今夜は、満月がキレイに見えます。
秋の虫たちの音が涼しさを届けてくれるように感じます。
お月さんの画像がなくてすみません(汗)
今朝も浜を歩いて、昨夜の内に産卵巣から海へ向かった子ガメの足跡を数えていると、
途中に、こんな子ガメがいました。
連れていた犬が教えてくれたのですが、
辺りを探すと2頭が干からびて死んでいました。
近くの波打ち際に漂着していたトレーに載せてみましょう(廃物利用)
甲羅が4センチほどですから、小さなものです。
もう何年も前、珍しく元町の弘法浜でウミガメが産卵したことがあり、
孵化した子ガメが、自動販売機の明かりに誘引されて、海とは反対の方角へ這って行き、
その内の何頭かが、同じように海へ行けずに死んでしまったことがありました。
昨日は、特に猛暑が厳しかったので、夜になっても砂浜の温度が下がらずに、
弱って死んでしまったのでしょうか?
以前、新しい都道の橋周辺の照明(街路灯)のことを「光害」と書いて、
まだ、その証明をしていませんでした・・・(笑)
今日の見出し写真が夜の橋の照明ですが、
これ↑は、橋を海側から見た昼間の写真です。
橋の下は、「宮の沢」という涸れ沢があり、普段は水の流れはありません。
この沢床は砂が堆積しているので、上陸したウミガメがこの辺りに産卵することがよくありましたが、
橋の明かりが点灯するようになった今年は、ここへ上がって来ませんでした。
橋をもう少し離れた浜から見ると、こんな具合↓です。
左上に橋が見え、手前に砂浜が見えます。
砂の表面に、子ガメが這った跡が残っているのがお分かりですか?
はっきりしない画像で、すみません(汗)
この子ガメは、橋の光に誘引され、さまよってしまったようです。
夜、浜からの橋の明かりの撮影も試みてみましたが、
子ガメたちが見ている光は撮れませんでした。
というのも、子ガメは人には見えない波長の光(紫外線など)まで見ているそうです。
角度を変えて、
これだと、一回転している足跡が分かりやすいかも。
近くには、他の子ガメの迷った足跡も
山側が暗い場所では、こんな具合↓に、ほぼ真っ直ぐに這って行きます。
そして、海へ・・・
毎晩、今夜のように月の大きな夜なら、
海の輝きが強くて子ガメたちは海の方向を迷わされることがないかも知れませんが。
今年は、神津島でも八丈島でも、産卵地の近くに街灯があり、
地上へ出てきた子ガメたちが海の方角がわからず、人の手によって放流されたそうです。
(放流の問題は、またの機会に書きます)
B.Witherington という研究者が「光汚染の問題」を書いています。
「ウミガメの産卵場において最も重大な問題は、夜に起こっています。
闇に包まれた中で、ウミガメのメスは産卵場を選び、子ガメは巣から海へ危険な旅を試みます。
しかし、光に照らされた浜では、このようなウミガメの重要な行動が妨げられるのです。
浜から見える光は、母親ガメが産卵に上陸するのを邪魔し、
孵化した子ガメが比較的安全な海に出て行くのを妨げて死に導きます。
この問題を解決するためには、人工光源から浜に達する光を、減らすしかありません。
その対策には次の方法が考えられます。
1.産卵を孵化のシーズンに限り、光を消したり方向を変えたりする。
2.消せない光は、光源の位置を下げ、カバーを付け、さらに光源を窪地に置いた上で、
光の向きを変える。
3.夜になったら、海岸側のカーテンを閉める。」
『ウミガメは減っているか ~その保護と未来~』
(紀伊半島ウミガメ情報交換会・日本ウミガメ協議会共編)30ページ(亀崎直樹訳)
【今日のオマケ】
子ガメの腹甲は、こんな感じ↓
卵黄を吸収した「おへそ」分かりますか?
(なるせ)
秋の虫たちの音が涼しさを届けてくれるように感じます。
お月さんの画像がなくてすみません(汗)
今朝も浜を歩いて、昨夜の内に産卵巣から海へ向かった子ガメの足跡を数えていると、
途中に、こんな子ガメがいました。
連れていた犬が教えてくれたのですが、
辺りを探すと2頭が干からびて死んでいました。
近くの波打ち際に漂着していたトレーに載せてみましょう(廃物利用)
甲羅が4センチほどですから、小さなものです。
もう何年も前、珍しく元町の弘法浜でウミガメが産卵したことがあり、
孵化した子ガメが、自動販売機の明かりに誘引されて、海とは反対の方角へ這って行き、
その内の何頭かが、同じように海へ行けずに死んでしまったことがありました。
昨日は、特に猛暑が厳しかったので、夜になっても砂浜の温度が下がらずに、
弱って死んでしまったのでしょうか?
以前、新しい都道の橋周辺の照明(街路灯)のことを「光害」と書いて、
まだ、その証明をしていませんでした・・・(笑)
今日の見出し写真が夜の橋の照明ですが、
これ↑は、橋を海側から見た昼間の写真です。
橋の下は、「宮の沢」という涸れ沢があり、普段は水の流れはありません。
この沢床は砂が堆積しているので、上陸したウミガメがこの辺りに産卵することがよくありましたが、
橋の明かりが点灯するようになった今年は、ここへ上がって来ませんでした。
橋をもう少し離れた浜から見ると、こんな具合↓です。
左上に橋が見え、手前に砂浜が見えます。
砂の表面に、子ガメが這った跡が残っているのがお分かりですか?
はっきりしない画像で、すみません(汗)
この子ガメは、橋の光に誘引され、さまよってしまったようです。
夜、浜からの橋の明かりの撮影も試みてみましたが、
子ガメたちが見ている光は撮れませんでした。
というのも、子ガメは人には見えない波長の光(紫外線など)まで見ているそうです。
角度を変えて、
これだと、一回転している足跡が分かりやすいかも。
近くには、他の子ガメの迷った足跡も
山側が暗い場所では、こんな具合↓に、ほぼ真っ直ぐに這って行きます。
そして、海へ・・・
毎晩、今夜のように月の大きな夜なら、
海の輝きが強くて子ガメたちは海の方向を迷わされることがないかも知れませんが。
今年は、神津島でも八丈島でも、産卵地の近くに街灯があり、
地上へ出てきた子ガメたちが海の方角がわからず、人の手によって放流されたそうです。
(放流の問題は、またの機会に書きます)
B.Witherington という研究者が「光汚染の問題」を書いています。
「ウミガメの産卵場において最も重大な問題は、夜に起こっています。
闇に包まれた中で、ウミガメのメスは産卵場を選び、子ガメは巣から海へ危険な旅を試みます。
しかし、光に照らされた浜では、このようなウミガメの重要な行動が妨げられるのです。
浜から見える光は、母親ガメが産卵に上陸するのを邪魔し、
孵化した子ガメが比較的安全な海に出て行くのを妨げて死に導きます。
この問題を解決するためには、人工光源から浜に達する光を、減らすしかありません。
その対策には次の方法が考えられます。
1.産卵を孵化のシーズンに限り、光を消したり方向を変えたりする。
2.消せない光は、光源の位置を下げ、カバーを付け、さらに光源を窪地に置いた上で、
光の向きを変える。
3.夜になったら、海岸側のカーテンを閉める。」
『ウミガメは減っているか ~その保護と未来~』
(紀伊半島ウミガメ情報交換会・日本ウミガメ協議会共編)30ページ(亀崎直樹訳)
【今日のオマケ】
子ガメの腹甲は、こんな感じ↓
卵黄を吸収した「おへそ」分かりますか?
(なるせ)
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