車輪とビール

次の人生を模索する日々

2&4 鈴鹿 SF観戦記

2019-04-22 19:06:59 | 
 昨日まで開催されておりました全日本スーパーバイクとスーパーフォーミュラが一気に観戦できてしまうという、いわゆる神イベを観戦しに、鈴鹿へ行って参りました。今、自分が一番開催を心待ちにしている2大選手権であります。使いまわしの冒頭です。
 SFは全世界で今年一番注目しているレースであります。開幕戦は鈴鹿。昨年の最終戦、観戦しているだけでジーンと着てしまうような、人生屈指の最高の現場だと思った死闘が繰り広げられた聖地であります。

 感想としましては・・・荒れたね。荒れたよ。荒れまくった。
 めっちゃ正直申し上げると予選では驚速のタイムが出て激しいつばぜり合いになり、決勝ではつまらないアクシデントが無い、スマートなレースになると思っておりましたが、残念ながら両方とも願いかなわずw

 予選はなぜかアクシデントが多発し、何とも形容し難い微妙な雰囲気に。特にQ1。
 新車になり、ものすごい注目せざるを得ない重要なシーンでしたがものすごい肩透かしを食らった心境です。正直、決勝でアクシデントが起こるのは特に今年はしょうがない事だと思っておりまして、マシンの完成度があがれば減るのですが、予選は仮にも日本でトップレベルのドライバーと世界でもF1に乗れるドライバー陣なんだから、ノーミスでやりきって欲しかったかな。まぁこれも攻めた結果といえば結果だし、それこそレースだからしょうがないんだけど、こういうのは減ると良いな。昨年の内容がどこも内容がつまっていただけに、ね。
 何はともあれ、現地観客としては集中力に欠ける予選になってしまいましたね。
 Q1はそんな微妙な空気になっていたけど、Q2以降はマッシブな予選に。特にQ3はトップフォーミュラらしく、真剣の抜き合いが見える良い予選でした。
 SF19最初のポールは牧野選手。個人的には海外勢を打ち負かしたのは本当にうれしく、現地でも自然と拍手が沸き上がる、ものすごい称賛が称えられておりました。本当に素晴らしい瞬間でしたね。
 やっぱ国内のレースで国内のドライバーがびしっと決める、カッコいいしこういうのは何か良いね。
 もちろん海外勢もナイスガイばかりで、海を飛び越えてこの小さい島国で全力を尽くしてくれるのは大変素晴らしい。
 のだけど、、、最後は日本人がしっかり〆る。これをやってのけるドライバーがいることがうれしい。
 国際的にはメジャースポーツでそのシーンに日本は最先端にいるはずなのだけど、ドライバーは常に海外勢に打ち負かされている。それをはねのける瞬間を生きているうちに観たいものです。
 それを期待させてくれるワンシーンだったかと思います。おめでとうございます、そしてありがとう牧野選手。

 決勝もこれまた荒れに荒れ放題のレースとなりましてw
 レギュが大幅に変化した最初の年だし、メカトラはしょうがないのかなと。これが3、4レース続くと萎えますが、開幕はしょうがないよな。正直なところ。続発したミッショントラブルの原因はギアなのかクラッチなのかちょっとしたミスなのかも結局客にはわからないし。
 そしてちょっと前の時代の表現になるかもしれませんが、質より結果を求めるGP2レベル勢が荒らしたのもまた事実。だけどここはステディなドライバーばかりのはずですので収束するはず、と思っております。これで収束できないのであればそこまでのドライバーですわ。
 スピードはあれどスポンサーの関係ではじき出されたようにしか見えない元F1ドライバー、ちょっと苦い経験を踏まえて今もなおステップアップし続ける元F1ドライバー、それに負けず劣らずの国内トップドライバー勢。そこに海外の勢いあるドライバーが良い感じにまじりあう選手権になることを願うばかりです。
 またタイヤもそう。ミディアムの存在が邪魔にしか見えないものになってしまった。これではタイヤの戦略もくそも無い。このままでは燃費戦略になってしまうわけでして。
 初年度でコーナーリングスピードが徐々に上がりつつけている昨今でタイヤが少しワイドになればコンサバティブにならざるを得ないのはしょうがない。
 のですが少し性能差が大きすぎたかな。SCが4回入るレースでしたが、直線でウェービングするシーンがほとんどないってのはそういう事でしょう。ソフトをいたわっていかにタイヤライフを持たせるか、がカギになってしまった。
 ソフトタイヤをうまく使い切る選手権になってしまったのはこれまた初年度だからしょうがない。
 その1戦目で色々な課題が見えたのは良い事だったのかもしれません。ちょっとオタク的な視点かもしれませんが。

