自由人

 己を『”親も無し、妻無し、子無し”職も無し、ローンもなければストレスもなし』と詠んで、六無斎清々を僭称。

2018年、年頭のメッセージ

2017年12月31日 23時50分00秒 | コラム

 人の歩み(歴史)派おおむね肯定できるが。時には

狂気の時代が存在することも否定できない。

 狂気の時代を繰り返さぬ為に、“歴史は繰り返す”

を肝に銘じ、人は歴史を学ばなければならない。

 末法の世、ハルマゲドンに遭遇することがないため

の歴史上の人物略伝。ガ、ギ、グ、ゲ、ゴ。

ガリレオ**** コペルニクスの地動説を100年後に甦らせ、

           ”真理ははじめは常に少数”の証である。

ギロチン**** 人道的立場での処刑方の発明だったが、、、

            残虐な刑罰の禁止、死刑廃止の先駆け、、、

グレシャム*** ”悪貨は良貨を駆逐する”等価交換の仲立ちが

            貨幣なのだが、金の裏付けのないドルが

            世界通貨の役割を維持していることが

            あらゆるペテンの温床

ゲバラ***** 革命が成功すると、権力を獲得した革命家が

            独裁者に変質することが多々見られる。

             革命継続中に仆れた彼は、革命を必要とする

            人々にとって、英雄であり続ける、、、。

ゴーリキー*** ”私の大学”の学びによって、”仕事が楽しみなら人生は極楽、

             苦しみなら地獄。”を実体験することとなる。

                

               2018-1-1


2017年の終わりに、、、

2017年12月31日 17時02分11秒 | コラム

 人間、長生きして100年、100年前には、”世界を震撼させた10日間”があった。10年前にそのことに関してブログで意見を述べたのだが、その内容を再録してみる。

『世界を震撼させたロシア革命』はその理念からは、それまで人間扱いを受けていなかった、虐げられた農民・労働者・兵士の解放を目指すものであった。しかし、アンドレ・ジイドが早々と落胆したように、国の内外に反革命勢力を抱え、革命の成果を守るためには極端な権力集中、その結果として独裁政治を生み出すこととなる。社会主義というのはもともと経済理論であって、そういう社会経済体制を建設する為には、一人一人の意識をその体制にあったものに変えて行かなくてはならないし、それこそ気の遠くなるような時間が必要となる。つまり民主的手法による政治、教育によって実現に向かうものである。その為には基本的に人間信頼(ヒューマニズム)が欠かせない。

 かつて次のような言葉『16歳の時に社会主義者でないものは、心のない人間であり、60歳になっても社会主義者でいるのは頭(脳)のない人間である。』を聞いたことがある。前半の部には全面的に賛同したい。つまり若い頃に、社会的差別に敏感で、その解決のために社会主義の理念を信じることは、心ある若者にはあってしかるべきである。後半の部では、リベラルな政治家の中に若い頃、マルクス主義に惹かれた人が多々見られるのが分かるような気がする。

 ソビエト崩壊による社会主義の実験が頓挫したのも、社会主義大国中国の作今の苦悩、これらは、私利を否定する社会主義の原則を権力(共産党独裁)で維持するために、個々人の欲まで押しつぶしてるからだと思う。社会主義は私利を否定するも、私欲まで否定してはいけない。むしろ、他利私欲は推奨すべきだ。人は生きていく上での向上心は持つべきだし、向上心は言い換えれば私欲ともいえる。問題は、私利私欲ではなく、己の向上心を他利私欲に高めることにある。

 この国には『働く(傍が楽になる)』という言葉がある。かつて日本にきた、F.ザビエルが賞賛した当時の国民性『勤勉で、礼儀正しく、慎ましい』は構造改革という名の市場原理主義によって葬り去られようとしている。働くことが好きというこの国の唯一の財産は、篤農家や町工場の経営者兼職人に細々と引き継がれているが、その火は決して消すようなことがあってはならない。

