自由人

 己を『”親も無し、妻無し、子無し”職も無し、ローンもなければストレスもなし』と詠んで、六無斎清々を僭称。

将棋だとすでに詰んでいる、、、

2018年05月21日 12時54分48秒 | コラム

 将棋界は高校生の7段が誕生し話題が尽きないが、アベ王将はどうなっているのであろうか、様々な不祥事が生じていて、何度も責任を取って辞職が当然視されているが、しぶとく生き残り、外交で点数を稼ぐおつもりのようだ、、、。ロシアのスケーターに秋田犬を贈呈する式に出向かれるとか、、、。メディアも大々的に取材し、肝心な問題のはぐらかしに協力することだろう。

 正式な将棋のルールに則れば、すでに詰んでいる。ヘボ将棋では、王将より飛車をかわいがるもので、”王手飛車”の際に、飛車を逃がし王将のない勝負と続行してると言えるだろう。確かに多数決の原理が通用する国政上で、現在の衆参両議会で三分の二以上を占める与党が王将を守り通せるのだが、森友疑惑解明に欠かせない立場にいる自分の奥さんを国会に呼ぶなら、自分は首相を辞めると述べてるとか、、、、。以前にも、疑惑が持ち上がった時、”自分や妻が関わっていたら、総理も、議員を辞める”と大見得を切ったのは官邸からの情報で、一切の証拠はなくしてあるから、、、を信じていたからだろう。第一次安倍内閣の時、体調を壊し、止めた時に、最愛の奥さんから”政治家を辞めて、平穏な生活を、、”を提案されたそうだから、それに従っていたなら良かったのにとつくずく思う。

 ”尊敬する祖父の夢の実現”を政治信条とする孫息子、、、、。確かに優れた知能を有した東大銀時計組、満州経営に手腕を発揮し,A級戦犯として巣鴨プリゾンに収監され、東條氏らが処刑された日に、マッカーシー体制のアメリカと何らかの取引があったのか、無罪釈放、後のこの国の宰相になり、新日米安全保障条約を締結し、今日の日本の繁栄を築いた功労者との肯定的評価が、この国の保守派には一般的だが、、、。彼らにとって、世襲制が尊重されているこの国では、日本国憲法を改定し、普通の国にするために、この孫息子の時が最大のチャンス、もしかしたら最後のチャンスと考えているのだろう。それ故に、さっさと辞めて最愛の奥さんとの普通の生活をしたくとも出来ない気の毒な存在と言えるかもしれない、、。

 憲法原論を真に学んでない政治家も多数いるようだが、現日本国憲法がある以上、条文の理念通りの判断をする裁判、判決が出ては困る現状が進んでしまっている。特に第9条は、現実と大きくかけ離れてしまっている。”陸海空軍は是を保持しない、その他の戦力も保持しない、国の交戦権は認めない。”と憲法で定められてるのに、自衛隊の存在、米軍基地の存在、実質軍事同盟である日米安保条約の存在、何とかごまかし続けて来たけど、かっての、砂川事件での伊達判決、ナイキ訴訟の福島判決、の亡霊が、この国の保守派を悩ませることがないためには、条文改正に拍車を掛けたい時なのだろう、、、。

 アメリカの軍需産業の製品の最大の購入先の自衛隊が違憲となれば困るのは言わずとしれた軍産共同体、さらに以前は平和産業にしか力を入れてなかった日本の企業の中で、軍需部門にもシフトし始めた三菱、そういえば総理の祖父譲りの才能をお持ちの兄上が、三菱の経営陣におられるとか、、、。真実は割と簡単明瞭なものですね、、、、


”逆境こそチャンスと考えよ”

