自由人

 己を『”親も無し、妻無し、子無し”職も無し、ローンもなければストレスもなし』と詠んで、六無斎清々を僭称。

可能性(MAY)の終わりに、、、

2017年05月31日 13時45分03秒 | コラム

 人類はいろんな困難を乗り越えて、この奇跡の惑星を起点に無限の宇宙空間に向けて命を引き継いでいける可能性があるし、その愚かさ、傲慢故に、あらゆる命の消滅をもたらさないとも限らない。この惑星の新参者、人類の共通の先祖は勇気ある指導者に率いられてアフリカを脱出した300人あまりの人達と言えるし、もっと遡れば、一人の女性、ルーシーにたどり着く。つまりすべての人類は、例外なく”万世一系”の存在である。

 自らをホモサピエンス(賢い人)と自称しながら、愚かなことを繰り返しているのが人類と言えるかもしれない。その愚かさの最大のものが戦争なのだが、戦争のない世を実現する為の、人類のたどり着いた最先端部分が、悲惨な戦争を体験したこの国の新しい憲法、日本国憲法なのだが、、、、。資本主義の最大の欠点、過剰生産、売れ残る、倒産、失業、購買力低下、さらなる売れ残り、との悪循環を断つべく主張された、公共事業(ケインズの経済理論)。これによって資本主義に危機は免れたが、最大の公共事業を軍需産業によって最大の利益を得ることが出来る経済仕組みに陥ってしまった最大の資本主義国、アメリカ。そのアメリカに占領され、アメリカに軍産共同体のネオコンが力を持つようになり、その下請けを余儀なくされたこの国は、歴代保守政権ににとって日本国憲法は常に継子扱いされて来たし、今の安倍政権の元で捨て子にされようとしている。

 古今東西、権力のあるところに甘い蜜が集中する。それ故に、”権力は腐敗する、絶対的に腐敗する”は絶対的真理である。権力者は、その腐敗を隠蔽し、それを暴こうとするものを弾圧する、のも紛れもない現実である。この国でも、多くのジャーナリストの不審死もあるし、その逆に権力者に寄り添い良い思いをしているものも存在する。今回勇気ある女性ジャーナリストが。表に顔を出して、腰巾着を告発しているが、彼女を孤立させてはならない。同じく、加計学園問題にもの申した元文部官僚、同じく私的問題で個人攻撃にさらされているが。同じく孤立させてはならない。、

 そんな時、ふと山宣の言葉が甦ってきた。”山宣一人孤塁を守る、だが僕は寂しくはない。背後には多くの大衆の支持があるから、、、”奇しくも現代版治安維持法が衆議院で強行採決、参議院での審議も強引に進められる中、お二人に寂しい思いをさせてはならない。


1対8対1

2017年05月24日 04時44分34秒 | コラム

 あらゆる面で、この法則が成り立つそうだが、例えばアリの世界で、懸命に働くアリは1割で、適当に働くのが8割、1割はサボっているそうだ。ミツバチでもその法則は貫かれているとか、、、。人間世界でもそうなるのだろうか、、、。間接民主制を採用しているこの国で、国会内の多数決で何でも決められる状況になってしまっているが、子どもの頃、”民主主義とは少数意見を大切にすること”と教えられ、ガリレオの地動説の例から大いに納得できたのだが、、、。

 森友問題、さらに加計学園問題を抱えながら、一路ゴーイングマイウェイを突き進むこの国の宰相、国会での答弁でも、ひたすら我が意を長々と繰り返すだけで、野党の質問にはまともに答えない、”押しつけ憲法”は守る必要はないと考えているのか、憲法を守る義務を放棄し、2020年までに新憲法を、と賜るわがまま坊ちゃま、いつの間に独裁者気取りを容認する気風が生じてしまったのだろう、、、。

 腐敗、隠蔽、弾圧、の弾圧に当たる”共謀罪”を衆議院で強行採決、それ以前には、戦争可能な平和安全法、集団的自衛権行使可能な閣議決定、”北朝鮮”を最大に利用しての国民の危機感をあおり続け、適地攻撃可能な軍備を推し進めることを厭わない、、、。そんな政策が推し進められるのも、どこかにヘッドコーターがあって、しっかり組んでいるので、1割に満たない勢力でもそのjとが実現できるのだろう。、、、。


ハンドル、ブレーキ、アクセル、

2017年05月17日 09時06分19秒 | コラム

 目指す方向に向けてはハンドルを適切に操作する必要がある。もし間違った方向へ歩み出したら、早めにブレーキを掛けなければならないし、正しい方へ向かっていれば、アクセルを踏み込めばいい。今の人間社会、グローバリズムの風潮は正しい方角なのだろうか、、、。金の論理からは正しいのだろうが、人間(この地球上の生命体すべてを含めて、、)の論理からは間違った方角と言えるだろう。

