何かとせわしない年の暮れだが、つかみ所のない時間を、太陽と月の動きから体験的につかみ取った太陽暦、太陰暦という暦は、人間にとってどんな意味があるのだろう。まだこの地球上でも、自分の年齢も知らず、限りある生を精一杯生きている人もいるのだが、そんな一生を送るのもある意味では幸せと言えるだろう。文明国に住む我々は、生まれたら出生届を出され、常に己の年齢により、学齢期、選挙権、定年退職を迫られ、不人気だった後期高齢者に指定されたり、亡くなれば死亡届、常に管理されて生きていかねばならぬ仕組みに組み込まれ、何の疑問もなく生活している。
とは言いながらも、年が改まるというのは、全ての人間にチャンスを掴む機会がある時と言えるであろう。この年の初めには、この国にとって、ペりーの砲艦外交から始まり、ずっと首の根っ子を押さえられ放しのアメリカでも政権交代があり、夏の終わりには遅ればせながら、万年与党だった自民党の崩壊で、この国でも政権交代がなった。日米の新政権とも発足当時は高い支持率を保ち、それだけ国民から期待を持たれていたと言うことだろう。
特にオバマ大統領のプラハでの演説は、世界中の人々に大きな感動をもたらしたのだが、“言うことと為すこととの乖離”はオバマ大統領にも当てはまるのだろうか、、、。そういえば、オバマ大統領は、リンカーン大統領とケネディ大統領を意識しているようだが、カストロのキューバ革命(民族主義革命で、その初期は社会主義革命ではなかったのだが)を封殺するために起こした“ビックス湾事件”でキューバを当時のソビエトに近づかせた失敗を犯したケネディ大統領から学ぶ必要があると思う。
失敗に懲りたケネディ大統領は、“キューバ危機”で断固とした姿勢を冷戦の相手国だったソビエトに示し、その後は前任者のアイゼンハワー大統領の離任挨拶の警鐘を受け、フルシチョフ首相との間にデタント交渉を開始した。軍拡競争に根を上げ始めていたソビエトも、平和共存路線に踏み切り、米ソ相互訪問、さらに、少々行儀は悪かったのだが、フルシチョフ首相は国連総会で、脱いだ靴で演壇を叩きながら、“全面軍縮、軍備廃絶”を呼びかけた。平和憲法(戦争放棄と陸海軍の不保持)を持つ日本がいち早く賛同し、冷戦構造の中で押しつけられてきた体制(自衛隊の軍隊化、米軍基地)を改める出発点であって良かったのであるが、、。
半世紀遅れの“平和憲法回帰”を目指す年の締めくくりになれると良いのだが、、、。
とは言いながらも、年が改まるというのは、全ての人間にチャンスを掴む機会がある時と言えるであろう。この年の初めには、この国にとって、ペりーの砲艦外交から始まり、ずっと首の根っ子を押さえられ放しのアメリカでも政権交代があり、夏の終わりには遅ればせながら、万年与党だった自民党の崩壊で、この国でも政権交代がなった。日米の新政権とも発足当時は高い支持率を保ち、それだけ国民から期待を持たれていたと言うことだろう。
特にオバマ大統領のプラハでの演説は、世界中の人々に大きな感動をもたらしたのだが、“言うことと為すこととの乖離”はオバマ大統領にも当てはまるのだろうか、、、。そういえば、オバマ大統領は、リンカーン大統領とケネディ大統領を意識しているようだが、カストロのキューバ革命(民族主義革命で、その初期は社会主義革命ではなかったのだが)を封殺するために起こした“ビックス湾事件”でキューバを当時のソビエトに近づかせた失敗を犯したケネディ大統領から学ぶ必要があると思う。
失敗に懲りたケネディ大統領は、“キューバ危機”で断固とした姿勢を冷戦の相手国だったソビエトに示し、その後は前任者のアイゼンハワー大統領の離任挨拶の警鐘を受け、フルシチョフ首相との間にデタント交渉を開始した。軍拡競争に根を上げ始めていたソビエトも、平和共存路線に踏み切り、米ソ相互訪問、さらに、少々行儀は悪かったのだが、フルシチョフ首相は国連総会で、脱いだ靴で演壇を叩きながら、“全面軍縮、軍備廃絶”を呼びかけた。平和憲法(戦争放棄と陸海軍の不保持)を持つ日本がいち早く賛同し、冷戦構造の中で押しつけられてきた体制(自衛隊の軍隊化、米軍基地)を改める出発点であって良かったのであるが、、。
半世紀遅れの“平和憲法回帰”を目指す年の締めくくりになれると良いのだが、、、。