自由人

 己を『”親も無し、妻無し、子無し”職も無し、ローンもなければストレスもなし』と詠んで、六無斎清々を僭称。

この国はどこへ向かっているのか、、、

2013年04月30日 11時28分40秒 | コラム

 新年度も始まり、すべてが希望あふれるスタートとなればよいのだが、、、。張り切っているのは世論調査による支持率の高さに高揚する,お坊ちゃま総理の安倍氏ぐらいのものだろう。アベノミクスがアベノリスクになる危険性があるのに,寄らば大樹の陰、最強の軍事国家、アメリカの意向に従っていれば,この国の安全が守られるとの信念は,ペリーの砲艦外交に始まる対米屈辱外交の延長上に培われたこの国の自尊心をなくした政治家のDNAとも言える。その象徴が,安倍氏が音頭をとり4月28日に実施した”主権回復記念日”の祝典だろう、、、。

 サンフランシスコ講和会議で,全権大使の吉田氏が飲まされたアメリカの要求は、独立後もアメリカ軍の基地を日本国内に置き続けること(ポツダム宣言違反)、第二次大戦中、アメリカ軍兵士の損害を少なくするために(玉砕戦法をとる日本軍に苦慮した)、ヤルタ密談で,ソビエトの参戦の条件として,第一次大戦後、ウイルソン大統領が提案し,それ以降定着していた,戦争による領土の変更は認められないに反した、千島列島のソビエトの領有を認めたため、吉田氏に千島列島の放棄を迫ったことであり、東西冷戦の一方に組み入れられ、”東洋のスイス”を断念させられたことである。そんな講和条約が発効したのが4月28日を祝う気にはなれないのが愛国心(安倍氏が大好きな),自尊心を持つ人なら当然であろう。

 5月3日は憲法記念日であるが、命ながら得てきた”憲法9条”の放棄が現実化しそうな現状である。第9条は,人類の究極の目標である戦争のない地球にしていくために人類がたどり着いた最高度に置かれたベースキャンプであるのに、”4;28体制”を維持してきたこの国の政治にとって、”継子”扱いをされ続け、いよいよ”捨て子”にされかねない状態にある。、

 ”4;28”の継続か”5;3”への回帰か、、、この国は歴史の大転換期に向かっている。現実の国際状況(世界裏社会の謀略の可能性が高い)により、大手メディアの支援もあり、”4;28”継続、その行く先は属国への道へ歩もうとしている現在の政治権力、民衆側は、”5;3”への回帰を念願し,それが最大の願いでもあるのだが、権力の常套手段”分断統治”にからめとられないことが必要だ。歴史から学ぼう!,第一次大戦(戦争は人類の最大の過ち)から学んだ,ワイマール憲法、それを破棄したヒトラーの権力獲得は、ワイマール共和国政権内の,共産党と社会民主党との対立がその主要な原因。世界最大の民衆運動に発展した、杉並の母親からスタートした”原水爆禁止運動”なのに、未だにこの地球から破棄されることなく、それどころか、”原子力の平和利用”の名目で増設されている”原発”、チェルノブイリ、スリーマイル、フクシマ、でもまだ懲りることないのは、民衆が分断されているからなのであろう。”5;3”回帰派は、小異を残して大同につくの原則の下、99%の民衆の結束に力を注ぐことだ。ワイマール憲法の破棄が第二次大戦に繋がったように、日本国憲法破棄が,第三次世界大戦(人類滅亡への道)にならないために、、、、。


