猛暑が続いた今年の夏、地球温暖化については以前から科学者が警鐘し続けていたのだが、それぞれの思惑もあって、まともな国際的合意も為されていない現状である。”のど元過ぎれば、、、”との格言があるが、都合の悪いことはなかったことにして、惰性の生活を人類はその滅亡まで続けるのであろうか、、、、。
今年の猛暑はいろんなことを考える良い機会となった。エアコンを電気代節約のため使用しないで、熱中症で亡くなった方が少なからずいた件では心を痛めたが、家を建てた時、取り付けたエアコンは、ほとんど使用しないで過ごしてきたのだが、今年の夏は必要を感じ付けたのだが、長年使用しないとガスが変化して使用不能となるとか、二、三ヶ月に一度は1時間は運転しなくてはいけないと専門家から伺った。今年の夏はエアコンを新しく購入し、何度かは使用した夏であった。幸い20年ほど前に、離れを作った際にその屋根に太陽光発電を取り付けたので、電気代を心配することはなかったが、、、。私が太陽光発電に心が引かれたのは、あるテレビの願組で、らくだに発電のためのパネルを取り付けその電力で小型冷蔵庫、そこにワクチンを納めて子ども達に届けている様子を見た時である。是こそ科学。技術の人類への貢献と思えたし、その手助けをささやかながら担うと思ったからだ。
2500年も前に、孔子は”君子は義にさとり、小人は利にさとる、”と述べているのだが、その警鐘が現在でも通じるのは、人間とは代わり映えのしない生き物なのだろう。2年後の東京オリンピック、それを何の疑問もなく取り決めた、JOCの中心人物、今年の猛暑で再考しようとは考えていないのだろうか、、、。先の東京オリンピックの開会式を10月10日と決め、その後永くこの日を記念して体育の日としたのは、正しい判断であった、古代ギリシャ人の叡智を、帝国主義全盛の時期に活かそうとして近代オリンピックを提唱したクーベルタン男爵はまさに義の人であった。本来開催地をギリシャに固定しても良かったのだろうが、世界各地で開催することによって、オリンピック精神をグローバリズム化することを願ったのだろうが、、、。オリンピック特需で利を得るものが生じるようになり、誘致合戦とかでは醜い金銭の動きもあったのだろう。
2020年の東京オリンピック開催の条件は、10月に延期するか、莫大な借金をしても、この国の技術力を活かしてすべての競技場を全天候型の競技場にすることだ。マラソン、その他、競技場内で出来ない種目は、早朝、深夜にするしかない。一番好いのは、今経済危機で苦しむギリシャに替わって貰い、かかる費用すべてを日本で負担することだろう。その財源は、この国が世界平和に寄与するために、その反対の歩み、軍事基地建設、オスプレイ、イージス艦、イージスアショアに掛ける費用でまかなうことだ。