自由人

 己を『”親も無し、妻無し、子無し”職も無し、ローンもなければストレスもなし』と詠んで、六無斎清々を僭称。

広義の密約、、、?

2010年03月10日 12時04分05秒 | コラム
 政権交代から約半年、やっと成果らしきものが現れた。最も公然たる密約であって歴代自民党政権が隠してきたものが、政権交代なったことにより、遠慮気味に“広義の密約”が有ったと新政権での有識者会議から公表されたのだが、、、。鳩山政権が目指す“対等な日米関係”への第一歩となればいいのであるが、第一ボタンのかけ間違いから正さないとそれこそ“言うこととやることの乖離”を衝かれて支持率低下の新政権への期待はなくなってしまうであろう。

 物事を根本から考えることをラディカルと言うそうだが、人類が今後歩むべき道を見定めて、これまでの人類の過ちを根本から見直して行く必要がある。第二次大戦後の人類の過ちの最大なものは冷戦の発動だと思う。先進資本主義国(米・英・仏)vs後進資本主義国(日・独・伊)との縄張り争いが大戦の原因であり、植民地となっていたアジア・アフリカ・ラテンアメリカの独立の気運を高め、新興独立国がどのような道を選ぶかは大国は干渉すべきではなかった。第一次大戦中に世界を震惑させた“ロシア革命”の指導者、レーニンが“将来は資本主義と社会主義は互いの長所を取り入れて似たようなものになる”と言ったように、第二次大戦後に独立を果たした国々が国民の生活安定向上のため、当初はより無駄がないと考えられていた“社会主義”を選んだとしても、ドミノ論をかざして干渉戦争、さらに冷戦を発動すべきではなかった。レーニンの指摘は今の中国、ベトナムをみれば一目瞭然である。

 冷戦でどれほどの人類の富が無駄に費やされたことか、そして今後も“不祥の器”を保持し続けることにより、どれほどの将来の人類の富が失われることか知れたものでない。冷戦の片棒を担がされた者たちは、己のよかれと思う行動が人類への背信になったことを理解すべきである。さらに“テロとの戦い”の片棒を買って出ようとする、民主党内にもいる新自由主義勢力も現実(弱肉強食の格差社会)を肯定することなく、神の国をこの地上にの理念に向けて、根本から考えを改めることだ。

 アメリカとの交渉の切り札は憲法9条である。押しつけられ傭兵化しつつある“自衛隊”は憲法9条から離脱するのでなく、良く訓練された若者を、“人殺し”でなく“人活かし”に編成替えし、銃のかわりに注射器を、戦車の代わりにトラックターを持参して海外へも出て行くことだ。そういえば今日は3月10日、東京大空襲の記念日である。その一般市民の殺戮計画を起案し実施した、ルメイ氏に、航空自衛隊の育成に貢献したとして、勲一等を授けたこの国だし、やんわりと返還を求めても良いのではないだろうか。同じく佐藤元総理の遺族も“ノーベル平和賞”の返還を申し出る必要があるのではないだろうか、、、。

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