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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

チョウゲンボウ

2017年01月21日 | 

一昨日の朝、小雨降る海岸沿いの道で出会いました。
この写真はなんかフクロウっぽいですね。


でもほら。

ちゃんとチョウゲンボウでしょう?
この個体はとってもかわいく見えます。



草刈したばかりの地面に目を凝らして獲物を探していたようでした。

がんま
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椿咲くころまた来てね♪

2017年01月20日 | 植物
つい先日、ジオガイドの研鑽の場である伊豆大島ジオガイドの会では、新年会をしました。

毎年椿祭り期間中、大島公園椿園の前で、「あんこさん」(昔はお姉さんの意味、今は大島の民族衣装を着た女性の意味)の手踊りが披露されますが、
今回は新年会企画、あんこさんをしているメンバーのKさんが手踊りを披露してくれました。


頭に桶をのせながら踊る、、、素晴らしいバランス!

そして椿園の写真をバックに、バーチャルツアーを開催してくれました。



椿祭りは1月29日~3月26日。
あっという間に目前に迫ってきてる!
ということで、本物の椿園に行ってきました。


大島の東側、大島公園は植物園と動物園から成り、なんとすべて無料!
植物園エリアには、道挟んだ左側には椿資料館、右側には椿園が配置されています。
まずは椿資料館から。


入ってすぐ今の開花情報が載っています。もう結構咲いてる!

この時期になると、「椿の満開時期に合わせていきたいのですが、いつですか?」と聞かれることがあります。
答えは、「個体差はありますが、椿は桜のように一気に咲くのではなく、花芽が次々と咲くので「満開時期」はありません。
そして品種によっても開花時期は違うので、椿まつり期間中はいつでも何かしらの椿が楽しめるようになっています。」
です。

様々な品種の花の展示のコーナーを抜けて奥に進むと、ヤブツバキの葉の化石が展示されていました!

これにより少なくとも縄文時代から島にはヤブツバキが自生していたことがわかりました。
縄文時代の人も実から油を搾っていたかな?椿の木はとても固いので、火にくべても長持ちします。
縄文時代の人にとっても椿は生活に重要な役割をし、そして同じように冬に咲く花を見て美しさに心癒されたことでしょう。

ヤブツバキは椿の原種。
今でもこの時期の大島の山道を歩くとすぐヤブツバキのとても多いことに気づかされます。
約300万本ともいわれており、冬の山を鮮やかに彩ってくれています。
そして花ごとポトリと落ちるのがまたフォトジェニックなのです



資料館の窓際はガラスハウス状になっていて、もうたくさんの品種の椿が咲いていました。

黒田侘助(クロダワビスケ) 写真でわかるかな?大人っぽいシックな赤


オウノサト 打って変わって可憐なピンク


他にも心奪われる様々な椿が!あとは直接見にきて~ということで、次は椿園の紹介。

園の外周には明石潟(アカシガタ)という品種がずらっと。大ぶりなので目立ちます。


なぜなのかな?園の中にもとにかく多いのです。


椿は他家受粉で、新しい品種が特に生まれやすい性質を持っていますが、他にもなんとウイルスを使って違う品種を作ってしまうということもしています。
それの代表的なものがこちらの大虹(オオニジ)。
アカシガタについたウイルスが、色が抜ける以外は悪さをしないことが分かって、その性質を利用し作った品種です。

このサイズ!

そしてガラスハウスの前のオオニジ、毎年長い期間大輪大量の花を咲かせる素晴らしい個体、もうやる気満々で咲き誇っていました。
見事です!でも全体像は見せません。見に来てね♡(写真撮り忘れただけ)
よく見るとアカシガタの余韻を残した花もいます



ハウスの横には新しい休憩所が作っている最中でした。快適そうです。


もちろんほかの品種も咲いていました。




サザンカも。

サザンカもツバキ科、ヤブツバキ系とも交配するので品種づくりにも使われます。
交配の話は尽きないのでまた今度。


ちなみにこちら、なにか足りない、、、?と思いませんか??