 ”悪いと分かっていてそんなことしちゃだめでしょう”、なんて子どもの頃叱られた経験は誰にでもあると思うのだが、悪いことと分かっていれば、そのうちにブレーキが効かせることが出来る。良いか悪いか分からないでいれば、もう少しまずい方向へ走ってしまう。良いことだと思っていれば、とんでもないところまで突っ走ってしまい、後で大後悔をしてしまう。今の安倍政権はその最後の例と言えるだろう。

 以前のコラムで、腸内の細菌について取り上げたのだけど、”善玉菌が2~3割、日和見菌が6~7割、悪玉菌が1割”の状態に、人間社会も調整できればよいのだが、、、。戦争のない地球、すべての生き物との共存を実現、これこそ、わずか500万年の進化の後、この地球上の最高権力者に上り詰めた人類の果たすべき役割である。

 すべての人がその役割を自覚する為に、家庭教育、学校教育、社会教育、最終的に自己教育が密接に関わりを持って進められなければならないのだが、、、、。その教育が金の論理に絡め取られているのが現状と言えるだろう。人の論理で教育を取り戻す必要がある。

 社会教育に重要な役割を果たすべきメディアの忖度でないことを願うものだが、安倍政権の支持率が高止まりしていることが、独裁者気取りを許すことになっている。安倍氏が自画自賛するのは民主党政権時代に比べて経済が良くなっていると言うのだが、GRIP(国民が積み立てた年金を原資に運用する)で株を購入し続けているから、データー上景気が良くなっているに過ぎない。しかも私の知る限り、東京新聞だけが報道しているのだが,GRIPでクラスター爆弾を作っている企業の株を購入しているとのこと、その投資が焦げ付かないためには、クラスター爆弾が多く消費され、さらなる需要が必要となる状況になることが、、、、。北朝鮮問題で追い風が吹いているのだが、同じような表明を繰り返す官房長官と安倍総理、同じ悪玉菌でも、官房長官はその生い立ちからして、その悪玉ぶりを隠しおおせているが、育ちの良い総理は根が正直なのだろう、心にもないことを述べているので、唇が乾くものか、度々唇をなめることとなる。


三人の新大統領

2017年05月10日 05時12分34秒 | コラム

 共和制を採用する国では大統領制を採用しているが、議院内閣制を採用している国よりも劇的な変化をもたらす場合が多い。一番顕著なのは隣国の大統領選挙であろう、事前からのマスコミの報道通りの結果で、革新系の文氏が当選したが、”太陽政策”を復活させ、南北の平和的統一に向かう道を歩んで欲しい。44年間、日本の植民地となり、皇民化教育を強制され、3,1独立運動も弾圧され、苦難の歴史を余儀なくされた朝鮮民族、東西冷戦の最大の被害者となった朝鮮戦争、同胞が憎しみ会い殺し合う悲劇を余儀なくされた。現在は未だに休戦中で、休戦ライン南北3キロの地帯が野鳥の楽園となってい る、この事実から人為の愚かさを学び、半島全体が朝鮮民族の楽園になってもらいたいものだ。

 近々のフランス大統領選は多数の候補者が立ち、過半数に達しない場合は、上位二人の間での決選投票で決まったのだが、メディアの期待するとおり、中道派と喧伝されてたマクロン氏が、極右派と貶されていたマリーヌ、ルペン氏に圧勝した。フランスらしからぬ結果だと思う。ヨーロッパを代表する、イギリス、フランス、ドイツ人の気質として、イギリス人は歩きながら考える、フランス人は突っ走てから考える、ドイツ人は考えてから突っ走る、と言われてきたのだが、、、、、。その点では、今回のフランス選挙では、当選すべきは、予備選では4位だったメランション氏かルペン氏を大統領に選出するのがフランス人らしいと思うのだが、、、。第二次世界大戦後、戦争を繰り返し、ほぼ共倒れに近い状況に陥ったヨーロッパの国々、ソビエトの影響下社会主義政権が実現した東ヨーロッパ諸国、当初は同じ社会主義の兄弟国なのだから、その国でもっとの優れた産業を育成し、互いにその産物を交換し合えばよいとのCOMECONの仕組みは出来たのだが、、、、。唯一戦争によって国内産業が破壊されることなく、巨大な生産力の持ち主となったアメリカは、西ヨーロッパの経済復興のためにマーシャルプランを提示し、西ヨーロッパの資本主義再生を支援した。経済的政治的にもアメリカの僕に甘んじることに忌避感を持つフランスが選んだ人物が、ド。ゴール氏であった。抗争を続けたドイツ(当時は西ドイツ)との抗争を止め、EECを成立させた。イギリス中心のEFTAは順調に効果を現したEECに合流することとなり、EC、さらにEUになったのだが、、、、。

