ヨシ坊の山歩記

東海地区(愛知、三重、岐阜)の四季折々山歩きの記録

2012年5月16日  与川道(よがわみち 長野県南木曽町 830m)

2012年05月16日 | Weblog
南木曽から木曽川に沿って野尻宿へ到る中山道は、十二兼駅周辺の羅天地区で、川幅狭まり急峻な崖が続き大雨で木曽川が荒れると度々川留めとなったという。それを嫌って、脇道として5~6キロ遠回りにはなるが与川道という峠越えの街道が江戸時代に作られた。
この道は標高400mの三留野宿から与川を経て850mの根上(ねのうえ)峠を経て野尻宿に到る道である。今日はこの道をJR南木曽駅からJR野尻駅まで歩く。10:30南木曽駅を出発。雨上がりの快晴とまではいかないが、5月の風薫る清々しい陽射しの中を歩く。南木曽の集落はかつての三留野宿。宿場の名残か各家々の軒下には「田中屋」「越前屋」などの表札が掛かっている。しばらく舗装道を歩いた後、石畳の山道に入る。鬱蒼とした杉林で、いつ熊が出てきても不思議ではない。熊除けの鈴を忘れたので枝木を叩きながら歩く。12:15与川村庄屋屋敷。与川村に入り、中山道の標識通りに歩くといきなり民家の庭の中を何回か通る。怪しいおっさんが通るのでワンちゃんがしきりに吠える。ワンちゃんの判断は正しい。与川村全体が見下ろせる高台で昼飯にする。13:00松原御小休憩所。説明版によると、高貴な方が通行する場合の休憩所で昔は見晴がよかったであろう。今は周りの木が茂ってて見晴はきかない。そのかわり廻りはブナの新緑で緑のシャワーで気分爽快なり。13:20阿弥陀堂。ここからまた暗い山道にはいり、根の上峠に向かう。14:10きつい登りを頑張ってようやく根の上峠に着いた。ここからは下りの林道を下る。登りと違ってほっといても足が前に出るので楽だ。ワラビ採りの土地のおばさん達何組かに会う。15:10野尻駅に到着。時刻表を見たら16:21まで待たねばならない。近くの酒屋で缶ビールと七笑ワンカップを買って、風通しの良い待合室で一人宴会をする。カンパイ。

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