㊥:東京中日スポーツ / ㊐:日刊スポーツ / ㋚:サンケイスポーツ
加藤初の穴が埋まるか巨人投手陣。気合十分・堀内、刺激剤・浅野と若手
㊥:一方の投手陣はどう?加藤初が病気で出遅れ必至だから影響が大きいはずだけど。
㊐:柱の堀内が好調なのが救い。特に南海戦で見せた好投がネット裏を驚かせた。変化球に頼らず
真っすぐ中心の投球はここ数年なかった堀内らしさが出ていた。小林に奪われたエースの座を
奪い返す気満々だ。
㊥:その小林だが昨シーズンの成績(18勝8敗)が出来過ぎと言われるのがよっぽど悔しいのか
やる気が凄い。まるでルーキーのように身体作りからやっている。
㋚:一軍枠は9人か10人。それを12人が争っている。開幕までにライトが戻って来るし、新外人も
投手という話もあり競争は増々激化する。
㊥:ヤクルトから移籍した浅野の加入は大きい。これで加藤初の穴は何とか埋まりそう。
㋚:若手3人(西本・田村・定岡)は今一つ伸び悩んでいる。西本は肩を痛め、田村は制球力不足、
定岡は球質が軽くて長打を浴びやすい。期待していた長嶋監督も頭を悩ましている。
㋚:新人の藤城が良いのか悪いのかハッキリしない。ノンプロ出身なので実戦向きという声もあるが
実力の程は未知数。
㊥:僕は若手3人衆よりは藤城の方が活躍できると思っている
巨人のアキレス腱を狙う5球団。長嶋監督は密かに機動力野球の飛躍を期す
㊥:去年は優勝した巨人だけど圧勝したわけではない。他球団の監督は長嶋野球は倒せると考えている。
㊐:戦力的にも巨人は去年より落ちている
㊥:巨人御し易しと思っている監督が多いのもそれが理由
㋚:カギを握るのは中日だよ。とにかく去年は後楽園球場で1つも勝てなかった。人工芝アレルギーなんて
言われたけど今年はそれを払拭できるか注目だね。
㊥:目玉はデービスか?
㊐:デービスに対する気の遣いようは半端ない。デービスが走りやすいようにナゴヤ球場の一・二塁間の
土を硬く整備し直したと聞いている。
㋚:内野だと二塁、外野だと左翼が狙われる可能性が高い。
㊐:弱肩張本の所へ飛んだら走者は躊躇なく走るよ。レフト前ヒットが二塁打になるケースが増えるかも。
㊥:ジョンソンの穴は大きい。打つ方はともかく、守りは安定していたからね。
㊐:広島は投手陣が整備されて打撃陣もホプキンスの退団は痛いが山本浩や衣笠は元気で上位を狙える
㋚:優勝を逃した阪神ナインも燃えている。吉田監督は長嶋監督と同じく3年目なので今年は負けられない。
㊐:人気も実力も掛布に抜かれた田淵のやる気がここ何年も見られなかったくらい凄い
㊥:まぁ、いつまでやる気が続くか見もの。田淵は毎年のように「今年は違う」と言う常習犯だから(笑)
㊐:田淵はともかく投手陣は整備されてる。コントロールが抜群で『左の小山』と評判の益山が通用すれば、
山本和と2人で巨人の左代打陣を封じられる。そうなると巨人も苦しい。
㋚:ヤクルトも巨人の左対策用に小林、梶間、寒川の3人をワンポイント用に準備している。この作戦が
成功すれば安田も含めた左腕カルテットで対抗する。
巨人包囲網に対する長嶋監督の秘策は?
㊥:今年の巨人に何か新しい㊙作戦はあるのかね?
㋚:従来の攻撃力にプラス足技かな
㊐:バントエンドラン、ヒットエンドラン、そこに今年は盗塁。これは期待できる。
㊥:やはり松本の加入が大きい
㊐:あの脚力は本物。さすが六大学の記録を塗り替えただけのことはある。繰り返すが問題は打撃力。
㊥:松本のせいで目立たないけど二宮の足も相当だと聞く
㋚:二宮に関して長嶋監督の期待は松本以上。野球センスは抜群で足だけでなく守備範囲は広いし肩も強い。
高田の再来だとの評判だ。
㊐:去年は初回からでも代打を起用したけど、今年は代走を繰り出して走らせるケースがあるかもしれない。
㋚:V9時代に柴田、高田が走りまくって勝利に貢献した。足を使った野球をするとチームに活気が出て
チーム自体が若返った感じになる。
㊥:活気という意味ではキャンプ、オープン戦を通じて故障者が殆どいなかった。淡口が軽い肉離れで
2~3日、練習を休んだくらいで沈滞ムードとは無縁だった。
㋚:それには裏付けがあるんだ
㊥:どんな?
㋚:あまり知られていないけど長嶋監督は今年のキャンプから全選手に練習後のマッサージを義務化
している。これまでベテランは受けていたけど、中堅や若手は億劫がってやらなかったが今では
全員に徹底化させている。トレーナーが言うにはそれが故障者が減った要因じゃないかって。
㊐:キャンプが終わっても続けるのかな?
㋚:シーズン中も続けるそうだ。このマッサージも㊙作戦の一つかも。
㊥:勝っても負けても話題の中心は今年も長嶋巨人に変わりはなさそうだ