2018年05月16日 13時37分02秒 | コラム

 タイトルの言葉は、ユダヤ教の教え、”タルムード”の1項目だが、有史以来逆境で生きてきたユダヤ人は、この教えを信じ続けなければ民族そのものが人類の血の中に消え去ったことであろう。世界人口の0,4%に満たないユダヤ人が、ノーベル経済学賞では60%以上、医学賞では20%、物理学でも20%以上を受けている。ユダヤ人はまさに逆境が創った人類のエリートと言えるであろう。今年生誕200年のマルクス、その理論の実現を目指した革命の指導者レーニン、今も革命を必要とする人に絶大な人気のあるチェ、ゲバラもユダヤ人である。欧米での実質的支配者、ロスチャイルド家、ロックフェラー家もユダヤ人だし、世界人物辞典では数え切れないユダヤ人が記されている。

 国はないが、コスモポリタンとして生きていけば問題はないのに、”人を妬むこと”は多くの宗教家が愚かなことであると教えていても、虐げられた人にとって、はけ口として、より差別される人が必要なのだろう。社会的に成功しても心休まる共同体を持てなかったユダヤ人、シェークスピアの作品の”ベニスの商人”を読んでも、欧米社会で永くユダヤ人差別が続いていたとの証明となろう。そんな中、19世紀末ヨーロッパに住むユダヤ人の中から、かってのユダヤ王国の地にユダヤ人の共同体を建設しようとの”シオニズム運動”が起きた。その約束の地の支配者は、ローマ、イスラム帝国、マハムーク朝のエジプト、セルジュックトルコ、オスマントルコ、と変遷する。第一次世界大戦が起き、英仏対ドイツが基本だが、メインはイギリスの帝国主義政策(3C政策)とドイツの3B政策の対立であった。トルコはドイツと組んだのだが、英仏はシオニズム運動を認め、トルコとの戦いに利用した。大戦後敗戦国となったトルコは多くの領地を無くし、その旧領地に英仏の意志で多くの分断国家が成立する。第一次世界大戦後の会議で提案された”民族自決主義”、バルカン半島、東ヨーロッパでは実現したが、アジア、中東では無視された。今も解決されないクルド人問題、、、。

 欧米によるアフリカ分割でもそうだが、中東での人為的な国境設定は、自然の境界、川筋、分水嶺に寄らないので、多くの問題を残し続ける。まさに権力の統治、”分割統治”に都合の良いものである。第二次大戦後続く”中東の悲劇”はこの地が石油の埋蔵地であるからだ。この地に住む人々にとって必要なのは水である。中緯度にあり、水さえ豊富なら、永続性のある農業で豊かに生きていくことが可能な地である。第二次大戦後、アラブの民族主義の高まり、その先頭を切ったのがエジプトであった。イギリスから独立したエジプトのナセル大統領は、汎アラブ主義を唱え、アラブ民族の大同団結を唱えた。危機を感じた欧米は、楔としてイスラエル建国を承認、それに伴い追放されたのがパレスチナ人である。ナセルの後継者を自認し、汎アラブ主義を引き継ごうとした、イラクのフセイン、アルジェリアのベンベラ、リビアのカダフィーも非業の結末を遂げた。唯一長らえているのが、かってエジプとアラブ連合を作り、汎アラブ主義の実現に向けて歩んだ、今欧米諸国の打倒の対象となっているシリアである。


不吉な人造国家、イスラエル建国70周年

2018年05月15日 13時33分28秒 | コラム

 5月14日は、イスラエル建国70周年、ユダヤ人にはその記念日に当たる。追い出されたパレス人から見ると、ナクバ(大破局)70周年となる。特に今年は、奇跡の惑星、地球のトラブルメイカーになりかねないトランプ大統領が、一方的にイスラエルに味方し、アメリカ大使館をエルサレムに移転することによってさらなる混乱をもたらしている。エルサレムはキリスト教、イスラム教、そしてユダヤ教の聖地となっているのに、、、。

 今75億の人類の直接の祖先は、5万年ほど前、勇気あるリーダーに率いられた160人あまりの人だと言われている。言ってみればすべての人々は万世一系で、特別に尊い人がいるわけはない。さらにすべての生き物は海から派生し進化してきたのだし、まさに”人類皆兄弟、姉妹、すべての生き物は皆友達”である。