そう、くいはあるのにロープがない。
今年から、全区画ではありませんが、入って近くで見れるようになったのです!

大島には大きな椿園が3つあり、個人で経営している椿花ガーデン、大島高校椿園、そして紹介している東京都運営の大島公園椿園。
去年、国際優秀椿園に3つ合わせて認定されました!そして互いに刺激しあい、よりいい椿園にしようとしています。
これはその一つの結果。
大島高校は足元まで寄って鑑賞できることも大きく評価されました。そしていいことはまねしようと大島公園も。
嬉しいことです。

とにかく紹介しきれません。
椿情報は今後もアップしていきたいと思います。

夏に大島に来たことがある人も、この季節に来るとまた違った大島が楽しめますので
椿咲くころまた来てね♪(元ネタを知ってる人はどのくらいいるのでしょうか笑)

(あい)
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「伊豆大島土砂災害からの地域再生」研究発表会

2017年01月19日 | 火山・ジオパーク
一昨々日、東大工学系研究科の学生さんたちの「伊豆大島土砂災害からの地域再生」というテーマの研究発表会があったので参加しました。

会場にはポスターでの発表や…


模型での発表もありました。


精巧な作り…どれも力作です!!


屋根が黒いのは、溶岩を砕いて乗せているからのようです。


15人の学生さんは中国、タイ、スイス、フランス、スエーデンからの留学生と、日本人1人。

4チームに分かれて研究し、成果を発表してくれました。

印象に残ったことを簡単に報告します。

チーム1のコンセプトは a parth for Izu-Oshima(道)
観光ルートを歩くと、島民との交流ができるようにする。一連のプログラムを組み合わせ、道を通して展示し、その道で町と山をつなぐ。

三原山までを1本の道でつなぎ、その道が保育園(展示や子供達の遊び) 図書館(自然を見ながら読書 シアター室)、椿油製造工場(製造工程見られる) 文化センター(交流の場)、新町亭(市民の生活見られる大島の歴史的な建物)、登山準備ができる場所(売店着替えなど)を配置。 

災害が削り取った土地の境界線をそのまま保存し…


それを忘れないように、残された自然の方をむく建物の配置も印象的でした。


「観光客にとって「道」とは、綺麗な風景の中で新しい文化を発見できる冒険」
道が冒険という発想がとても興味深かったです。

チーム2のコンセプトはlayer(重なり)
自然と共に暮らす人間と自然が人を集める。
「郷土資料館に”自然観察エリア”を設け、自然の移り変わりをそのまま見られる場所を作る」というアイデアが、目からウロコでした。
 たしかにこの方法なら草刈りをする必要がなく、維持費がかからないし、連続写真を撮っておいたら、植物の再生の過程をそのまま見られる貴重な場所になりますよね。
「新町亭であんこ体験」という案も盛り込まれていました。

チーム3のコンセプトはsando(参道)
「一面にひろがる海と、山の自然、災害と復興、大島は自然に対する恐れと敬いがあると知り、感銘を受けた」
「三原山への敬意の念、災害と復興の道、神聖な場所への意識を高めるため山への入り口を設ける」
「今あるものを生かしつつ、山へ続く新たな道となるようなもの考えた。
道の脇には大島特有の椿、オオシマザクラなどを植え、大島の樹木がそこにいくと見られるようにする」

プランには、他にもオオムラサキシキブ、イソギクなど大島ならではの花や実が美しい植物が描かれていて「よく勉強しているなぁ」と感心しました。

チーム4のコンセプトはgrow again(神立を再び、緑豊かな土地にする)
「土砂災害は、新たな土壌をもたらした。残った場所には、花や果物を栽培するための道を作り、農園の貸し出しをする」
「若い人と年配者の文化交流の場所を作る」
「芸術家の作業場、展示スペース、定期的に変わる展示を楽しめるようにする」
災害が新たな土壌をもたらす。それを活用する…という発想が新鮮でした。

「道のはじまりと終わりに駐車場、等高線に沿って、ゆるやかな道を作り、急な近道も作る」
確かにそうすれば、時間のない人、のんびり歩きたい人など、様々な人の要望に答えられます!


