車輪とビール

次の人生を模索する日々

おむすびコロコロについて語りたい

2023-04-16 22:54:38 | IDOL
 唐突ながらおむすびコロコロ(以下「おむコロ」)というアイドルグループに最近お熱でして。
 アイドルカレッジ(以下「アイカレ」)さんの派生ユニットで「次に来る面子5人でユニット作りました」的な流れなのかな、と勝手に推察しますが、個人的に背景はどうでも良くてですね。経緯とかあまり興味が無く、自分が「良いね」と思ったタイミングでは一つのグループとして好きになりましたが故、アイカレはアイカレ、おむコロはおむコロでございます。

 実質のろけ話を綴ると、昨年7月かそこらに「コロナも収束気味だし推しユニット観て欲しいからいかがかしら」という、ドルオタナイスガイ先輩に誘われてふらっと行ったのが川崎の対バンライブ。チキパ解散ライブでチェキ券を床にそっと置いて以来、アイドルはほとんど情報収集すらしていなかったので全てが新鮮。観るなら観るで楽しく観たい系男子なのでまぁ知らなくても楽しんでいた中でパイセンから「このユニットは派生ユニットなので観て欲しい」といった旨を伝えられ、ちゃんと観たのが1stインパクト。

 最初の感想としては当時は当然ユニット名も名前も知らない状態でしたけど、「めっちゃ好きな曲調かもしれん!」と「あ、ポニテリボンの子、ダンスがふわふりしていて声もえぇなぁ~」でしたな。
 その後アイカレも出演されておられたのでそちらも当然観ましたが、何か「おむコロ」の方が強い印象を受けまして。今は勿論アイカレも好きなんですけどね。
 で、その日は適当に接触してそこから情報収集を徐々に行っていくうちにMVがめちゃめちゃ良い事が判明し(個人的イチオシ曲は最下部)、やはり曲も個人的にツボにはまり昨日初めてワンマンに参戦するまでに好きになってしまった、という経歴。
 7月からは在宅でふらっとMV観たり曲聴いたり、と静かに応援してはいたものの、次の現場参加は12月と結構間は空きましたが、そこからはアイカレさんが結局メインにはなってしまうのですが、概ね月1、2ペースで飲み屋に行く感覚で現場に参加を続けております。
 じわじわと楽曲、メンバーのキャラの把握も徐々に進み、好感が募り昨日をピークに仕上げて参加したライブ。
 この過程と気持ちは何年振りでしょうか。
 何か妙に刺さってしまい、エモーショナルな気分ですのでライブの感想を徒然に綴るか、という心情でございます。

 さて、肝心の3rdワンマンライブですが、まとめると下記感想を持ちました。
 「グループのふんわりとした中に凛とした佇まい、ちょっと懐メロチックな楽曲を丁寧にこなす様、ファンも暖かい雰囲気」の3拍子が織り成す、アイドル現場ではあるのだけど、どこかアーティストのライブのような曲をしっかり楽しめる中で良いライブを作ろうじゃないか、という場の一体感が心地の良い素敵なライブでした。

 アイドルのライブとなると「推しメン最強、沸き曲でMIXうつやで」といった要素があった方が確かに熱量という面では高まりやすい。
 自分も確かに上記は大好物ではあります。が、おむコロは表現は正しくないのですが、エビ中のしっとりナイスソングメドレーに通づるエモさがある。歌の完成度としては歌手志望のメンバー不在で「あのハモリ、やべぇ」とか「あの伸び、やべぇ」というのは残念ながらない。そこはエビ中とは異なる。

 しかしながら一生懸命感と言いましょうか、いわゆる下手ではないのだけど「うまへた」というアイドルの強みはバチバチに成立している印象を持っております。一般的な視点からすると歌手と比べて「まぁアイドルだしな」という捉えられ方をされるもので、その中で一人でも強めの声が出るメンバーがいると「あの子は良いね」と相対的に目立ったりする訳ですが(この手の観点は「ももクロの美学」、という本をベースに構築してます)。
 今現在は5人とも同じようなファニーな歌声という印象で、ビリビリ来るようなメンバーは不在ございます。
 しかしそれがどうして、どことなく昭和の懐メロ感と歌詞にいい具合に乗っかってるが故か、大変心地が良い雰囲気が作り出せているグループである、と感じてます。
 パフォーマンス面としては正直「表情や体の使い方、声の出し方」などはまだこれから発展していくのだろうな、と思います。
 がグルーヴという奴でしょうか、今のメンバーが出せるエアリーな声質が思ったよりじんわりと心に刺さりまして。
 振りもそこまで激しい訳ではなく比較的ゆったりとした曲が多めですので、客側としてはちゃんと観ることができます。ちゃんと観えるが故の背反として、個人的には魅せるのが大変難しいと思っております。
 そう考えるとおむコロはごまかしがきかないので難易度高いと思うんですよね。

 ごちゃごちゃ言うとりますが、昨日はのびのびと良い感じのパフォーマンスを観ることができ、表情も妙に輝かしくポジティブな感想を持つことができた、素敵なライブでございました。
 上記より、対バンとかでこの魅力を伝播するのは大変難易度高いとは思うのですが、一回刺さったらじわじわ良いところを見つけることができる上に、絶賛成長中に感じる見どころ多いグループだと思います。
 個人的には昨日のようなどこか暖かみのある中での素敵な表現力が研鑽されると曲と相まって、どんな状況でも華のある「This is IDOL」ってブランドを築くことができるんじゃないかな、と勝手に思ってます。品もあるので、一般の人が見ても印象良いんじゃないかな。
 どんな形でもよいので良いところが世間に見つかって欲しい、と路傍のオタクながら願います。


おむすびコロコロ『ダイスキよ』MUSIC VIDEO
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