ヨシ坊の山歩記

東海地区(愛知、三重、岐阜)の四季折々山歩きの記録

2007年8月4日 柿其渓谷(長野県)

2007年08月05日 | Weblog
台風5号が通り過ぎて天気は快復すると期待したが朝から曇っている。おまけにフェーン現象で蒸し暑い。先週御嶽山へ車で向かう時に「柿其(かきぞれ)渓谷」の看板が目につき、どんなとこかなと気になっていた。さっそく電車で行ってみることにした。中津川で松本行きの普通列車に乗り換えて、南木曽の次「十二兼」下車。
他に降りた客はじいちゃんが一人、俺もじいちゃんだけど。無人の駅舎で雨の装備をして出発。木曽川に架かる柿其橋を渡り岩倉川に沿って山道を登る。岩倉村から秋葉林道を通り山を越して柿其渓谷へ向かう。こんな山奥にもちゃんと人家がある。どんな生活なんだろう。生活はちよっと不便かもしれないが、ちょっと憧れる。
秋葉林道は静かな山道で今日はこんな天気なので誰にも会わない。晴れてたら中央アルプスの山々が目の前に広がっているはずだ。霧がかかった山々が幾重にも重なってこれはこれで墨絵の世界が素晴らしい。柿其渓谷は整備された遊歩道を上流へ登る。雨天にも拘らず、エメラルドグリーンの淵は吸い込まれるほど美しい。やがて滝の音がして急勾配の階段を登ると「
牛ヶ滝」に到着。滝が見える東屋で昼食休憩する。ペットボトルや煙草のゴミが散乱しているのが情けない。
標識に従い恋路峠から野尻へ下る。舗装された林道を避けて山道を下る。入り口に「熊出没注意」の看板あり。なるほど熊が出てもおかしくない鬱蒼とした道である。どのように注意しても
会うかどうかは熊さん次第、熊よけの鈴を忘れたことを後悔する。結局熊にも人にも会わず今日一日自然に溶け込むことができた。