自由人

 己を『”親も無し、妻無し、子無し”職も無し、ローンもなければストレスもなし』と詠んで、六無斎清々を僭称。

物理学の基本原理,e=mc2

2018年10月31日 06時30分59秒 | コラム

 火の獲得が、ヒトを人間にしたのだが、全ての物質はその質量に光の速度(1秒間に30万キロメータ)の二乗を掛けたエネルギーを持っている。燃え続ける巨大物体、太陽からの好位置にある地球で3000万種の生命が誕生した。そのフロントランナーとしての人類なのだが、ホモサピエンス(賢い人)と自称しながら、その愚かさによって命の消滅をもたらせかねない状況に向かっている。

 鉄の利用は生産性を拡大したし、人に幸せをもたらしたはずだが、人のエゴも拡大したようで、絶望した老子は81条の人類への警鐘を残し、関所を超えて何処かに去ってしまった。ルソーやトルストイは老子の考えに触れて、己の生き方を決めたようだが、G8,とかG20,といわれる国の指導者こそ老子の考えに学んで、地球、そして命の問題を考えるべきだと思う。

 より豊かさを求めた産業革命時、当時唯一の可燃物であった木材を大量に消費し、はげ山を生み出したが、燃える石、石炭を発見し、はげ山の代わりにスモッグを生じさせた。続いて燃える水の発見は、その巨大埋蔵地、中東に悲劇をもたらし、現在もその悲劇を拡大再生産している。クリーンエネルギーとして人類に貢献すると言われて進められた原発は、事故が起きえればとんでもない災いをもたらすし、燃えかすの処理法も、、、。

 私が20年前に、離れを作り、その電源を太陽光発電にしたのは、TVで、らくだにパネルを付け小型冷蔵庫で子供用のワクチンを運んでいる様子を見たからである。太陽光発電の技術向上に少しでも貢献したいと思ったからだ。余剰電力は東電が買い取ってくれるというので、1年間で10万円ぐらいは東電から振り込まれている。東電はその料金は、一般消費者に負担させているとのこと、なんだか申し訳ないように思っている。クリーンエネルギーそのものの太陽光発電は、大気汚染とは無縁のものだし、原料は太陽が消滅するまで無限だし、資源を巡る国同士に対立も解消してくれる。その素晴らしい人類の技術も、利が絡むといろんな問題を生じることとなる。各家庭の屋根における太陽光発電だったら良かったのだが、それを進める側の思惑もあって、私の所にも度々太陽光発電の設置を求める電話が殺到した。すでに設置済みだった私は、その電話してくる人に、”あなたの仕事は大切で素晴らしい。顧客を獲得するに、何年で元が取れるとかそんな勧め方でなく、当面預金に回してるものを屋根の上に預金するつもりでどうですか、銀行利子より高い配当がありますが、、。”等とアドバイススたのだが、、、。昨今は、利を求めて大規模な太陽光発電設備が、山を削ったり、農作放棄地や空き地等に設置されているが、環境破壊を生じている。