 さて、上記のブログ投稿して10年、今世界を震撼し続けているのは軍事超大国のアメリカのトランプ大統領の存在だろう。人類の歴史を見ても、”永遠の帝国”は存在していない。問題はその帝国崩壊時にどんな問題を人類にもたらすかにある。ヨーロッパ文明の揺籃、ギリシャを征服しようとしたペルシャ帝国は、アテネ、スパルタの抵抗により頓挫し、アレクサンダーの東征によって滅んだ。長年掛けて:(”ローマは一日にしてならず”)建設されたローマ帝国は、ローマンパックスを広い地域で実現させたが、これも永遠ではなかった。この国の古代に、もっとも大きな影響を与えた唐帝国も300年あまりで交代している。(確か暗記の歴史では、”忘れてくれなと唐滅ぶ”なんて今でも出てくるが、、、)世界の歴史を見ても、寛容な帝国は存在した。つまり一定の貢納をしさえすれば、その支配下の民の宗教や生活習慣を享受する余裕を見せる場合も多々見られた。それどころか、徳をしたって交流を求める周辺の国に対して、持参した貢納品の何倍もの品物を下賜した帝国もあった。

 ソビエト崩壊後、唯一の超大国となったアメリカは、世界帝国として、その資格があったのは、ニクソンショック以前である。金の裏付けのある世界通貨としてのドルを発行できる場合である。アフガン、イラク、リビア攻撃までは、アメリカ帝国の崩壊を遅らせる延命策に過ぎない。シリアでの失敗で半ば証明されている。もしアメリカが、世界の検察官として、朝鮮半島の非核化を実現するために、北朝鮮に武力制裁を含む圧力を掛けるのだったら、自らが核兵器の使用を止め、さらに核兵器全廃へと歩むので、核実験、核兵器開発を止めよ、というのだったら、かたくなな北朝鮮も交渉に応じるであろう。

  アメリカンパックスの延命に協力させられているのが残念ながらこの国と言えるだろう。かっては”大東亜共栄圏”を目指したプチ帝国主義国家だったのだが、、、。朝鮮支配の35年間、不寛容な支配を強要したことを忘れてしまったのだろうか、、、。土地を奪い、言葉を奪い、名前まで奪ったのだが、、、。加害者は忘れるが被害者の方は忘れようにも忘れられない。明治以降の師匠役だった、米英に背き、戦争に突っ走ったのも、中国の領土保全を守らない日本に対して、経済制裁を米英に掛けられて暴発したのだ。戦争継続が破綻し、当時ソビエトに仲介を要請したぐらいだから、ヤルタ密談によるソビエトの対日参戦前に降伏していれば、戦後の朝鮮分断はなかったし、朝鮮民族にとっての最大の不幸、朝鮮戦争もなかった。

 常時、ブルーリボンを付けやたら北朝鮮パッシングをしているこの国の宰相、南の韓国に対しては、日韓基本条約の締結によって、賠償に変わる経済援助を行い、植民地時代の償いは不十分ながらも果たしたと言えるだろう。しかし、北に住む同じ朝鮮民族に対しては植民地時代の償いはしていない。小泉訪朝で北朝鮮が拉致を認めたのだから、そうせざるを得なかった経過をも理解し、正式に国交回復をすべきであった。自由往来が出来るようになれば旅費を我が国で負担すれば直ちに帰国できるものだ。ところが、朝鮮戦争、そして未だ休戦状態であることで、利を得るネオコンと言われる勢力に首の根っこを押さえられているこの国の政治家にとって、何が出来るのだろうか、、、。

 さて、トランプ大統領は、アメリカファーストを目指しているようだが、没落途上のアメリカの救世主となり得るのか、単なるトラブルメイカーで終わってしまうのか、、、。アメリカが真に偉大で世界中の国から羨望されるとしたら、今年の大統領選挙では、トランプが共和党の候補なら、民主党の候補はサンダースがなり、サンダースが当選して良かった筈だ。アメリカの民主主義が健在なれば、、、、。