発表を聞きにきた人たちからは、短時間でこの計画を作り上げたことに対する賞賛の声の他…
「人々の動きすらも、ランドスケープであると思った」
「しっかりとコンセプト持ったまちづくりをしなければならないと、改めて感じた」
「皆さんの思いを受け止めて活用していければ、と思った」
「人が集まった後の運営をどうするかが大切」
「民間の事業者が継続的に入る必要がある。大島の自然風土をよそに知らしめるために、ある程度のインフラがいる。3年、5年、10年のスパンでやっていけたら」
「線として考える思考がすごい。来た人が生き生きとして帰っていくという発想があっても良いのかと思う」
…などの感想が聞かれました。

最後に、この学生さんたちの研究をまとめた大月先生の言葉。
「学生たちには、机上の空論ではなく、現場に近いところで勉強して欲しいと思った。今回の提案は、実際にやったら何十億円。でもこの中の少しでも活用していただけたら嬉しい。急いで作るのではなく、10年ぐらいかけて一つずつ丁寧にみんなで作っていかれたら良いのではないか。大島は、いくつもの災害を、時間をかけて乗り越えてきた島だと思うので」

「時間をかけて、みんなで考えながら作ることが大事」という考え方、本当にその通りだと思います。

多くが外国人である学生さんたちにとって、魅力的に感じられたものは、伊豆大島の自然、災害を乗り越えてきた歴史や文化、そしてここで暮らす人々そのものなのだということが良くわかりました。そしてそれは多く日本人にとっても、最も魅力的な存在なのだと、改めて感じました。

(カナ)
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クロジ再び

2017年01月18日 | 
先週の土曜日にUPしたばかりのクロジですが「もう少しマシな写真を撮りたいです」と宣言したからか、今日撮影できました。



陽が当たっていればもっとよかったです。
しかし多くは望みません。
鳥との出会いは一期一会(鳥に限ったことではありませんね)私の目の前に一瞬でもこうして姿を現してくれたことに感謝です。
本当に綺麗!!


そして前回は手前でボケていたシロハラにも出会えました。
別個体です。

この子は車でかなり近寄ってもあまりこちらを気にしないで食べ物を探していました。


こうしているとどこにいるのかなかなかわかりません。
なので不用意に近付いて飛ばれてしまうことがしばしばです。

がんま
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吉谷神社正月祭(2017年)

2017年01月17日 | 歴史・文化
一昨日、吉谷神社正月祭を見に行きました。

8年ぶりに行われる元町に残る都指定の無形文化財のお祭り。
10時過ぎの吉谷神社には、たくさんの人が集まっていました。

前日は、南組、北組の踊り子たちの”出会い式”と、練習してきた踊りを吉谷神社の神様に奉納して良いかを確認してもらう“検分”が行われました。“検分”したのは、保元の乱で伊豆大島に流された後、伊豆七島を支配した源為朝の40代目のご子孫だそうです。

そしてこの日、いよいよ神社に踊りが「奉納」されます。

8年ぶりと言うこともあり、観客席がいっぱいだったので・・・


山側の少し高いところから見ることにしました。

三原山の神様を鎮めるための『神子舞』が始まりました。

三原山のご神体は女性とされており、その神様が嫉妬しないよう神子は10歳前後の男子が務めるそうです。

寒波と強風で、踊り手の男の子も大変そうです。

でも、しっかり大役を果たしていました☺️


その後、若者衆の踊りが披露されました。

岡田八幡神社の手踊りより、威勢がいい感じがします。

北組と南組が入れ替わり踊り続けるため「競う」部分があるからなのでしょうか?

