自由人

 己を『”親も無し、妻無し、子無し”職も無し、ローンもなければストレスもなし』と詠んで、六無斎清々を僭称。

76回目の憲法記念日に思う、、、

2023年05月03日 09時46分27秒 | コラム

 大日本帝国憲法の改正手続きによって、新たに成立した日本国憲法、、、。76回目を迎え、その精神は大きくゆがめられてしまっているのだが、何とか命脈を維持している。東西冷戦の始まりとともに、憲法9条に掲げられた”人類の英知”はなし崩しされ続けている。朝鮮戦争の勃発により、国連軍の名称の下、在日米軍が朝鮮半島に派遣されることとなり、日本国内の治安維持を果たしていた米軍に代わる新たな組織がアメリカの意向により、”自衛隊”の名称で発足した。

 初期には自衛隊法は憲法違反との判決が、地裁では出されてたこともあるが、最高裁では巧みに逃げられ(最終的には国民が判断)、ヒヨコがいつの間にかタカになってしまっているのが現状だ。

 人類の歴史は、原始共産主義社会から封建主義社会そして現在の資本主義社会へと歩んできたが、その資本主義社会への疑問として提唱された社会主義は未だに評価されていないようだ。

  かって人類史上、初の社会主義革命に成功した時の指導者、レーニンは将来、社会主義と資本主義は似たようなものになると言っていたのだが、今の中国を見てみると、そのレーニンの指摘の正しさに共感する。資本主義経済の自由競争は、生産力の著しい進歩に貢献した。それ故に資本主義社会に最初に歩んだイギリスは、その成果を、”ゆりかごから墓場まで”と表現した。太陽の沈まない帝国と自称したように世界各地を植民地化し、それに挑戦してきたフランスとはアフリカ、インド等では敵対したが、新たに台頭して来たドイツとの関係で協力するようになった。資本主義が進展し、海外に植民地を獲得する必要性を持つようになった国は帝国主義と言われるようになったのだが、植民地獲得競争故に世界戦争を起こすにいたった。第一次、第二次世界大戦がそれである。

 この国も両大戦に参加し、第一次大戦では勝利者側に回り、帝国主義国にとっての最大に魅力ある国、中国(かつての清)への勢力拡大を進めた。その結末が、ポツダム宣言の受託にあたるのだが、、、、。 


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