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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

吉谷神社正月祭(2017年)

2017年01月17日 | 歴史・文化
一昨日、吉谷神社正月祭を見に行きました。

8年ぶりに行われる元町に残る都指定の無形文化財のお祭り。
10時過ぎの吉谷神社には、たくさんの人が集まっていました。

前日は、南組、北組の踊り子たちの”出会い式”と、練習してきた踊りを吉谷神社の神様に奉納して良いかを確認してもらう“検分”が行われました。“検分”したのは、保元の乱で伊豆大島に流された後、伊豆七島を支配した源為朝の40代目のご子孫だそうです。

そしてこの日、いよいよ神社に踊りが「奉納」されます。

8年ぶりと言うこともあり、観客席がいっぱいだったので・・・


山側の少し高いところから見ることにしました。

三原山の神様を鎮めるための『神子舞』が始まりました。

三原山のご神体は女性とされており、その神様が嫉妬しないよう神子は10歳前後の男子が務めるそうです。

寒波と強風で、踊り手の男の子も大変そうです。

でも、しっかり大役を果たしていました☺️


その後、若者衆の踊りが披露されました。

岡田八幡神社の手踊りより、威勢がいい感じがします。

北組と南組が入れ替わり踊り続けるため「競う」部分があるからなのでしょうか?

「おひねり」は一切ありません。
同じ島の中でも、ずいぶん違うのだなぁ…と思いました。

いただいたパンフレットには「正月祭の意義」が、こう書かれていました。

「噴火のわざわいから島民を守り『お山』をなだめ、災害でなくなった人々を鎮魂するため、踊りを神様に奉納する祭り」…まさに活火山の島ならではのお祭りですね!

この吉谷神社正月祭は、1789年から記録が残っているそうです。

江戸時代からずっとずっと受け継がれてきた火山島の歌と踊り☺️
屋台が出るような『お祭り』ではなく、まさに神様への「奉納」☺️
2日間の手抜きなしの真剣勝負☺️

これってまさに島の「宝」ですよね!☺️

パンフレットは、土砂災害後の復興を支援するため、島に通い続けている東大で建築を学ぶ学生たちが作ってくれたそうです。(素晴らしいです!)

こういう本物のお祭りを観光の方に、きちんと紹介できる仕組みを作って、伊豆大島ファンを増やしたいなぁ…と心から思いました😀

吉谷神社正月祭については、藤井工房さんのブログに、詳しく掲載されています。
http://fujii-koubou.com/bunnka/yosiya.html

また、学生さんが作ったパンフレットのは、下記のブログで紹介されています。
http://plaza.rakuten.co.jp/ankosan26/diary/201612170000/
興味を持っていただけた方は、ぜひご覧ください。

(カナ)
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