「おひねり」は一切ありません。
同じ島の中でも、ずいぶん違うのだなぁ…と思いました。

いただいたパンフレットには「正月祭の意義」が、こう書かれていました。

「噴火のわざわいから島民を守り『お山』をなだめ、災害でなくなった人々を鎮魂するため、踊りを神様に奉納する祭り」…まさに活火山の島ならではのお祭りですね!

この吉谷神社正月祭は、1789年から記録が残っているそうです。

江戸時代からずっとずっと受け継がれてきた火山島の歌と踊り☺️
屋台が出るような『お祭り』ではなく、まさに神様への「奉納」☺️
2日間の手抜きなしの真剣勝負☺️

これってまさに島の「宝」ですよね!☺️

パンフレットは、土砂災害後の復興を支援するため、島に通い続けている東大で建築を学ぶ学生たちが作ってくれたそうです。(素晴らしいです!)

こういう本物のお祭りを観光の方に、きちんと紹介できる仕組みを作って、伊豆大島ファンを増やしたいなぁ…と心から思いました😀

吉谷神社正月祭については、藤井工房さんのブログに、詳しく掲載されています。
http://fujii-koubou.com/bunnka/yosiya.html

また、学生さんが作ったパンフレットのは、下記のブログで紹介されています。
http://plaza.rakuten.co.jp/ankosan26/diary/201612170000/
興味を持っていただけた方は、ぜひご覧ください。

(カナ)
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年に2回は行きます

2017年01月16日 | その他

岩の道 道があるのですよ これでも!(何年か前に変化有りました)


雪が降っていた 大島には珍しい水が流れる所もあるのですよ


丸い発泡スチロールのような雪(雪の少ない大島なので少しの雪でもテンション上がる)


谷に生えているミズブキ 少し上に行くと寒いから蕗もさぞ寒さに震えるでしょう
私は上の方まで行かずに下の方に戻って来てしまいました(上の方に進むと滑りやすいエリアがありますし)


裏から見た三原山は雪が沢山積もっていました。表からは雪が見えなかったので驚き


あの島々にも雪は積もっているのでしょうか?

毎年1月か2月に行く所。同じ季節に行くと植物の様子が年々変わっていくのが分かります。台風等の大雨で流水の場所が変わったり、落石が有ったり

今まで未舗装の道路でしたが、年々舗装されて歩くのを楽しみにしている私にとっては残念です。舗装されて道が良くなってはいますが歩くのは未舗装のものが良いと思っているのです。(みんなの希望で舗装したわけではありません)大人の事情です(しま)
※来年はどの様になっているのでしょうか?
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岡田八幡神社の正月祭(2017年)

2017年01月15日 | 歴史・文化
今週末、岡田八幡神社正月祭と元町吉谷神社正月祭が行われていたので見に行ってきました。
2つとも、東京都の無形文化財に指定されている、伊豆大島を代表するお祭りです。

昨日は、岡田八幡神社へ。

このブログにも何度か登場しているお祭りですが、今年はこの地区に住むジオガイドのKさんが資料を用意し、ガイド仲間に説明をしてくるとのことで、楽しみにしていました。

数10万年前に活動していた古い火山の海食崖が、天然の良好を作った岡田港。

駐車場から見ると、崖と崖の間の谷を伝って溶岩が海まで流れ、岡田港の地面を作ったことが想像できます。

Kさんからいただいた資料には「岡田村は江戸初期に親村である元町の避難港として創村開港した」と書かれていました。そしてこの地に伝わる「天古舞」という有名な踊りも「江戸初期に完成されたと言えるだろう」とのこと。

数日前の八幡神社。周囲を崖に囲まれた場所にお社が建っています。

昨日はKさんの案内で、お社の奥へ・・・

斜面を流れた溶岩を少しどけて神社を作っただろうとのこと。

一部石垣で補強されていますが、溶岩流の断面がそのまま残っている場所もあります。伊豆大島の火山地質図には年代は載っていないのですが、何年ごろに流れてきた溶岩なのでしょうか?(いつか調べてみたいことの1つです)