○□から○◇へ、そして、、、

2013年04月26日 06時51分42秒 | コラム

 ある日、中学生の男女のグループと話をする機会があった。そのとき私は中学生達に,今が一番大切な時期だ,それは中学時代が男女の違いが出てくる時期だし,お互いその違いを理解し合って協力し合うクラスにしていく必要があるからだと述べ、男の語源はその力を田んぼで発揮する意味だし,女は柔らかな女性の肢体を表現した象形文字であるし、ひらがなの”め”となったものだし,そんな点から男女の違いを形で表すと、男は□、女は○で表現される。その□と○が,お互いに我を張り合っては,接点はあるけど一体感はない,男子は女子に配慮しなければならないし,女子は男子をたてなければならない,具体的に言えば男子は,給食当番の時黙って重たい荷物を運ぶ,除草作業に用いた鎌を洗ってしまうとき女子の分も,俺が洗ってやるよと言えること,四季の歌に、”岩を砕く波ような、、、”とあるように、何か困難があるときに,よし俺に任せろと、どんとぶつかっていく潔さが男らしさなのだ。また女子には,賢くなって、男子がその気になるような振る舞いが必要だ,具体的には合唱コンクールで男子の声量が決め手だし,頭ごなしに,もっと声を出してよ!と命令しては,男子だってプライドがあるし聞いてやりたくとも聞けない場合が多い。だから男女間を○□から○◇にしなければならない,そうなれば女子は配慮してくれた男子に全面的に信頼して,気持ちを真っ二つにして合わせれば、ハートの形になる。こうゆうクラスをつくになさいよ,呼びかけたのだが、、、。

 世の男女間に難しさがあるのは,互いに配慮し合う気持ちが育っていないからだと思う。今の世はなんと言っても男性優位の社会、男は、□の姿勢を変えず,山内一豊の妻に象徴されるように、全面的に男性の裏に回り、表に出ないパートナーを求めたがる。ウーマンリブを主張する女性は表に立とうとすると男性の姿がほんの少ししか見えてこない。やはり男性は、□から◇に自らを変える努力が必要だ。女性は自らのパートナーをダイアにしていく必要がある。動かぬパートナーにたいして、綾小路きみまろ風に言わせれば、”ぐうたら亭主も立てればダイア、これぞあなたの宝物”となるわけだ。お互いが、男性からは至極の真珠、女性からは百カラットのダイアモンド、として互いを大切にし合えば、世のあらゆる問題は解消されるであろう。 


母校に赴任した若き教師へ

2013年04月04日 12時34分53秒 | 学校・教育

 君の中学時代を知るものとしてささやかな応援歌を捧げたい。君が関わる生徒の親の世代は,私が関わってきた30数年に及ぶ教師生活の中で,変わってきたなを実感した世代であった。つまり、それ以前の学年の生徒たちは,教師が怒ったり注意したした時、なぜ怒られたか,注意されたかは分かっていた。もっとも同じ注意は何度も受けることがあったが、、、。昨今の小学生や中学生の親の世代になると,なぜ注意され、怒られたのかが分からなくなってきていた。彼ら曰く、”今日は先生機嫌が悪い,それで私たちに当たり散らす、、、”となってしまった。教師として、”我、黄金の釘を打つ”を実践してるつもりでも,効かない釘は何本打っても無駄であるのに気づき,それ以降は,はじめに教師側のポリシーを伝えることにした。つまり教師が注意したり,叱るときの3箇条である。その①、他人に迷惑をかけるのは禁、その②、出来ないのは昔の怠け、やらないのは今の怠け、出来ないのは勘弁するけど、やらないのは許さない、今の怠けは禁、その③、君が今この世に存在するのは天文学的な奇跡による偶然である,その貴重な自分を,粗末にしたり,安売りしたり,おろそかにするのは厳禁。

 君が関わっていく生徒と、その親の世代は,すべてではないと思うが、3000年前からの警鐘”君子は義にさとり,小人は利にさとり”が甚く現実味を帯びる時代で、君のまっとうな姿勢が受け容れられないこともあるのではと案じております。学校というのは,本来子ども達の可能性を引き出してやる場であり,一人の落ちこぼしも許されない場なのです。そのためには学校は,校長を中心としたスクラム型の学校造りが欠かせないのに,最近目立つ傾向は,ピラミット型の学校へと進んでると思います。上意下達が有効に働くのは軍隊組織であって,学校現場では,ベテラン教師、新任教師の隔てなく,教師集団としての創意工夫が必要です。

 私が中学一年生を担任したときの学級目標は、”はい、私がやります”でした。自分から進んでやるのと,他から命じられてやることの違いを理解してほしかったからです。自分から進んで取り組んだとき,いい結果が出たら、やったーと言う満足感、自分への自信となるし、結果がまずければ,反省材料として自己理解も深まる。他から命じられてやった場合、いい結果が出れば,良かったという程度、結果がまずいと,命じたものへの不満、自分に対しては責任逃れとなるものです。

 君の持ち前の正義感が通用する母校であることを願い、君がまもなく対面する生徒達と多くの夢をはぐくむ日々を送られることを期待いたします。