思いを物語っていたように感じたよ。目の前で喜びを爆発してくれたのも本当にうれしかった。あの素敵なシーンを体感でき、この菅生は遠征した甲斐があった。

 予選は上記の通り思うところはありますし、昨年繰り広げられた激闘とのギャップに冷めてしまいそうな気持を払しょくしてくれた良いレースだった。
 次戦の近所のサーキットも楽しみだ。誰が勝つのかな~
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富士24h 耐久レースを観戦してきたって話

2019-06-09 10:08:15 | 
 一週間経ってしまいましたが標記の件、参加して参りました。
 本来なら金曜の予選から観戦する予定でしたが、残念ながら5/31はライムベリーさんの解散ライブに参加しておりまして。自分が地下オタになった時からかねて細々とではありますが観てきたグループ。紆余曲折合った中で一番ヤバいときのMIRI氏の目つきが最高にクールで、曲も刺さり、ずっと観てきたなぁ。メンバーはいろいろ合ったとは思いますが悲壮感の無い、良い解散ライブだったように思います。気が向いたら別途綴ります。

 でですね、、、その解散ライブの帰りに酒を飲んだくれて新幹線で寝落ちをしてしまい、残念なことに乗り過ごしをしてしまいまして。最寄りではないのだけど、夜中でもぎりぎり歩いて帰れる範囲の駅(自宅から8kmちょい)までたどり着き、そこから健康ウォーキングで帰宅を試みまして。
 後10minの場所まではたどり着いたのですが、気づいたら信号待ちの際だと思いますが力つきてしまいまして。壮絶な場所で寝ておりましたww
 おそらくトルネコの不思議なダンジョンで力つきたときはあのような状況なんだろうなぁ、と思いつつ帰宅。
 お風呂に入ってそのまま参戦してやろう、と鼻息を荒げておりましたが、若くなかった...
 そこからうたた寝をしてしまい、バイクに寝袋をくくってようやく出発...富士スピードウェイに到着したのは結局レース開始30min前と言う体たらく。ピットウォークとか参加しようと思っておりましたが...まぁしゃーなし。

 そしてレーススタート。結構陽気な天候で雰囲気も耐久っぽく、そしてレースファンが多いからか、下品な場所にテントを接地する輩も少ないとてもいい雰囲気。
 その雰囲気につられ「今年は疲れているし花火を観たら帰る」、そう思っていたのですがレース開始と同時にワインをあけ、二日連続浮浪styleで寝ることを決める。
 レース自体も中々面白い展開で、スプリント出はないので力を抜いて適当に観れば良いのですが、いつ見てもそれなりに面白い接戦がところどころ発生しており、そしてなんかゆったりとしたムードがよくてですね。

 24hのレースですのでサーキットで好きな雰囲気の中で食う寝る遊ぶを嗜む時間、大変良いものでした。特に夜間走行は普段見える物ではないし、花火も打ち上げられる、何て言うか「来て良かった」と心から思う空間がありました。
 そして絶え間ないエキゾーストを子守歌に寝る。前日のダメージがハンパなかったけど、はしゃぎすぎてしまい、3時過ぎまであっちふらふらこっちふらふらと楽しんでしまいました。
 昨年は飲み過ぎて一瞬で寝落ちしたのだけど、今年はあの経験が活きましたねw
 サーキット側も昨年より照明が改良されていたり、食べ物屋さんも24hやっていたり、とがんばっていた。昨年より気持ち来場者も多いように見えましたし、トヨタをはじめとしてレースを楽しませるパブリックの雰囲気作りも上手で、24hならでは、と言うか耐久ならではの、ゆるくレースを楽しませる空間がすばらしかった。富士24hはもっと育って欲しいですね。
 自分が生きている間、開催されるようでしたらなるべく、末永く参加したいものです。
 SGTの時の下品なテントにものすごく萎えてしまいましたが、マイナーレースであるが故か、コースサイドの際に沿ったテント設営はほぼ無く、それなりに場数の踏んだレースファンは配慮があるって解ったのもうれしかったな。
 やはりほんのちょっと周りに気を使う、それが少し広がるだけでぜんぜん空気は変わると思うのです。ほんのちょっとした心遣い。この積み重ねだけだと思うのですよね。
 これが破綻するとどうなるか、それがやった者勝ちになっちゃうと思うのです。本当に知らずに周りにあわせて場所取りしてしまっている人もいるだろうし。雰囲気ってすごく大事だ、間違いなく。皆が楽しめる空間は人が増えれば増えるほど難しくなっていくのだけど、自分はなるべくなら場所取りと言うものは荷担しない用にしていきたいな、と思います。

 レース自体もやはり耐久だけあってミッショントラブルが続出したり、メカトラ、作業ミスからであろうトラブル、と様々なアクシデントが発生しましたが、赤旗中断はなく、FCYも3回ぐらい?と、つまらない接触起因であったり、重大なトラブルもなく、全チーム完走と良いリザルトに向けて走行を刻んでいた良いレース立ったように思います。所々緊張感のあるバトルもありましたし、良い。レースとしてもとても良かった。

 プロドライバーのマシンをいたわるテクニックが随所にちりばめられていたり、日本のレース実況者の著名人ピエール北川さんの生誕祭であったり、小山町のみなさまの豚汁配給であったり、GAZOOのレーシングドライバー、モリゾー選手の激走と熱いコメントであったり、参加者が思い思いにレースを肴に好きにはしゃぐことができた良いイベントだったと感じました。
 同じことを何度も繰り返し申し上げますが、また観戦したい!
 年一のイベントにしていきたいな。
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