祭典は「警固出礼」「鳶引き」「看板」「手踊り奉納」「天古奉納」の順で行われます。
こちらは警固役の方の、挨拶の様子。

警固役は祭りの間中、一切口を聞いてはいけないのだそうです。

「看板(やなぎ)」では1人が長い竹の棒を持って、倒さないようにしながら回転させます。

とても重いらしく、棒が倒れそうになると助けが入ります。

これは「厄除け」の意味があるそうで、祭りの役職についた人で色紙の部分を切り分けて持ち帰り、1年間取っておくとのことです。

『手踊り』が始まりました。

森に差し込む光が踊っている人々を照らし、神々しい風景でした。

Kさんは踊りの師匠役で、前日まで毎日、踊りの指導をしていたとのこと。
練習に使っていた台本を見せてもらったら・・・

歌詞の横には赤字でびっしり『踊り方』が書き込まれていました!

ジオガイドさんが集まって話を聞いています。


実は3年前のお正月、初めて見に来てブログで紹介したのですが(その時のブログはこちら
島外出身者の私にとって、これまで踊りの振りが何を表現しているのか、よく分かりませんでした。

今年はKさんが「あれは帆の形。あれは〇〇の動作を表現している」と教えてくれたので、数百倍楽しめました😀

前半のスローテンポな踊りはベテランが・・・


アップテンポの威勢のいい踊りは若者が担当となることが多いこととか・・・


歌や踊りの区切りごとに踊り手の親戚や友人がお菓子や裸銭を投げて、子供達が拾うのですが・・・

「投げ方、拾い方にコツがある」という話など、とても面白かったです。

古い火山地形を生かしての昔からの天然の良港だった岡田の人々は、日本各地の漁師と交流して歌を教わり、歌い継がれてきた歌が300以上。

手踊りは、その歌の中から毎年違う歌を選び、伝承や資料をもとに相談しながら踊りを再現するのだそうです。「そうしないと残していくことができないから」と…。

こうして大切に歌い、踊り継がれてきたことで、現地で失われたものも数多く残っているそうです。昨日も「鎌倉」「宝町」「伊豆の下田」など、島外の地名のついた歌が、手踊りとともに歌われていました。

そして最後の踊りは・・・


保元の乱で敗れ、伊豆大島に流された源為朝が、岩山をテコで切り開いて八幡神社を建立したとされる故事に始まる『天古舞』

島ではきっと昔から、祭りを通して、地域の文化やしきたりを学び、仲間意識を育んできたのですよね。

これからは、島の中の「祭り」のことを、もっと実感を持ってガイドできそうです。

元町の吉谷神社正月祭については次回のブログで報告します😀

(カナ)
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クロジ

2017年01月14日 | 
一昨日の夕方、道路に出て食べ物を探しているクロジを見つけました。
最初にアオジを見つけて撮影していたら道路に面したスギ林からぴょん!と出てきたのです。

成鳥オスが2羽。
手前でボケているのはシロハラです(シロハラたくさん来ています)







いやー、いつ見てもこの燻し銀のようなステキな羽色にうっとりします。





シロハラが少しずつ近付いてちょっと意地悪してました(だからという訳ではありませんが・・・シロハラ全部ボケてますね。笑)
いる場所がわかったのでこれからもちょくちょく通ってもう少しマシな写真を撮りたいです。
クロジ、2014年12月20日以来の撮影です。

がんま
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地層三昧で開眼?!

