ここ近年注目しているSFを観戦しに、ついに九州まで行って参りました。
前戦の鈴鹿は大荒れとなってしまいましたが、今回はどうだったか。
結論としましては破天荒で、クリーンではありませんでした。やはり破天の際の走行はかなり危険だったようで、トラブルのとても多いラウンドとなってしまいました。
コースマーシャルさん、大丈夫かしら。
自分は金曜日、5時半に自宅を出発し昼に熊本入りということで、残念ながら金曜FPは観戦できず。皮肉なことに金曜のFPが唯一のクリアな路面状況だったようです。
金曜日は割り切って熊本市散策。レンタカーを借りましたがホテルにとっととぶち込み、立派なお城を観ながらの酒。SGT岡山の際の姫路城に続き、レース観戦前日は城と酒が自分のルーティンとなってしまうのでしょうか。
熊本城ですが、自分が想像していた以上にダメージを負っており、すごく壮大なスケールのお城を大がかりで、少し危険寄りな外乱が発生したら危険なシーンになってしまうだろう修復が行われていたように感じました。
気持ちが強くないと修復は続かないな、本当に。県民のシンボルを現場の人が命がけで修復されておられる姿に感銘を受けました。無事の復興、心より願っております。
その後は九州と言うか信頼の全てを寄せているウエストさん(ぼくの聖地)がホテルの近くにありまして。
「そりゃぁ飲みますわ」と「遠征中やで」の激しいサイドバイサイドを制したのは遠征中という気持ち。次の日ギリギリ影響のない範囲でアルコール摂取を耐え忍んだ。
アルコールの摂取量はほんの少し....ほんの少しの気持ちのゆらぎで次の日残ってしまうんだ...ナイスファイトだった。
土曜日。前日のサイドバイサイドを制したおかげで二日酔いもなく、お借りしたレンタカーのナビを頼りにオートポリスに向かう。
道中、ミルクロードの濃霧+爆風に「これは本日走行キャンセルで熊本で一日中酒キメる」と意気揚々に会場入りするも、ディレイを挟んでまさかの走行開始。そして案の定トラブルまみれ。
立ってるだけで吹っ飛ばされそうになるほどの爆風が発生するコンディションなのに、何故goサインだしたのか、未だに理解できない。F3もそうなんだけど今回重大事故が発生しなかったのはたまたまだと思う。
国内外でも最高峰のプロフェッショナルな戦いであるが故「やれ」と言われれば選手は「やってしまう」訳で。それをエスカレートしない程度に安全寄りに倒すのが運営の仕事であって欲しい。
今回は気まぐれな雨足と爆風が不確定すぎて路面、風の状況が5[sec]も経てば別物になってしまっていた用に見えました。もちろん適応力はドライバーにとって必要だけど、それがただのギャンブルに近い、運で変わってしまうぐらい過度なコンディションで運営から走ることを強要するのは間違っていると主張させて頂きたく。
本来世界を狙う、それなり以上に一貫性のあるドライバー集団でもクラッシュが続出したのは意味があると思うの。
フォーミュラではクラッシュを観たいんじゃぁない。マッシブでフルプッシュのしのぎあいを観たいんだ。今回の残念なところはとっとと改善して、今後は皆が納得と理解できる運用を期待します...というトップフォーミュラには過酷な環境でした。
ただ、運が悪い方に倒れすぎたのも事実。なぜかSFの走行時間は過渡的に爆風と相当な降水が入り乱れる環境になりまして。F3とかTCRJ何かは比較的一貫性あったコンディションでした...あれは天災かもしれませんが、本当に重大な事故が無くて良かったと思います。
それが断続的に続く一日で、イベントとしては成立していなかったのも事実で。午後になればなるほどその確率が高くなることは予報でわかっていたのですが、それでも決断が無ければその場に「居てしまう」のがファンであり、選手も「準備をしてしまう」わけで。
AMは様子見でしょうがないとしても、少なくとも昼過ぎに解散の決断は下せる材料はたくさんあったかな、とは思います。そんな土曜日でした。
その後は九州と言うか信頼の全てを寄せているウエストさん(ぼくの聖地)がホテルの近くにありまして(以下略
日曜日。前日のサイドバイサイドを制したおかげで二日酔いもなく、お借りしたレンタカーのナ(以下略
道中、またしても濃霧である箇所はありましたが、何故か私、この日の天候の情報を収集しておらず「今日は晴れる、やったね!」と思い込んで現地入り。そして予報を観て慌ててポンチョを現調するという体たらく。おかげさまで無限のカッコいい高品質ポンチョを手に入れることができました、本当にありがとうございます。セルモTシャツを着た無限ポンチョを羽織る謎のヲタクと化しておりました。まぁ全ドライバーに敬意があるカテゴリーだから良いんだけどねw