 人類は永遠の旅人であるし、人種や民族の違いは、その旅先で生きていく上での生活の仕方、気候の違いによって生じたものである。そんな旅の中で、地中海西岸には、セム系のフェニキア人、フェブライ人が定着した。海を見て生きていく民族には先取性があるのだろう。周りの巨大な勢力に対して、フェニキア人は海の彼方へその生活を広め、やがて勃興してきたローマ帝国と競い、カルタゴ滅亡により、その民族の歴史は閉じた。同じ先取性を持つフェブライ(ユダヤ)人は周りの巨大勢力にとっては、質の高い奴隷としてとして徴用され、重用された。苦難の中から彼らはユダヤ教を生み出した。ユダヤ教のエキスは”我々は神から選ばれた民族であり、このような苦しみの中にあるのは、神が我々を試しているのである。この苦しみを耐え忍べば、やがて我々を救う、メシアが出現する。”であった。ユダヤ人にとって、モーゼもキリストもメシアだったはずなのだが、、、。

 ユダヤ人が立てた王国はソロモン王に時代全盛期を迎えたが、ユダヤ教の信仰を守るために最後までローマ帝国に抵抗し、国は滅んだが、信仰を捨てなかったユダヤ人は、流浪の民として世界各地にその生を求めて彷徨うこととなる。人間キリストは、ユダヤ教の狭い教義を乗り越え、すべての人は皆平等を唱えたが、ローマ皇帝の権力を認めないとして十字架に掛けられ処刑された。人間平等の思想はキリストの後継者によって引き継がれローマ帝国(当時の西洋世界)内に広まり、やがて公認、そしてローマ帝国内で国教となった。ローマ帝国は滅んだけど、ローマ帝国内で権力を引き継ぐことになった、キリスト教は、普遍の真理”権力は腐敗する、絶対的に腐敗する、”に違わず、ローマ法王を頂点とするキリスト教は堕落してしまった。封建社会でのヨーロッパでは、キリスト教は封建道徳と一致する。土地がすべての冨と権力の源である封建社会では。金は卑しく、商売は詐欺と同じで、賤業。キリスト教徒には禁じられていた。全ヨーロッパではその教義が信じ続けられていた。

 ヨーロッパ各地に流浪したユダヤ人にとっては、賤業であろうと生きていくために商業活動をせざるを得なかった。十字軍以降の、人の移動が、交通、商業の発達に繋がり、持ち運びが出来ない土地に変わって、金が中心の世の中に変わっていくこととなる。今に繋がる”金がすべての世”のスタートである。その金に秀でた能力を発揮したのが、言わずとしれた金とのつきあい、経験の長いユダヤ人である。長年の苦難があらゆる面での人材の宝庫となった。(つづく)


連休ボケからの早期離脱を!

2018年05月07日 10時01分32秒 | コラム

 この国では、永いこと人生の最大の喜びを表現するのに、”盆と正月が一緒に来た”と言っていた、、、。年中働き通しで休みは盆と正月だけであったからだ、、。はたらく(傍が楽になる)の語源からも推察できるように、戦国時代に我が国にやってきた,F、ザビエルが欧米では労働は苦なのに、喜々として働いている一般民衆の姿を見てショックを受けたそうだ。狭い島国で、唯一の恵みは温暖湿潤気候、自給自足で3000万の人口を養ってきたのが江戸までの我が国であった。川が作った平地、三角州、扇状地、河岸段丘、では豊かな実りがあったが、火山灰が堆積した台地を、何百年に渡って山から木の葉を集め堆肥を作り、肥沃な土地に作り替えてくれた先祖の苦労を忘れてはいけない。

