今日7月4日は、アメリカ独立記念日である。1776年、13のイギリスの植民地が本国から独立戦争を経て、イギリスのライバルでもあった、フランスの協力もあって、本国から独立を果たしたのである。それ以前の南北アメリカ大陸は、永遠の旅人であるアジア系先住民が部族単位で生活する地域であった。1492年、コロンブスのアメリカ大陸発見とは歴史で学んでいるのだが、無人の大陸ではなかったことは真実である。
地球球体説がヨーロッパで確立したのは、ニュートンの万有引力が確定されたからである。いわゆる冒険家と言われる人たちが、”海の向こうにある何か”を求めて大西洋を横断して、南北アメリカ大陸の存在を明らかにした。イタリアの冒険家、アメリゴ、ベスプッチは3~4度、新大陸に出向いたようだが、宣伝が効いたのだろう、彼が語る新大陸(アジア系先住民の存在を無視して)のことをアメリカ大陸と呼称することになった。
アジア系先住民とヨーロッパからの移住民との関係は、初期は至って友好的であった。私有観念のない先住民は、様々な恩恵を移住住民に与えた。特に。メイフラワー号で移住してきた、本国イギリスで弾圧されていた人々に対しては至って友好的であった。東部に13の植民地が成立したのは、18世紀初頭であった。本国イギリスは、スペインを破り、世界チャンピオンの立場に立つが、新たなライバル、フランスとアフリカ、インドでは勝利したが、東南アジアでは、タイを緩衝地として妥協した。新大陸でも抗争は続くが、戦費調達のために、13の植民地に新たな課税をする。代表権を要求するも応じない本国に対して。”代表権無くは、課税なし”のスローガンを掲げ独立へと向かう。
建国なって約250、アメリカ合衆国は、政治上の民主主義の進展には多大の貢献をした。特に大統領制での2期以上の継続を認めないのは、官僚主義に対する最大の防波堤となっている。一般社会でも、優れた人物と言え長年同じ地位にとどまっていると、一般会社であろうと、地方の政治(町長、市長、県知事)でもその組織には、官僚主義がはびこってしまうし、事なかれ主義、前例主義がはびこってしまい、停滞してしまう例が多い。その点では、大統領は二期以上は禁止、という決まりは、人類の英知と言えるだろう。あらゆる面でこの考えを活かす必要がある。人類社会の堕落、絶滅を避けるためには、、、。
政治的貢献は顕著だが、経済的にはどうなのだろうか。ニューディール政策で恐慌の克服には成功し、資本主義の崩壊は防げたが、経済的格差の解消には、何の貢献もしていないどころか、拍車をかけ続け、1パ=セントの富裕層と99パーセントの一般市民との格差拡大に突き進んでいる。