たまたま車内に置いて(放置し)ておいたカッパを魔改造してカメラの防水対策を施し、この日の走行を撮影するなり鑑賞するなりと。
朝一のFP兼予選は相変わらずいきなり突風が吹き荒れる状況でクラッシュ続出。予選の体を成していない状況でも予選と貫く運営の信念の強さ。正直あほかとw
この間違った決断の根幹は間違いなくタイムスケジュールの幅の無さなのですが、土曜と同じく何故かSFの時だけ過渡環境だったので...まぁオプションを用意していなかったのが浮き彫りになってしまったのかな、と。
その後、F3とTCRJの良いバトルを観戦し、PMのSF決勝。決勝は運よく雨は降らずレースが成立。遠征に行って何とかレースを観戦できて良かったです。
レース内容としましてはやはり「ソフトタイヤの引き出し選手権」になってしまいました。そこにギャンブル要素も加わり、セットアップの優劣がはっきりと分かれていたのでところどころバトルが発生した、そして変わったスタイルのトップ争いがまた魅力的な、これまで観てきたレースとは一味異なる楽しさのあるレースでした。
レース内容は明らかに特殊で「ガチの殴り合い」ではありませんでしたが、やはり大きく分けると2点感じました。
1つは上記にも述べたように「ソフトタイヤの引き出し方が勝負」になってしまったこと。「今年はしょうがないのかな」と割り切りますが、トップ争いはその引き出し方の違いが勝敗に直結したのもまた魅力でして。
富士テスト、鈴鹿の小林選手の走行内容からソフトタイヤの幅の広さがおぼろげに見えてきたわけで、その解釈の違いがこのレースの決め手となったのではないか、というのが自分の見解です。このレース、少しメソッドを変えれば山本選手が勝った可能性もあるのではないか、と思っております。
このレース、序盤の比較的長めなSCで燃費の比重が少し減り、晴れでは無かったのでタイヤの熱ダレも和らぎ、序盤にギャンブルした選手たちが少し立ち振る舞いに幅が出たレースなのですが、その環境とシーズン序盤であることを踏まえた立ち振る舞いをしたのが2位のチャンピオン山本選手。恐らく想定のリザルトを無事に手に入れることができたのか、ウィニングランはかなり余裕のある雰囲気だったのが印象的です。
その山本選手ですが最終周、実は結構速くてですね。恐らく色々残していたのでしょう。大局的に観ても終盤でSCが入っていたら恐らく山本選手に軍配が上がった可能性があるように感じました。勝者は序盤から中盤のフルプッシュで激走した関口選手で、この勝ち方は本当にスピードスターならではの、めっちゃカッコいい勝ち方だったのですが、タイヤ交換してからも余裕があまり無い状況化で。
その中で山本選手は2位確保+SC等でワンチャンあれば瞬発力で前に出る作戦だったように思います。
比較的一貫性のあるコンディションだったのでSCは出ませんでしたが、そんな現地で観ても楽しい、思い返しても楽しいレースでした。
そして2つめはセットアップ or 乗れているドライバーの一貫性。
この日の観戦は最終コーナー付近に陣取って観察しておりましたが、なんだかんだで心もとない路面コンディション。そしてコンサバティブなハードタイヤ。そして最終コーナーの立ち上がりはホームストレートに直結する、という事で様々なドライビングスタイルが楽しめるのでは、と考え観察しておりました。
その中でもやはりフォーミュラに欠かせない能力の一つとして一貫性。そこに注目しておりましたが、牧野選手のラインの一貫性は大変素晴らしく映りました。それをしやすくするためのマシンがあるってのも、そしてそれを可能にしたエンジニアの力量も大事なのでしょうが、フォーミュラは結局ドライバー。日曜も時々突風が吹いている状況は変わらなかったのですが、最終コーナーのイン側から丁寧に立ち上がっていく姿が毎周回大きくぶれない強いドライビングがすごく印象的でした。結構周りはその場に応じたライン取りをしていたシーンも観られましたし、もちろんそっちの方が速い場合も多々あるはずですが。
しかしあの環境でそれを持続するのはやはり素晴らしいと思いまして。土曜日クラッシュしてしまいましたが、あの一貫性ある美しい走りとナイスリザルト。
今年のチーム中嶋の争いは本当にレベル高い!こりゃ年間通して注目していかなきゃ。
遠征してまで見た甲斐があったか?疑問に思う面はあれど、その場でできるレースの内容は興味深く、大いにあったと主張させていただく。
レースに満足し、レンタカーを返した後は九州と言うか信頼の全てを寄せているウエストさん(ぼくの聖地)がホテルの近くにありまして(以下略
次の日はただ自宅に帰るだけでしたので・・・飲んだねぇ・・・・飲んだくれたわ。
