国会論戦を聞いていて、タイトルの言葉が浮かんできた。代表質問する人は前もってその質問内容を提出し、その解答は役人が用意し、回答者はそれを朗読する習わしになっているようだ。予算委員会の審議なはずなのに、税金をどのように集めそれをどのようなものに支出するのかの論戦ではなく、”サクラ論戦”になっている。そんな中で、同じ三世議員である、総理大臣と防衛大臣にぴったりの言葉が”厚顔無恥”である。一世の岸信介と河野一郎では大きな違いがあったのだが、、、。
東大銀時計の持ち主にして満州の官僚、東条内閣の閣僚で開戦詔書に署名、A級戦犯として巣鴨に収容されたが、東条らが処刑された日に無罪放免、のち、この国の総理となり日米安保改定に取り組み現在の安保条約を締結したのが岸信介である。
早稲田大学出身で、学生時代には箱根駅伝も体験し、新聞記者から政治家に転身、日ソ交渉に尽力し、アメリカ一辺倒ではなかったのが河野一郎である。
岸の娘、洋子が嫁いだのが安倍晋太郎、優秀な息子たちは、三菱の社長、現総理大臣となっている。河野の二代目は自民党の総裁になったが、総理大臣になれなかった。リベラル度は高い政治家ではあったのだが、、、。
河野家の三代目、大臣の地位のために、河野家のリベラル精神を売り渡してしまったのだろうか、、、。