 しかし、そんな中でも公式テストで思わず注目してしまったパロウ選手の冷静でかつアグレッシブなナイスドライブは本当に将来を感じるものがありましたし、可夢偉選手のチャレンジングスピリッツ、日本のルーキーも本番では接触の無い中でスピードを魅せるシーンもいくつもありましたし、SFのレベルの高さをちょっと感じたレースとなりました。

 最後に個人的な願いではありますが、、、「AP、自宅から遠いけど観に行きます。次はドライバーとチームがノートラブルで全てを出し尽くすレースになりますように。」
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2&4 鈴鹿 JSB観戦記

2019-04-22 13:24:57 | 
 昨日まで開催されておりました全日本スーパーバイクとスーパーフォーミュラが一気に観戦できてしまうという、いわゆる神イベを観戦しに、鈴鹿へ行って参りました。今、自分が一番開催を心待ちにしている2大選手権であります。
 実家から鈴鹿サーキットまで電車で2hいらない位で行けるので、お酒を嗜みながら観戦できるのも大変大きい。むしろそこだろ説の提唱すらあります。
 インフラの充実さ、コースレイアウト、歴史と思い出、そして何より会場の雰囲気と、全てひっくるめて鈴鹿は良い。
 気が向いたし、まだ記憶にあるうちに綴ってしまおうと思いたちキーボードをたたいているのですが・・・JSBはまさかの展開、SFは魔物まみれでしたww
 思ったよりJSBの感想が長くあふれてしまったのでとりあえずJSBだけ。


 前戦のもてぎでは最終ラップまでしのぎを削るナイスファイト、ナイスレースで超楽しかったので、今回もそのようなレースを期待しておりましたが・・・まさかここまでホンダが強いとは思わなかった。

- day1 -
 JSBは誰がどう見てもヤマハとホンダのエースである2人のライダーのガチ勝負がレースの中心を担っておりますが、この2人のワンランク上の殴り合いとスズキとカワサキのエースと若手のイケイケ勢が複雑に絡み合う、見どころ満載のレースという印象でとても今注目してしまうカテゴリです。
 この2&4でもJSBは2レースあるため、両日楽しめます。詳細は然るべきところで確認すればわかるので端折りますが、予選からいつもと違う雰囲気。先に述べたようJSBは2レースあるので予選でもベストラップとセカンドラップがそのままレースのグリッドに反映されるレギュとなっております。
 台数が多いため、予選は2グループに分かれて行われ、前半と後半に見事両ライダーが別れたセッションとなりました。天候も大して変わらず、大きなアクシデントも無かったので、後半の方が路面状況が良いとは思いました。
 その中でもSFのラバーが2輪にとっては邪魔ってのは初めて知りましたが。
 そしてそんな状況でも昨年まではギリギリのギリで太刀打ちしていたぐらいの差でしたが・・・両ラップ共にホンダのエースが完全支配。
 しかもベストラップは全身全霊という雰囲気ではなく、複数周に続くラップの中の1つのタイムってぐらいに感じてしまう安定感。この予選結果を観た際は「あっ!めっちゃ拮抗してるかも」とのんきに構えておりましたが、レース1が始まり、頭の中で予想していた雰囲気とは全く異なるシーンが繰り広げられまして。
 「ホンダが逃げる→ヤマハがびしっと追いかける→おいしい状況でちょっと頑張って抜き去る→逃げるヤマハをホンダがガチで追いかける」
 しかし、今年は「ホンダが逃げる→ヤマハ全力プッシュ」
 2輪ファンと思われる方から「あれっ!」という声が聞こえたのは印象的。雰囲気に余裕がなかったし、詰め方が昨年と全然違い、詰め切れていない。
 そして転倒の報が流れたときに2輪ファンと思われる方々からはどよめきが起こるような、すごいレース展開となりました。
 もてぎで観戦した印象ではまだちょっとだけヤマハだと思っていたのですが、鈴鹿では圧倒的差でホンダだった。両方ホンダのサーキットなのにこの違いは....