  現在世界の最大の問題点は、1%と99%の問題、さらに0,1%と99,9%の問題と言い換えても良いであろう。金儲けしか考えることの出来ない世界金融資本は人類の不幸さらにかけがえのない地球の破壊をも金儲けのチャンスと考えその意志を貫徹している。歩きながら考えると言われていたイギリスが、EUから脱退を国民投票で決定したのは、世界金融資本の富の収奪に疑問を感じたからだと思う。現代の世界各国の大手メディアは世界金融資本の支配下にあり、フェイクによって世界の一般民衆が真理に近づかないようマインドコントロールしている。それが成功していれば、事前の世論調査のとおり、イギリスのEU脱退もトランプ大統領の選出もなかったはずだ。フランスの今回の選挙では、ある意味では世界金融資本の生き残りをかけた選挙だったし。マクロン氏(ロスチャイルド家の番頭とも言える)が当選したことは、0、1%にとって一安心したことであろう。


捨て子にしてはならない日本国憲法

2017年05月03日 09時27分30秒 | コラム

 ゴールデンウイークまっただ中、メディアは行楽地に向けての渋滞情報を伝えているが、この五月三日は憲法記念日として国民の祝日となっている日である。戦後72年を迎えるこの国は、”平和ぼけ”等と揶揄されながらも、この憲法の恩恵もあって、一人の戦死者も出していないし(PKOで派遣された自衛隊員で犠牲となった方は存在するが、、)、自衛隊員(日本軍)によって殺された人は一人たりとも存在しない。大いに誇って良いことであるし、その裏付けとなっている日本国憲法を祝うべきである。施行70年、よくぞ風雪に耐え生き延びたものである。

 崖から海に飛び込み集団自殺をするレミングの大群、その中で一匹だけ浮き輪を付けて生き残るレミング、その浮き輪に憲法9条と記されている。そんなイラストを用いて、日本国憲法9条を世界に広める活動を始められた、チャールズ、オーバービー氏の存在、いいな、いいな!人間って良いな!を実感できる。理念と現実の問題、人類にとって永遠の課題となるのだろうが、”戦争のない地球”へ向けて挑戦続けている平和を愛する諸国民にとって、日本国憲法9条と前文は、その未踏峰へ向けて挑戦している人類がたどり着いた最高度に設置されたベースキャンプである。

 第二次世界大戦中、”社会主義は競争相手であるが敵ではない、敵はファシズムである”と述べたルーズベルト大統領、彼の考えに同調するニューディール左派が日本の初期の戦後処理に当たった。戦勝国では無理だが敗戦国では理想に向けての改革が実現しやすい。戦後の民主化と言われる諸改革は、もっとも民主的考えを持つ彼らによってサポートされた。財閥解体、治安維持法廃止、農地改革、労働三法、婦人参政権、総仕上げとしての新憲法制定である。ところが、当のアメリカで、大戦中形成された軍産共同体の趣旨に沿うマッカーシズムにより、冷戦が発動された。占領下にあったこの国も、その片棒を担がされることとなった。

 アヘン戦争以降、半植民地化していた中国、世界最大の人口を抱える、資本主義(帝国主義)にとって最大の魅力ある市場であった。日、米英開戦の根本原因は中国市場の争奪戦にあった。その中国で、人民共和国が成立したことは、アメリカにとって最大の誤算だったのだろう。競争相手の日本をたたき出し中国市場を独り占めできると思った矢先の出来事だったのだから、、、。第二次大戦中に軍需産業化した企業を、元の平和産業に切り替えるチャンスを逸してしまった。資本主義の欠点は、過剰生産による景気の後退である。戦争が続けば軍需産業の過剰生産はなくなる。つまり常時戦争をすることによって景気後退を免れる経済の仕組みを構築してしまった、

 占領下の日本、独立を果たした日本、アメリカの意向に沿わない政治状況は生まれないようにコントロールされている。軍事化したアメリカからの真の独立のためには、日本国憲法第9条しかないのだが、最初の違反が、マッカーサーにより命じられた警察予備隊創設である。独立後も米軍基地を容認する条約(ポツダム宣言違反)を強制され、反共故免責された人物の3代目が最高権力者として君臨するこの国は、自ら進んで憲法を捨て子にして、アメリカ軍産共同体の意志に沿って、”北朝鮮の脅威”をあおりつつ軍備を整え、併せて国内の軍需産業の育成に当たっている。