自由人

 己を『”親も無し、妻無し、子無し”職も無し、ローンもなければストレスもなし』と詠んで、六無斎清々を僭称。

”厚顔無恥”

2020年01月30日 08時22分44秒 | コラム

 国会論戦を聞いていて、タイトルの言葉が浮かんできた。代表質問する人は前もってその質問内容を提出し、その解答は役人が用意し、回答者はそれを朗読する習わしになっているようだ。予算委員会の審議なはずなのに、税金をどのように集めそれをどのようなものに支出するのかの論戦ではなく、”サクラ論戦”になっている。そんな中で、同じ三世議員である、総理大臣と防衛大臣にぴったりの言葉が”厚顔無恥”である。一世の岸信介と河野一郎では大きな違いがあったのだが、、、。

 東大銀時計の持ち主にして満州の官僚、東条内閣の閣僚で開戦詔書に署名、A級戦犯として巣鴨に収容されたが、東条らが処刑された日に無罪放免、のち、この国の総理となり日米安保改定に取り組み現在の安保条約を締結したのが岸信介である。

 早稲田大学出身で、学生時代には箱根駅伝も体験し、新聞記者から政治家に転身、日ソ交渉に尽力し、アメリカ一辺倒ではなかったのが河野一郎である。

 岸の娘、洋子が嫁いだのが安倍晋太郎、優秀な息子たちは、三菱の社長、現総理大臣となっている。河野の二代目は自民党の総裁になったが、総理大臣になれなかった。リベラル度は高い政治家ではあったのだが、、、。

 河野家の三代目、大臣の地位のために、河野家のリベラル精神を売り渡してしまったのだろうか、、、。


閑 是 寶

2020年01月17日 08時14分29秒 | コラム

 タイトルの言葉は、中学時代の還暦同窓会で、小学校時代の話が持ち上がり、6年生の時の教室風景が話題となった。木造校舎の教室の柱に竹筒の花瓶が掛かっていて、その下の色紙に、”心に太陽を持て”、”唇に歌を持て”との言葉が掛かっていた様が甦ってきた。担任の先生がまだお元気ならお会い したいと、電話帳で調べ、その旨を伝えると、喜んで近くの小学校まで迎えに来てくださった。その時恩師は88才、自転車で迎えに来てくださり、あっという間の3時間余りだったが、先生にも喜んで戴き訪ねてよかったと一同感激したものだ。その時に先生からプレゼントしてもらった言葉が”閑、是、寶”である。定年を迎えた我々にとって、閑をいかに過ごすかを示唆してくれた言葉である。つまり閑を寶としなさいという、厳しさを弁えた生き方が必要な箴言であった。そのことを一時も忘れないために、散歩で河川敷を通った時、平たい丸い石を拾ってその言葉を記し文鎮代わりに日々目に付くところにおいてはいるのだが、、、。

 人類が閑を持てるようになったのは何時からなのだろうか、、、。スクール(学校)の語源がスコラで、閑ということからして、ギリシャのソフィスト、中国の諸子百家と言われた人の存在からそんなに遡ることはないのであろう。古代中国の思想家は人間を君子と小人に分け、”君子は義に覚り、小人は利に覚る”とか”君子危うきに近寄らず”、”小人閑居して不善をなす”との今の人間にも通じる教えを説いているのだが、、、。

  人は自らのことを、ホモサピエンス(賢い人)と自称しながら、その歩みの大部分は:”MIGHT IS RIGHT”の世を過ごしてきた。それを、”RIGHT iS MIGHT”の世にしていくにはと色々と考えをめぐらしてきた。宗教家は死後の世界にそんな世があると説いたが、啓蒙思想家は現世にその社会の実現を主張した。人は生まれたときは、”裸で名無し”なのだから、家庭教育、学校教育、社会教育、さらに自己教育によって、ヒト~人~人間~ヒューマンビーイングとして成長していく必要がある。”MIGHT iS RIGHT”を維持したい勢力は、学校教育と社会教育を自らのコントロール下に置きたいらしく、様々な企てを続行中である。”政治は最高の道徳である。”という言葉は死語となってしまい、”政治は金儲けである。”状況が進行してしまっているのが現状ではないだろうか、、、。 


新春、めでたさも中くらいなら、、、

2020年01月08日 10時02分01秒 | コラム

 新しい年になってそうそう、新聞紙上では第三次世界大戦の危険を指摘する記事であふれている。イランとアメリカの諍いによるものだが、イランと言えば、紀元前にこの地にペルシャ帝国を築き、ギリシャのポリスの団結力にその拡大を阻まれ、アレキサンダーによって一時は滅ぼされ、王朝は滅んだが、民族は滅びることなく、たびたび王朝を復活し、アメリカに支援されたシャー王朝を追放し、イスラム教を取り入れた今の姿である。ローマ帝国に先立つ、元世界チャンピオンの末裔と言えるものだ。一方現世界チャンピオンと言っていいアメリカだが、世界各地に軍を派遣し、アメリカンパックスを維持しているのだが、いつまでその体制を維持できると考えているのだろうか、、、、。

 そんな危機をあおる新聞の広告欄に、”反逆老人は死なず”との鎌田氏の本が紹介されていた。そして、”デモに行っても老人ばかり、でも、いのちのためには、黙っていられない。80歳超のルポライターが反逆老人同志に送る熱いエール”との本の紹介が出ていた。

 一方この国の最高責任者は、奥さんと一緒に映画鑑賞、ゴルフを楽しみ、伊勢神宮にお参りして、年頭祈願、自衛隊を中東に派遣するのは止めそうにない。日本国憲法下の総理大臣としてはふさわしくないのだが、、、。以前のコラムを再録する。

  アベノミクス、、、、ま、み、む、め、も

 一度は投げ出したのに、政権交代の準備不足から大失態の民主党政権、引き続いで再登板の現政権だが、ネオリベラリズムを推し進めた、サッチャーリズム、レーガノミックスの二番煎じ、三番煎じに過ぎないアベノミクス、横文字に弱いこの国の民衆は、高度経済成長期の夢を取り戻してくれるのではとの淡い期待を持ってしまったようだ。 

  ま、、、、まやかしもマスメディアの後押しがあれば、大衆のマインドコントロールが加納と  なり奈落に落とされからから気づくのは75年前の大本営発表に一喜一憂した前例がる。 

  み、、、、ミリタリー路線をひた走るのは、完全に復活した旧財閥系の思惑と一致するから。その師匠役が、第二次世界大戦後冷戦の発動により、アメリカに成立した軍産共同体。

  む、、、、無理無体を押し付けてくる、”知日派”という名のジャパンパンドラーズに忠実なだけのこの国の新保守主義という名の保守反動の神輿である安倍政権。   。                                                                    、  

   め、、、、面倒なことは先送り、(財政再建、社会保障、少子化対策。格差是正、等)

   も、、、、もう騙されないぞとの民衆の目覚めだけが、この国のルネサンスの到来となる。