 2位以下もとても熱い状況。というより「自分がカワサキファンだから」ですが、最後の最後まで全力プッシュし続けるライムグリーンのマシンに思わず応援に力が入ってしまう素晴らしいスピリッツでした。
 レースファンなら少し冷静に観れば「かなり不利」ってのは目に見えましたが、まさか最後まで戦い続けて頂けるなんてって思っていたので。2コーナーからS字で観戦していたのですがゴール後、すごく悔しそうな感じだったのがファンの気持ちそのものだったと思います。
 が、攻め続けるその姿勢にカワサキファンはパワーをもらったのは間違いなく。ライムグリーンがさらに好きになった瞬間であります。ナイスファイトでした。


- day2 -
 そんな面持ちの中、翌日はレース2の観戦。前日のレース1の状況がインプットされてしまっているし、ホンダのエースはステディってのは知ってるので「2位は誰だ?」というのが正直な心境でした。
 結果としてはヤマハの帝王がクレバーにレース2を2位で終える。そして色々な状況を踏まえて3位の選手が3位をしっかりと抑える。結果はこうだけど、中身は中々見どころ多めでして。※ 自分がカワサキファンだから

 まずポールショット。誰が抑えたか?カワサキのエース!!
 鈴鹿で2輪のレースを観戦するなら2コーナーからS字入り口ってのは決め込んでいるのですが、1コーナーをぶち込んだのはライムグリーンのマシン。これだけ。これだけで大盛り上がりであります。
 結局2コーナーを冷静に処理して支配し続けたホンダのエースには脱帽してしまいましたが、緑がレースをコントロールした序盤にどれだけ昂った事でしょう。
 トータルで観ればファクトリーの方が強いのは明らかですが、それらを全身を使い少しでも抑えるシーンはとても熱く、そして気持ちを震わせてくれる説得力があります。底力の差は明らかで結局そこで使ったエネルギが響いた結果だったのかもしれませんが、そういいうところに応援する楽しさがありまして。
 クレバーなのは大事だけど、その場を全身でいなす姿勢。ここにこそ応援する意味があり「おぉっ!!」となってしまう所以であります。そんなレースを背中で魅せてくれたカワサキのエース渡辺一馬選手に大きなBig upであります。

 今年は間違いなくカブファミリーに乗るのだけど、今後も応援するのはライムグリーン。
 そうキメた観戦となりました。


 昨年までの耐えるレースから解放された瞬間に圧倒した高橋選手。
 長期的に考えてシーズンの支配権を渡しきっていない帝王中須賀選手。
 ノウハウに勢いの掛け算をレースで見せ始めたヨシムラ陣。
 そして上記の通り、姿勢で魅せるライムグリーンのナイスライダー。

 JSBめちゃ面白い。今後、恐らくはまっちまうんだろうなぁ。。。と思いながら超興奮しながら観戦できた。
 SGTは実は少し思うところもあるので、SFとJSBのヲタクになるわ。
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あけましておめでとうございます

2019-04-17 18:27:30 | 
 超久々に開いた本ブログ、無駄金をばらまいている印象しかありませぬ。それはさておき2019年もついに幕開けしました。そう、モタスポであります。
 このブログが急速冷凍保存されていた間も、ひょんなことから友からお誘い頂いた2輪ダート走行、鈴鹿のファン感、SGTとSFテスト走行、MFJもてぎ、そして先週はSGT岡山に参戦してました。
 めっちゃ気が向いたので徒然に綴るままに。

 まず2輪ダート走行。とある趣味で知り合ったお友達に誘われるがままに体験させていただいたのですが、ダートってやっぱヤバいね。しかもタイヤ2本だとさらにヤバい。荷重の全てを把握しないと何もできんし、本当に対話が楽しいひと時。
 自分は超ビビりなのでもちろん路面全舐めスライドほぼなしの2525体験走行でしたがそれでもめっちゃ刺激的でかつ、エキサイティングな一日を過ごしたなぁ。あの一日は楽しかった。ありがとうございます、お友達。

 そして鈴鹿のファン感。何だかんだでちょいちょい行っているイベントっすけど、今年はT社さんとタッグを組んでこれまで以上に豪華なイベントになりました。車好きが作る車好きに向けたのはもちろん、車好きになって欲しい皆に楽しんで欲しいイベントって空気感が鈴鹿の空とあのゆったりとした雰囲気が包み込み、ナイスイベントとなった感想です。
 社会的には車産業はこの国に無くてはならない重要産業の一つではありますが、モタスポはまだまだオタク向けコンテンツでしかない、と個人的には思っております。
 でも、その重要産業のキーパーソンが率先して盛り上げていこうとする姿勢を前面に出してくれたのが本当に素晴らしい。
 いろんなカテゴリを取っ払った日本のトップレーサーが集うメンツの豪華さはもちろん、やっぱ態度で魅せられると説得力がある、そんなことを感じたイベントでした。初めてのレース関連のイベントに参加するなら本当に空気も雰囲気も心地が良いイベントだと思います。