 ”北朝鮮と少子化”が国難とか言って国会で多数決を維持している現内閣、”権力は腐敗する、絶対的に腐敗する”の原則は今のこの国にも当てはまっている。どこかにヘッドコーターでもあるのだろうか、、、。内閣人事局が確か5年ほど前に設立されたのが、腐敗が昂じるスタートとなってしまった。”君子は義にさとり、小人は利にさとる”が日々進行してしまった。リベラルと考えられていた、政治家3代目の河野氏、外務大臣のポストとリベラルを交換してしまった昨今の言動である。

 ”論語読みの論語知らず”との言葉があるけど、”キリストかぶれのキリスト知らず”、“マルクスかぶれのマルクス知らず”、”毛沢東かぶれの毛沢東知らず”も人の世では通用し続けるのかもしれない。400年続いた漢帝国では儒教が国教となった、ローマ帝国でもキリスト教を、公認さらに国教にした。両帝国も何故に永遠に続かなかったのか、、、、。そういえば今年はマルクス生誕200年とか、中国からマルクス像が生誕地に寄贈されたそうだが、人間解放(資本からの解放)を目指したマルクスの考えも、権力を持つと人間抑圧の方へ踏み出すのであろうか。

 ”MIGHT IS RIGHT”の世から”RIGHT IS MIGHT”の世へ、との人類の課題はいつ実現するのだろうか、、、。教育がすべてであろう。つまり、民主的な家庭教育、学校教育、社会教育、そして自己教育の実現に向かうことによってのみ、、、、。 


71年目の日本国憲法

2018年05月03日 19時26分32秒 | コラム

 人生70年、古来稀なり、といわれているが、日本国憲法も何とか命ながら得ている。生まれた時は、是で戦争はなくなると歓迎されたのだが、、、、。生まれた当時は大歓迎されたのだけど、東西冷戦の開始とともに、その西側の御大将アメリカの占領下にあったこの国は、反共の防波堤の役割を果たすことになった。今の総理の祖父に当たる岸氏は、東大の銀時計組で、その優秀な頭脳で、満州国経営の先頭に立ち,A級戦犯として巣鴨に収容されていたが、東条氏らが処刑された日に、アメリカによって釈放された。

 第一次世界大戦は、先進資本主義国英仏と急速に国力を増したドイツとの対立であり、アメリカの参戦により勝敗が決まったが、リベラリストのアメリカ大統領ウイルソンの提案通りに戦後の処理が行われていれば、第二次世界大戦は起きなかったかもしれない。同じく、第二次世界大戦中、リベラリストのルーズベルト大統領は、”社会主義は競争相手であるが、敵ではない、敵はファシズムである。”と言いきったのだが、もし彼が大戦後もアメリカの政治の中心にいたなら、不毛の東西冷戦は発動されなかっただろう。

 第一次世界大戦後、民族自決主義、軍縮会議、不戦条約、国際連盟の成立、等、戦争をこの地上から無くす努力は為された。しかし経済混乱(世界恐慌の始まり)による、持てる国と持たざる国との対立は、さらに悲惨な大戦を経験する。人類の良心はさらなる苦心を重ね、軍縮では不十分、各国間の経済的対立を無くし、協力し合う仕組みとして,IMFや世界銀行、さらに人の心の中に平和の砦を築かんとする、ユネスコ憲章まで作られたのだが、、、。人類の願い、戦争ない世を築くために最高度に設置されたベースキャンプが、日本国憲法第9条なのだが、、、、。軍縮会議や不戦条約では不十分、戦争の放棄、陸海空軍の不保持、その他の戦力の不保持、その他の中には、他国との軍事同盟、国内における軍需産業も含まれることにする必要があるだろう。さらに国の交戦権の不保持も、、、、。

 誰かに命令されたのか知らないが、自分の首が危うい時に、中東まで出向いて、中東のトラブルメイカー、メタニエフ氏と会談、一緒に出向いたのが、この国の完全に復活した軍需産業のドン、三菱重工、何を企んでいるのだろうか、、、、。反動勢力にとっては、この期を逃しては憲法を変えて、国を守るために軍隊を合憲化し、軍需産業を育て、他国に武器を輸出できる国に出来ないと焦っているのかもしれない、、、。