車輪とビール

次の人生を模索する日々

ラブライブ!サンシャイン!!の映画を鑑賞してきたって話

2019-01-13 18:21:43 | 生活
 昨年11月に参戦したSGTもてぎのレポートを昨年末あたりに綴っていたようなのですが、あまりに長期熟成して文章が腐っていたので廃棄してしまいました。
 あけましておめでとうございます。今年も踏んでいく。
 自分は屑みたいな一年になると思いますが、世界の皆様にとっては素晴らしい一年になりますように。

 という事で、早いもので年が明けて13日も経ってしまいましたが、ぶっちゃけ廃人生活であります。想定していた予定であれば今頃小型バイクの免許を取ってクロスカブを買ってwktkしている予定だったのですが・・・冬は2輪免許の受付をやっていないという事実がわかり、やることなさ過ぎて部屋掃除をはじめ、そしてyoutubeをあさる、そんな日々。孤独死まっしぐらの、目標の無い中年小太り未婚者の日々何てそんなものです。
 しかし、このままでは精神も朽ち果て、家の天井を観ることが唯一無二の趣味に陥ってしまいそうでしたので表題の件、先日公開されましたラブライブ!サンシャイン!!の映画を鑑賞して参りました。
 本ブログでも過去に散々綴りましたが、もともとアイドルマスターにドはまりした元オタク。そしてリアルアイドルもそこそこにはまった元オタク。
 この二つが一区切りつき、休日の過ごし方について露頭に迷い始めた際に会社のプロオタクに出会わせて頂いた、9人のアイドルを主人公にした、近所沼津が舞台になっている青春スポコンアニメです。

 アイドルというと表面上はにこにこしており、華やかな世界をイメージしやすいかもしれませんが、歌って踊って笑顔を振りまくのは実はマジでしんどい。ちょっとバイオリズムが狂っているときでも、突発的な厳しい体調不良でも崩れきる訳にもいかないし。
 作品の印象としましてはラブライブ!という全国大会(歌って踊る面でのインハイのような大会)をキーワードに、振付や歌詞曲作り、人間関係、苦境などを自分らしく輝くために、と言う目標に邁進して乗り越えていく素晴らしさときらめきに魅力を感じております。
 リアルアイドル業界も実際は体育会系(と利権?)の業界なのですが、今回の映画では体育会系な面と世間のイメージとのギャップが一つの主題に挙げられており、それと学生特有の卒業生の影響を在校生は今後どの様にクリアしていくか、と言うプロセスをコンパクトにまとめられた内容となっておりました。
 ネタバレ?知らない子ですね。。

 自分は考察とかは得意ではないし、正直申し上げるとまだまだラブライブ!に対してはそこまで特別な感情を抱くほどはまってはおりません。
 ただ単に良いものを良いという事を申し上げたく、キーボードに向かってしまった次第であります。

 アニメの時は「母校の廃校を食い止めるために」がモチベーションでスクールアイドル部を立ち上げ、主人公の熱量が周りを巻き込み、個性あるキャラの各々のトラウマや思いをつないで優勝する、というこれは素晴らしい内容でした。
 ところが映画では卒業式が終わり、統廃合後の時間が舞台となっております。「先日まで居た3年生との思い出と卒業による戦力ダウンとモチベの喪失」が出発点であり、ここをどうクリアするのか、がテーマとなっておりました。

 もうガチャガチャ綴るのがめんどくさいのではっきり申し上げますと「黒澤ルビィちゃんが尊過ぎた」、これ!

 取り乱してしまいましたが、3年生が卒業し、リーダーが「今後どうすればチームを導けるのか」、1年生は「頼ってばかりではダメ」という決意とどうすればよいのかに思い悩む描写に心が痛むシーンが幾つかありまして。個人的には2年生はリーダー以外は飄々としているようにも感じてしまいましたが、何回か観ればここはまた違う印象になるかもしれません。
 1年生は上記のような、上級生(≒姉?)に頼らずにどうするか、という葛藤はもちろんあれど、仲の良さが随所にちりばめられており、魂のライバルとの友情も、そのライバルの心情を理解する「間」も素晴らしいテンポで表現されており、個人的には感謝のレベルであります。
 そして統廃合元の生徒とどのように溝を埋めていくのか、もテーマでしたがこちらは卒業生の親子関係と、2年生の親族と1年生の学友の関係にブレークダウンされて、そこまで重くならない内容に軽減されていたよう(曜)に感じました。
 内容は軽くなったし、目標設定もわかりやすくもなったので良かったのですが、2年生の主軸キャラの一人の出番が希釈されてしまったのは少し残念なところであります。2年生の三角関係と友情の間を感じつつも軽快なやり取りは見ていて心地よいものだったのですが、映画ではそのようなシーンは観られなかったかも。そこはしょうがないので脳内で補間します。

 テーマは上記ですが、内容をまとめると、卒業後の喪失感と今後への葛藤に対してサクッと良いライブをやることで解決し、解を落とし込んで統廃合の生徒間でも絆を作り、最後は卒業生へのエールと今後の思いを募らせた歌詞で送り出す・・・と思いきや、結局3年生もステージに上がり幸せに終わりました、というなかなか忙しい内容でした。

 俯瞰して鑑賞される方からすれば「駆け足で〆られてしまったのかな」とか、「俺の推しが亜種に出番と役目を取られてしまったり、食ってばっかりで全然目立ってねぇ....」という印象があるかもしれません。
 個人的にもメンバー全員があまりにらしい雰囲気で楽しそうで「尊すぎる....」とついつい熱いものが頬を伝ってしまうようなシーンはありませんでした。
 比較してしまう形で申し訳無いけどワンシーンでも良いので、劇場版アイマスのラムネ色のような、生き生きとするメンバーを大きなスクリーンで堪能する幸せにおぼれたかった、という欲は事前にありました。そういった観点で思い出すと、3年生が追っ手から楽しそうに逃げ惑うシーンはめっちゃ好み。曲も表情も、そしてあの3人で伸び伸びとしているあの雰囲気。アニメと同じような三年生の絆とテーマの卒業旅行感も垣間見えてエモかったなぁ。

 上記のような欲はあれど、スクールアイドル部を立ち上げた頃の「0から1へ」と言うキーワードをもう今は「0ではない」という解に落とし込んだのはとても素晴らしいメッセージだったように感じます。あぁ行った解を導けるところがラブライブ!の主人公の良さであり、力強い推進力に視聴者としましてもついつい「あぁっこの若い熱量。素晴らしいっ。」と心躍動してしまうものがあります。
 そして私のお気に入りであります黒澤ルビィちゃんにフォーカスしますと、節目の場面で「芯の強さ」を姉さんに通ずる凛とした表情でメンバーに主張し、受け身の印象しかなかったあのルビィちゃんがメンバーを引っ張るシーンが複数回も描写されており、そして人前で話すことができないレベルだったあのルビィさんが沼津駅前のホコ天のメインステージで客寄せMCを堂々と対応するという、終始成長し続ける流れが大変尊く、自分はそれを感じる度に天を仰ぐことになってしまいました。
 中でも髪の毛を「自分で拭きます」と主張した1シーンに私は破顔してしまいましたね。大変素晴らしい。その後のお姉さんの菩薩のような表情には、いわゆる「あぁあぁぁ~!心がぴょんぴょんするんじゃぁ~!」となってしまったことは言うまでもありません。

 黒澤ルビィさんがあの120min程度でちょっぴりどころかとんでもなく成長した事を心で理解できた。
 もうそこだけで大満足です。ありがとう劇場版ラブライブ!サンシャイン!!
 また時間を作って観に行かなきゃ。
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