 SFのテストはやはりオタクしかいねぇ。自分も一応レースヲタクのつもりなのでそういう視点で楽しみました。
 SFは本当にヤバい領域に片足突っ込んでると思う。まず、コーナーリングスピードと求められる繊細さ、これが煮詰まってきている。東洋の島国がやるレースではない。ちょいちょいと様々なレースを観るよう心掛けているけど、サーキット場ではF1の次に究極かもしれん。基本はコカコーラで観察していたのですが、もうエアロとタイヤとドライバーの感性のすべてがマッチしないと昨年以上に勝てないカテゴリに見えました。昨年までより明らかに入力に対する応答性が変わっているし、エアロも洗練されたのか、テストならではのアンダーパネルと路面の変化にものすごくシビアなシーンもいくつか見え、今年の期待が大いに膨らんだ印象です。あまりに楽しみすぎて今年のSFは全戦観戦する予定だったりします。

 SGTは正直見た目上は昨年との差分は大きくはわからなかったかな。数年前から箱車の突込みじゃねぇ、って思う瞬間は多々あり、それに慣れた上でも今年の切れ味も凄味を増しているのは体感できましたが、テストでは正直「今年もはえぇなぁ」ぐらいしか感想は無かった。

 で、昨年の2&4で急にはまってしまったJSBを観戦したくMFJもてぎですよ。2輪レースのためにサーキットに出向いたのは初めての体験でしたが、その価値は大いにあった。当然主現場の4輪とは文化は違うのだけど、2輪の方がタイヤが2本しかない分、あの大出力を受け止めれるわけもないのでセンスが問われる。
 そんなシーンがいくつもあり、ライダー全員が全身を使って限界を引き出そうとする姿が本当に魅力的。そしてレース後に観客も順位関係なく健闘を称える雰囲気があって本当に素晴らしかった。
 2輪4輪関係なく、命削ってタイムを縮める姿勢こそ、道具有りきだけどスポーツと称されるわけでして。その緊張が解けた瞬間に自分は称賛を送るスタイルでして。4輪のレースファンもそんな人が増えて欲しいなって思うことが最近よくあります。レベルが拮抗しているからこそ、SGTもSFも最終戦までもつれにもつれるわけですし。
 まぁまぁの割合でキャンギャル効果があると思うけど、ほんの少しで良いから感動する瞬間をピックアップしてくれるとうれしいね。写真撮ってる人とキャンギャルファンの割合と観戦重視のファンの割合が逆転しつつあるように見えてしまうのが少しさびしさを感じております。写真撮ってる人のマナーが年々酷くなってるのも相まって。

 そしてSGT岡山ですよ。遠いし山奥で寒いけど、このサーキットはシフトアップの排圧を全身で体感できる唯一のサーキットだから好きです。個人的にはもてぎと大差ないコースレイアウトだけど、全開区域のエキゾーストと高速コーナーのアプローチを贅沢に楽しめるのは間違いなく岡山だけ。結局マイクナイト周辺になってしまうのですが、それを楽しみに観戦しに行くわけで。
 それ系のメディアで取り上げられているので語るまでもありませんが、日曜はそこそこの雨で昨今のレーシングカーの設計のあおりを受けウォータースクリーンが半端なく、寒くてタイヤの発動の悪さも重なってかクラッシュ続出の大荒れのレースとなりました。これもレースなのでしょうがないってのが自分の感想です。
 結果的には赤旗が二度出て途中で中止となったレースですが、現地の雰囲気と雨雲レーダーを照らし合わせて1回目の赤旗でとっとと帰りました。「レースにならない。」
 後だしじゃんけんするのであればポルシェカレラカップの結果でSGT中止ってアナウンスをするのもありでしたが、わたくしとしては運営さんが悩みに悩んで開催する方向に決断されたのかなぁって姿勢に感謝しております。
 SGT運営も過去のトラブルを体験している経験者で、ドライバーの心境を知ってるはずでして。SC後の2~3周で水の巻き上げがヤバすぎて厳しいかもってのはわかってました。フェンス越しでも水の巻き上げで見づらいのに200[km/h]を軽々と超える世界での前が見えないなんて恐怖でしかない。
 数周でも本気で攻めていくシーンが見えて岡山まで行って良かった。

 岡山はまた行こうなって思わせてくれるサーキットだったりします。
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