高度経済成長と共にゴルフ人口も初期のステイタスから大衆化し、利殖のかねあいもあり増え続けた。ゴルフに手を染めなかった者のひがみかもしれないが、高級な遊びではあっても、スポーツとは思えないのだが、スポーツニュースで大きく取り上げられているのには常々疑問を感じている。
もう半世紀も前のことになるだろうか、バス旅行で富士箱根に出向いた時、ガイドさんが、古関裕而作曲の『みどりの雨』を歌ってくれた。三番まである歌の最後の句が「箱根にみどりの雨が降る」というものだったが、二番の出だしが、『ゴルフ帰りのセダンが走る』だったと思う。通勤用のバイクをやっと工面して購入できた頃だし、ゴルフは高嶺の花、自分とは別世界のお遊びに思えたし、それ以来ずっと敬遠してきた。同僚に誘われ、時間待ちをかねて、一度だけ練習場の打ちっ放しで50球程打っただけで、グリーンでプレイすることはなかった。それどころか、ゴルフ場造成による自然破壊に怒りを覚えていたし、クラブは二度と手にすることはなかった。
経済の停滞で、接待ゴルフも激減、ゴルフ業界も苦心中、そんな時の救世主として選ばれたのが、17才の若者、石川君なのだろう。恵まれた家庭の、さわやかな若者なのだが、いみじくも、タイガー・ウッズが『金魚鉢の中に金魚』と指摘したように、メディアが騒ぎすぎである。本人は高い目標を持ち、日々努力しているのだから、その成果が現れるまで(例えばマスターズで上位入賞)、静かに見守ることだろう。彼の周りの大人が、潰されないようにメディアの取材規制にあたるべきだと思う。
もう半世紀も前のことになるだろうか、バス旅行で富士箱根に出向いた時、ガイドさんが、古関裕而作曲の『みどりの雨』を歌ってくれた。三番まである歌の最後の句が「箱根にみどりの雨が降る」というものだったが、二番の出だしが、『ゴルフ帰りのセダンが走る』だったと思う。通勤用のバイクをやっと工面して購入できた頃だし、ゴルフは高嶺の花、自分とは別世界のお遊びに思えたし、それ以来ずっと敬遠してきた。同僚に誘われ、時間待ちをかねて、一度だけ練習場の打ちっ放しで50球程打っただけで、グリーンでプレイすることはなかった。それどころか、ゴルフ場造成による自然破壊に怒りを覚えていたし、クラブは二度と手にすることはなかった。
経済の停滞で、接待ゴルフも激減、ゴルフ業界も苦心中、そんな時の救世主として選ばれたのが、17才の若者、石川君なのだろう。恵まれた家庭の、さわやかな若者なのだが、いみじくも、タイガー・ウッズが『金魚鉢の中に金魚』と指摘したように、メディアが騒ぎすぎである。本人は高い目標を持ち、日々努力しているのだから、その成果が現れるまで(例えばマスターズで上位入賞)、静かに見守ることだろう。彼の周りの大人が、潰されないようにメディアの取材規制にあたるべきだと思う。