2017年01月13日 | 火山・ジオパーク

地層について。

正直なこと言うと、ちょっと前までは、あってもきれいだなーくらいで、
そこに意味や理由をみいだそうなんて発想にもなかった私ですが、
いまやその魅力のとりこです。

先日火山地質学専門のT葉先生達と海岸沿いの地層を一緒に見て回れる機会があり、
日頃の疑問を解決するチャンス!と思ってついていきましたが、
疑問にも思っていなかった、というか見えてもいなかったものが見えてくる体験をさせてもらいました。

まずは元町港のすぐ近くの、地引浜奥。


美しい空と海に照らされた、地層。

赤い噴石(スコリア)がたくさん埋まっています。赤いのは高温に長くさらされたから。
ということは、これがたくさん埋まっている=噴火口が近くにあった証拠とのこと。
本当に昔から、三原山の火口だけじゃなくて、島のいたるところで、そして海岸近くでも側噴火していたことがわかります。

でもこれだけではいつの年代か特定するのは難しいそうです。



こんなのまったく気にも留めていなかった場所ですが、地「層」になっていなくぐしゃぐしゃ状になっている、
これはジオ的には有名な、あの1500年前の、カルデラを作った大噴火の時の跡だそうです。
そういわれると、水蒸気爆発により1000メートル級の山の上1/3が吹っ飛んで、
その勢いで砕けた岩石も何もかも散り散りに飛んできた様子が見えてくる気がします。


場所少し南に移って、王の浜。
龍ノ口遺跡と呼ばれる遺跡跡の地層・地質を見ます。


小さい丸い粒々が見えるかしら?火山豆石といって、濃い火山灰が降ってる時に、雨や霧など水分が加わるとできるもの。
コロコロかわいい、、、
火山豆石が圧力が加わって押しつぶされてできた岩石も教えてもらったのだけど、写真撮るのを忘れました。


葉の化石、正確には葉そのものではなく、葉が押し付けられて型どりプリントされた化石。
こういう化石を何というか、教えてもらったのですが忘れました。調べても出てこない。
ではプリント化石と名づけよう!!
・・・いや、やはりメモを取れということですね(;´・ω・)


黄色い地層が、赤い地層の下にめり込んでいます。
赤い地層は、降り積もった後に温度がかかり変色した可能性が高いとのこと。
一回降り積もって時間がたったものが、新たな噴火によって温度が加わり変色した、という可能性もあります。
ここも火口近くだったのでしょうか。
なにより黄色い地層が先に行くほど赤く変色していっていっている理由も、
そしてなぜこのようなめり込み方をしてるのかも??私にはまだわかりません。。。

黄色の層は火山灰とのこと。でもなぜ黄色に??
これは前から気になっていたのに、聞くのを忘れたので調べてみました。
最初有毒ガスと共に降ってきたからかな、と思っていました。
が違うようです。
「堆積後に時間が経って風化すると、火山ガラスそのものが変化して粘土鉱物になります。
風化した火山灰中には、黄褐色のスメクタイト鉱物、褐色の水酸化鉄鉱物、白色のカオリン鉱物などができます。
風化した火山灰は、全体としてそれらが混じった色になります。
ですから、黄色っぽい色の火山灰というのは、風化により生成したものです。」
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/1664524.html
なるほど!!!(先生、間違っていたら教えてください)

他にも色々見ましたが、解説できないので割愛(;^ω^)


お昼は岡田港で日向ぼっこをしながら食べ、午後はさあ、大島ができる前に岡田火山の地層を見にGo!

オタイネ様と大型船。
これも年々浸食が激しくなっているそうです。今しか見れないかも?
そしてこの正面には、大島のほかの場所で見たことのない地層が見れます。
これもがけ崩れで現れたもので、草に侵食されるのも時間の問題。これこそ今しか見れないかも!

これ、噴火口の壁だそうです!