いい遠征でした。次の観戦は富士24h、次はSF菅生です。菅生は晴れますように。今年の遠征全部雨降ってるw
[ おまけ ]
前戦の鈴鹿は大荒れとなってしまいましたが、今回はどうだったか。
結論としましては破天荒で、クリーンではありませんでした。やはり破天の際の走行はかなり危険だったようで、トラブルのとても多いラウンドとなってしまいました。
コースマーシャルさん、大丈夫かしら。
自分は金曜日、5時半に自宅を出発し昼に熊本入りということで、残念ながら金曜FPは観戦できず。皮肉なことに金曜のFPが唯一のクリアな路面状況だったようです。
金曜日は割り切って熊本市散策。レンタカーを借りましたがホテルにとっととぶち込み、立派なお城を観ながらの酒。SGT岡山の際の姫路城に続き、レース観戦前日は城と酒が自分のルーティンとなってしまうのでしょうか。
熊本城ですが、自分が想像していた以上にダメージを負っており、すごく壮大なスケールのお城を大がかりで、少し危険寄りな外乱が発生したら危険なシーンになってしまうだろう修復が行われていたように感じました。
気持ちが強くないと修復は続かないな、本当に。県民のシンボルを現場の人が命がけで修復されておられる姿に感銘を受けました。無事の復興、心より願っております。
その後は九州と言うか信頼の全てを寄せているウエストさん(ぼくの聖地)がホテルの近くにありまして。
「そりゃぁ飲みますわ」と「遠征中やで」の激しいサイドバイサイドを制したのは遠征中という気持ち。次の日ギリギリ影響のない範囲でアルコール摂取を耐え忍んだ。
アルコールの摂取量はほんの少し....ほんの少しの気持ちのゆらぎで次の日残ってしまうんだ...ナイスファイトだった。
土曜日。前日のサイドバイサイドを制したおかげで二日酔いもなく、お借りしたレンタカーのナビを頼りにオートポリスに向かう。
道中、ミルクロードの濃霧+爆風に「これは本日走行キャンセルで熊本で一日中酒キメる」と意気揚々に会場入りするも、ディレイを挟んでまさかの走行開始。そして案の定トラブルまみれ。
立ってるだけで吹っ飛ばされそうになるほどの爆風が発生するコンディションなのに、何故goサインだしたのか、未だに理解できない。F3もそうなんだけど今回重大事故が発生しなかったのはたまたまだと思う。
国内外でも最高峰のプロフェッショナルな戦いであるが故「やれ」と言われれば選手は「やってしまう」訳で。それをエスカレートしない程度に安全寄りに倒すのが運営の仕事であって欲しい。
今回は気まぐれな雨足と爆風が不確定すぎて路面、風の状況が5[sec]も経てば別物になってしまっていた用に見えました。もちろん適応力はドライバーにとって必要だけど、それがただのギャンブルに近い、運で変わってしまうぐらい過度なコンディションで運営から走ることを強要するのは間違っていると主張させて頂きたく。
本来世界を狙う、それなり以上に一貫性のあるドライバー集団でもクラッシュが続出したのは意味があると思うの。
フォーミュラではクラッシュを観たいんじゃぁない。マッシブでフルプッシュのしのぎあいを観たいんだ。今回の残念なところはとっとと改善して、今後は皆が納得と理解できる運用を期待します...というトップフォーミュラには過酷な環境でした。
ただ、運が悪い方に倒れすぎたのも事実。なぜかSFの走行時間は過渡的に爆風と相当な降水が入り乱れる環境になりまして。F3とかTCRJ何かは比較的一貫性あったコンディションでした...あれは天災かもしれませんが、本当に重大な事故が無くて良かったと思います。
それが断続的に続く一日で、イベントとしては成立していなかったのも事実で。午後になればなるほどその確率が高くなることは予報でわかっていたのですが、それでも決断が無ければその場に「居てしまう」のがファンであり、選手も「準備をしてしまう」わけで。
AMは様子見でしょうがないとしても、少なくとも昼過ぎに解散の決断は下せる材料はたくさんあったかな、とは思います。そんな土曜日でした。
その後は九州と言うか信頼の全てを寄せているウエストさん(ぼくの聖地)がホテルの近くにありまして(以下略
日曜日。前日のサイドバイサイドを制したおかげで二日酔いもなく、お借りしたレンタカーのナ(以下略
道中、またしても濃霧である箇所はありましたが、何故か私、この日の天候の情報を収集しておらず「今日は晴れる、やったね!」と思い込んで現地入り。そして予報を観て慌ててポンチョを現調するという体たらく。おかげさまで無限のカッコいい高品質ポンチョを手に入れることができました、本当にありがとうございます。セルモTシャツを着た無限ポンチョを羽織る謎のヲタクと化しておりました。まぁ全ドライバーに敬意があるカテゴリーだから良いんだけどねw
