中学卒業おめでとう、、、! 今一度15才の意義を考えてみよう。卒業(Graduation)とは、文字通り、資格を与えられるという意味であり、法律的にも働く権利が持てるのが、15才であるし、今回が真の意味での卒業といっていいであろう、、、。人間は蝶みたいに脱皮はしないけれど、大脳生理学の立場で考えると、5回の精神的脱皮をするそうだ。つまり変身はしないけど変心するものらしい。しかも面白いことに、一定の数列による、1才、3才、6才、10才、15才の5回の精神的脱皮をするそうだ。1才、3才の頃のことを覚えている人はいないだろうが、家の人にその頃の話をしてもらうとよい。6才の頃自分、10才の頃の自分思い出せることがあるといいのだが、、、。大脳生理学発達してないころは、その変心の時期をいずれも”反抗期”ということで片づけて来たのだけど、”自己拡張期”と考え直し、それに見合った場を提供する必要がある。
すでに過去のものになろうとしている第4自己拡張期(10才~15才)の5年間というのは、本能的に”大人になりたい”時期、大人になる準備期間なのだ。本来大人とは、周りの世話にならず、自分の仕事に自信と誇りを持って生きている人のことなのだが、その点が理解不十分だと、タバコを吸ったり、お酒を飲んだりするのが大人、と考えてしまって、そのまねをして、本来の大人になりたい本能を眠らせてしまうことになる。
人生で一番大切な時期は青春である、年齢でいうと、13才~19才(TEEN-AGE)である。そのゴールデンAgeの後半を迎えようとしている君たちには、何億分の1の幸運の元この世に生を受けたことを自覚し、その己の人生を活かすも、活かさぬも己しだい、人のせいや世の中のせいにしてはいけない。確かに15才までは、育て方、周りの影響が強いだろう。しかし15才を過ぎてからは、育ち方が問題である。人生にはやり直しはできぬけど(たとえば中1に戻りたい、、など)切り替えはできるのだ。マイナスの人生を負った人が、そのマイナスにこだわるのが、切り替えができぬことだし、マイナスにマイナスを掛ければプラスになるのは中1で学んだ代数の基本であるし、コツコツとプラスを加えていけば、大きなマイナスもプラスに代わるものだ。
巣立ちゆく君たちにメッセージを託そう。これからゴールデンーエイジ、の後半に突入する君たちへの提言である。まず第一に、”できる、できない”ではなくて、”やる、やらない”の方を大切にしてほしい、できる、できないは能力の問題だけど、やる、やらないは努力の問題だ、能力の差は小さいが努力の差は大きいというし、やってできた自信と、やってできなかった悔しさが次の行動の源なのだから、、、。そしてそのやるやらないの基準は、しっかりとした自己の善悪感(いいか、まずいか)によるものにしてほしい、いいか、まずいかの考えの違いは、人間同士の対立の原因ではなくて協調、相互理解の出発点となるのだが、醜い争いが続くのは、損か得かで、やるやらないを決めている人が多いからなのだろう。自分で考えていいと思うことはやる、まずいと思うことはやらない、当たり前のことなのだけど、これがなかなか難しいことなのだ。正しいと思うことは一人でも実行する、間違っていると思うことは、周りのみんながやっていてもやらない、この精神があれば人間の堕落を防ぐことが可能であろう。最後に上のことを通して、真の自由人になってほしい。自由の真の厳しさを言葉ではなくて体験を通して掴んでほしい。
何の制限を受けないあらゆる選択の自由が与えられている(憲法にも、永年にわたる人類の自由獲得のの成果、、、とあったね)その中で何を選ぶかはあくまでも本人の自由、それでいて最高に自己を活かしていくのが、真の自由である。自分の良さがわからない人は他人の良さがわからない、自分を大切に出来ない人は他人を大切にできるわけがない、他人を押さえつけている人はその人自身決して自由ではありえないし、自分の良さがわかりその自分を大切にでき、他人にしわ寄せをしないで済む真の自由人なるには、ひとは”旅”出ることが必要のようだ。旅は他火に通じるものらしく、”可愛い子には旅をさせろ”とか、”他人の飯を食わぬと一人前にはならぬ”と言われてきたことが、ここでいう”旅”のことだ。いろいろ述べてきたけど、自己コントロールできる自分にしていくことが、真の自由人になれることにつながると思う。
15才の巣立ちおめでとう、、、! 限りない未来を期待して、、、!