大島は、三原山の火口のあたりから海底噴火し、陸を作って今の島の形になるまで2万5千年。
しかしこれは飲み込まれた古い火山の地層なので、何十万年前かの噴火口の壁跡です。

横の層になっているのは、爆発的な噴火だったので、そこにあった堆積物やら色々が勢いよく四方に飛び散り、横っ飛びしたものが吹き付けられたためだそう。
そして火口の中心はどこだ?という話題に。
正解は左(東側)とのこと。目印は左側上の方、違う角度で吹き付けられてる地層があるのが、そちらの方向に火口があった証拠とのこと。
そんなことまでわかっちゃうんですね~
ちょうどオタイネ様の右わきあたりかな?
今だけ見ると、きれいな海、な場所が昔火口だったなんて。悠久の時の眼が開かれた気がします👀


帰り道、一緒に歩いていた先輩ジオガイドさんが、足元を見て「あ、柱状節理。」と。


よく見ると、、、ほんとだ~~!!!!
六角形が浮かび上がって見えてきました。憧れの柱状節理。玄武岩の海岸ならではの地球のマジック。

まだまだこれから、見えると今まで見えてなかったことに気づく、ということの繰り返しなのでしょう。
悟りと同じ?!
したのかしてないのか??海岸で開眼!!あぁついに我慢できずに言ってしまったオ〇ジジャグ。
地層・地質修行?!はまだまだ続きそうです。


(あい)
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室蘭栄高校・巡検最終日

2017年01月12日 | ツアー
室蘭栄高校、伊豆大島巡検最終日は、約2時間の短時間ツアーでした。

まずは土砂崩れが新たな地面を作っていく風景を見てもらうために、元町溶岩流へ。

この後、砂防ダムを見学し、海岸で海に流れた溶岩の上を歩いて観察してもらう予定でしたが…

なぜか突然、『海の精』という塩の製造工場を見学させてもらうことに…

実は、滞在1日目夕方の千葉先生のお話の時『海の精』の社長、Tさんも参加されていて、ご自身の災害体験からジオパークと防災の話を聞かせてくれていました。

ちょうど工場前を通りかかった時に、掃き掃除をしているTさんを見かけ、皆さんから「挨拶したい」という希望が出たので会いに行ったら「工場見ていく?」ということになったのです。

見学用の帽子や靴カバーを身につけ、工場の中に入って塩づくりの現場を見せてもらったようです(私は時間の関係で外で待機)

先生は「まさか工場見学ができると思わなかった。」と、とても感激されていました😀

見学終了時点で、船の出帆40分前でしたが、皆さんに「お土産を買う時間を作るか、ギリギリまで海岸を観察するか」を選んでいただいたところ「ギリギリまで観察」に即決😀

さらに「溶岩が流れて変わった形になっている場所」と「玉石の海岸」で選んでいただいたところ 「玉石の海岸」になりました。

で…『野田浜』へ。

室蘭周辺には、こういう玉砂利の海岸はないとのことですが、少し内湾だからなのでしょうか?

島で暮らしていると海に丸い石が転がっているのは、ごくごく普通の風景ですが「なぜ普通に見られるのか?」を考えて見るのも面白そうです😀

それに…

時々『面白い顔』に出会えるのも、火山島ならではかも!

😀

生徒さんたちはタイドプールの水を「綺麗〜」と覗き込み…


溶岩の上から、遠くの景色を眺めていました。


粘りの少ない溶岩を流す火山、海に囲まれた火山の島の風景を、楽しんでいただけたでしょうか?


見学は10分で切り上げ港へ…
港についたら、すぐに乗船が始まりました。

生徒さんからは最後の挨拶で「3日間で学んだことを、今後にいかしていきたいと思います」という頼もしい言葉をいただきました😀

また生徒さんはツアー中に「発表(今回学んだことを発表する機会があるそうです)では、現地に来ないとわからないこと、現地で見たり聞いたりしたことやエピソードを発表できたらいいですよね。本や教科書に書いてあることだったら、誰でも調べられますもんね」とも語っていました。(素晴らしいです!😀)

青空の元、皆さんを乗せた船が、東京に向かって走り出しました。

さようなら&ありがとう!

これからも色々なことを学んで、地球の未来を考えられる大人になってくださいね〜!
期待しています!!😀😀😀

(カナ)
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