たまたま車内に置いて(
朝一のFP兼予選は相変わらずいきなり突風が吹き荒れる状況でクラッシュ続出。予選の体を成していない状況でも予選と貫く運営の信念の強さ。正直あほかとw
この間違った決断の根幹は間違いなくタイムスケジュールの幅の無さなのですが、土曜と同じく何故かSFの時だけ過渡環境だったので...まぁオプションを用意していなかったのが浮き彫りになってしまったのかな、と。
その後、F3とTCRJの良いバトルを観戦し、PMのSF決勝。決勝は運よく雨は降らずレースが成立。遠征に行って何とかレースを観戦できて良かったです。
レース内容としましてはやはり「ソフトタイヤの引き出し選手権」になってしまいました。そこにギャンブル要素も加わり、セットアップの優劣がはっきりと分かれていたのでところどころバトルが発生した、そして変わったスタイルのトップ争いがまた魅力的な、これまで観てきたレースとは一味異なる楽しさのあるレースでした。
レース内容は明らかに特殊で「ガチの殴り合い」ではありませんでしたが、やはり大きく分けると2点感じました。
1つは上記にも述べたように「ソフトタイヤの引き出し方が勝負」になってしまったこと。「今年はしょうがないのかな」と割り切りますが、トップ争いはその引き出し方の違いが勝敗に直結したのもまた魅力でして。
富士テスト、鈴鹿の小林選手の走行内容からソフトタイヤの幅の広さがおぼろげに見えてきたわけで、その解釈の違いがこのレースの決め手となったのではないか、というのが自分の見解です。このレース、少しメソッドを変えれば山本選手が勝った可能性もあるのではないか、と思っております。
このレース、序盤の比較的長めなSCで燃費の比重が少し減り、晴れでは無かったのでタイヤの熱ダレも和らぎ、序盤にギャンブルした選手たちが少し立ち振る舞いに幅が出たレースなのですが、その環境とシーズン序盤であることを踏まえた立ち振る舞いをしたのが2位のチャンピオン山本選手。恐らく想定のリザルトを無事に手に入れることができたのか、ウィニングランはかなり余裕のある雰囲気だったのが印象的です。
その山本選手ですが最終周、実は結構速くてですね。恐らく色々残していたのでしょう。大局的に観ても終盤でSCが入っていたら恐らく山本選手に軍配が上がった可能性があるように感じました。勝者は序盤から中盤のフルプッシュで激走した関口選手で、この勝ち方は本当にスピードスターならではの、めっちゃカッコいい勝ち方だったのですが、タイヤ交換してからも余裕があまり無い状況化で。
その中で山本選手は2位確保+SC等でワンチャンあれば瞬発力で前に出る作戦だったように思います。
比較的一貫性のあるコンディションだったのでSCは出ませんでしたが、そんな現地で観ても楽しい、思い返しても楽しいレースでした。
そして2つめはセットアップ or 乗れているドライバーの一貫性。
この日の観戦は最終コーナー付近に陣取って観察しておりましたが、なんだかんだで心もとない路面コンディション。そしてコンサバティブなハードタイヤ。そして最終コーナーの立ち上がりはホームストレートに直結する、という事で様々なドライビングスタイルが楽しめるのでは、と考え観察しておりました。
その中でもやはりフォーミュラに欠かせない能力の一つとして一貫性。そこに注目しておりましたが、牧野選手のラインの一貫性は大変素晴らしく映りました。それをしやすくするためのマシンがあるってのも、そしてそれを可能にしたエンジニアの力量も大事なのでしょうが、フォーミュラは結局ドライバー。日曜も時々突風が吹いている状況は変わらなかったのですが、最終コーナーのイン側から丁寧に立ち上がっていく姿が毎周回大きくぶれない強いドライビングがすごく印象的でした。結構周りはその場に応じたライン取りをしていたシーンも観られましたし、もちろんそっちの方が速い場合も多々あるはずですが。
しかしあの環境でそれを持続するのはやはり素晴らしいと思いまして。土曜日クラッシュしてしまいましたが、あの一貫性ある美しい走りとナイスリザルト。
今年のチーム中嶋の争いは本当にレベル高い!こりゃ年間通して注目していかなきゃ。
遠征してまで見た甲斐があったか?疑問に思う面はあれど、その場でできるレースの内容は興味深く、大いにあったと主張させていただく。
レースに満足し、レンタカーを返した後は九州と言うか信頼の全てを寄せているウエストさん(ぼくの聖地)がホテルの近くにありまして(以下略
次の日はただ自宅に帰るだけでしたので・・・飲んだねぇ・・・・飲んだくれたわ。
いい遠征でした。次の観戦は富士24h、次はSF菅生です。菅生は晴れますように。今年の遠征全部雨降ってるw
[ おまけ ]