自由人

 己を『”親も無し、妻無し、子無し”職も無し、ローンもなければストレスもなし』と詠んで、六無斎清々を僭称。

ゴルフ雑考

2009年04月14日 09時13分05秒 | コラム
 高度経済成長と共にゴルフ人口も初期のステイタスから大衆化し、利殖のかねあいもあり増え続けた。ゴルフに手を染めなかった者のひがみかもしれないが、高級な遊びではあっても、スポーツとは思えないのだが、スポーツニュースで大きく取り上げられているのには常々疑問を感じている。

 もう半世紀も前のことになるだろうか、バス旅行で富士箱根に出向いた時、ガイドさんが、古関裕而作曲の『みどりの雨』を歌ってくれた。三番まである歌の最後の句が「箱根にみどりの雨が降る」というものだったが、二番の出だしが、『ゴルフ帰りのセダンが走る』だったと思う。通勤用のバイクをやっと工面して購入できた頃だし、ゴルフは高嶺の花、自分とは別世界のお遊びに思えたし、それ以来ずっと敬遠してきた。同僚に誘われ、時間待ちをかねて、一度だけ練習場の打ちっ放しで50球程打っただけで、グリーンでプレイすることはなかった。それどころか、ゴルフ場造成による自然破壊に怒りを覚えていたし、クラブは二度と手にすることはなかった。

 経済の停滞で、接待ゴルフも激減、ゴルフ業界も苦心中、そんな時の救世主として選ばれたのが、17才の若者、石川君なのだろう。恵まれた家庭の、さわやかな若者なのだが、いみじくも、タイガー・ウッズが『金魚鉢の中に金魚』と指摘したように、メディアが騒ぎすぎである。本人は高い目標を持ち、日々努力しているのだから、その成果が現れるまで(例えばマスターズで上位入賞)、静かに見守ることだろう。彼の周りの大人が、潰されないようにメディアの取材規制にあたるべきだと思う。

オバマの決断と覚悟

2009年04月11日 11時28分38秒 | コラム
 オバマ政権発足3ヶ月が過ぎた。革命とは異なる変革(Change)なのだから、急速な変化を期待するのは無理があるだろう。閣僚任命にはやや期待はずれの面があったが(ユダヤロビーが多く、財務長官には今回の経済危機の責任者、国防長官は共和党のゲーツ氏の留任)、今までの勢力との妥協も必要だったのだろう。

 国内に於いての就任時の熱狂的な支持も、時と共に冷めるのは仕方がないとしても、国際的には大きな期待を持って迎えられてるのは、今回の初の外遊でも明らかである。今までのネオコン主体の独善的な一国支配の外交政策への反省を見せるオバマ政権への期待もあるのだろう。「反米」の旗手だった、ベネゼェラのチャベス大統領も、新政権に期待してるし、50年間痛めつけられたキューバですら、訪問した民主党議員団に、関係改善への期待をにじませている。

 核廃絶をロシアとの間に目指そうとしているのは、核拡散を防ぎ、核独占を維持出来なくなった現実的な方向転換かもしれないが、人類の悲願である核のない地球を目指して、唯一の被爆国日本が先頭に立つべきである。
 そのためには、まず、「核兵器を使用した」アメリカが、日本のみならず、人類に謝罪することから始めなければならない。核保有国の、中国・インド・パキスタンが、「先に使用しない」と宣言していることをすすめて、米・ロ・英・仏が「核兵器不使用宣言」をすることだ。その上で、核開発を進めている北朝鮮・イランに対して、破棄しろと強制する資格が生じる。核保有国の首脳を日本に招待し、ヒロシマ・ナガサキを案内し、核兵器が如何に人類のみならず地球に対する罪悪かを知らしめ、「核兵器不使用」から「核兵器解体」へ、そしてしっかりとした核管理の基、核燃料の平和利用により、二酸化炭素の排出を減らし、地球温暖化の防止に努める必要がある。

 唯一の超大国の指導者として、『God Bless America!』に留まることなく、人類と地球に対して責任を持った、決断と自覚が望まれる。アメリカ市民が8年間彼を支持できるか、世界の市民がサポートできるかが課題である。