ヨシ坊の山歩記

東海地区(愛知、三重、岐阜)の四季折々山歩きの記録

2012年7月29日(日) 岩村城山(岐阜県恵那市岩村町 721m)

2012年07月30日 | Weblog
愛知H会の7月例会で岐阜県恵那市岩村町にある岩村城山に登る。JR恵那駅で明智鉄道に乗り換える。車両は1両だけであるが偶々ツァーと乗り合わせて満席となる。おかげで普段はつかないガイドさんがいろいろ案内してくれた。線路は1000分の33で日本一の急勾配らしい。よく見ると近くを通る道路はかなりの坂道である。ツァー客は一つ手前の極楽駅(いい名前だ)で降りた。寒天料理を食べるツァーらしい。急に車内が静かになった。11:00岩村駅を出発。陽射しは暑いが風が吹くと気持ち良い。旧城下町を歩く。造り酒屋、お菓子やなどが軒を連ね誘惑されるが帰りの楽しみにとっておく。街道外れの常夜灯から左に入り藩校知新館跡から城山に入る。道は苔むした石畳で歩きやすいが勾配がきつくて息が上がる。何回か立ち休憩を入れる。杉木立を渡る風とヒグラシの声に涼を感じる。12:20何段にも見事に積み重ねられた石垣の本丸に着いた。木蔭のベンチで昼飯にする。岩村城は大和高取城、備中松山城とともに日本三大山城に数えられる。この城は木曽山脈の懐に抱かれた高原盆地にあり、戦国の世、女城主が君臨した歴史があり、標高721mの全国で最も高いところに天然の峻剣な地形を利用して、築城された中世から近世へ683年間連綿として続いた日本城史にも例を見ない長い歴史をもつ名城である。
 戦国時代には武田、織田、徳川の接点として幾多の戦乱を経ている。甲斐武田軍の侵入のとき城主遠山景任は没し、その妻が事実上の城主として采配をふるった。女城主とは彼女のことであり、信長の叔母にあたるが武田滅亡後は無残にも長良川河原で逆さ磔の刑になった悲劇がある。そのような歴史のある城の本丸跡で今こうやって皆でコーヒーを飲んでいる。全て兵どもの夢のあとかな。13:05下山開始。帰りは来た時の城下町街道を歩く。造り酒屋で女城主という名前の酒を試飲させてもらう。お土産に一本買う。酒屋の裏庭に湧き出ている湧水もさすがに美味しかった。通り向かい側のお菓子やで名物のカステラを試食する。

2012年7月25日(水) 妙高高原夢見平(新潟県妙高市 1300m)

2012年07月30日 | Weblog
新潟へ車で行く用事があり、途中妙高高原の夢見平を歩く。上信越自動車道を妙高高原ICで降りる。ナビに従い妙高高原公園道路39号線を走る。狭い道でカーブも多いので慎重に運転する。平日とはいえ時折下ってくる対向車にヒヤッとさせられる。杉の原スキー場やのどかな笹ヶ峰牧場を通り、ICから約30分で目的地の笹ヶ峰ダムに着いた。立派なログハウスの休憩舎がある駐車場に車を止める。10:00休憩舎で夢見平遊歩道のマップをもらい出発する。ダム湖である乙見湖の堰堤を渡る。湖を渡ってくる風が気持ち良い。湖の奥には所々に雪を残した焼山、火打山が聳えている。堰堤を渡って急な石段を登り500mほど歩いたところから夢見平周遊道が始まる。新緑の時期を過ぎて木々も草も緑を深めて茂っている。湿地帯には大きなミズバショウの葉が所狭しと生えている。道は降り積もったカラマツの葉でフワフワとして歩きやすい。夫婦泉で湧き出ている清水で咽を潤す。冷たくて美味しい水だ。11:00夢見平に到着。池全体に水生植物が繁茂している。ここから先に更に2時間歩くコースがあるが今日はここで出発地へ戻るコースへ進む。カラマツ、シラカバが密生している。聴いたことのない鳴き声の鳥が多い。やがて道はズミのトンネルを通る。トンネルの丈が低いので腰をかがめて通る。12:00周遊道に戻る。

2012年7月21日(土)  御在所岳(三重県四日市市菰野町 1212m)

2012年07月22日 | Weblog
会社仲間と御在所岳に登る。昨日の雨が今日まで続くのか心配していたが、朝は雨も上がり天気予報も三重県津地方は曇りだったので実行した。ヨシ坊単独であれば登り、下りともに歩きであるが今日はメンバーの体力を考慮して登りにロープウェイを使う。近鉄四日市から湯の山線に乗り換えて、湯の山へ近づくに従い雲行が怪しくなり小雨であるが完全な雨模様となった。途中から雨が上がるのを勝手に期待してこのまま続行とする。いつも土日は車が多いロープウェイ駅も今日はがらんとしている。待ち時間なしでロープウェイに乗る。出発後すぐにゴンドラは霧に包まれて回りは真っ白で何にも見えなくなる。晴れの日と比べたら同じ金払っても何か損した気分である。10分後いきなり山上駅が目の前に現れて中へ吸い込まれた。10:00山上公園駅をスタート。今日は御在所岳山頂→国見峠→国見岳→国見尾根→藤内小屋→湯の山温泉を予定している。山上公園の水芭蕉園を通りゲレンデを登る。10:15御在所岳山頂。霧で回りの景色が全く見えない。雨は期待に反して本降りになってきた。このままだと予定コースの中で雨を凌ぐ休憩場所がないので大分早いが昼飯にする。この雨と霧では国見尾根を歩いても景色が望めないし危険でもあるので国見峠から裏登山道を降りることに予定変更した。10:40下山開始。この雨の中でも登ってくる人達がいる。何組かに出会った。お互いに物好きですな。13:40裏登山道入り口に着。今日はとうとう最後まで雨の中だった。晴れ男ヨシ坊の完敗! あとは湯の山温泉で汗を流し湯上りに冷たいビールで乾杯!

2012年7月9日  西蔵(にしくら 愛知県豊川市長山町 482.4m)

2012年07月09日 | Weblog
豊川の本宮山にはこれまで何回も登っているが、その西隣にあるこんもりとした低山が気になっていた。調べたらちゃんと「西蔵」という名前があり、今日やっと登ることにした。月曜なので豊橋までの電車は通学通勤客で混んでて立ちっぱなしであった。豊橋からはJR飯田線に乗り、長山で下車する。9:35JR長山駅を出発。土日だと本宮山登山者で賑わう駅であるが、今日は降りたのはヨシ坊だけ。本宮山に向かって真っすぐにのびた高野槇の生垣道を歩く。10:00ウォーキングセンターで休憩。月曜は休館日なのでトイレだけ借りる。予想に反して駐車場は満車で平日でも本宮山に参詣登山する人は多い。県道21号を西へ歩く。トラックが多い。一応歩道は分けられているが猛スピードで通り過ぎるトラックは怖い。地図を頼りに20分ほど歩いた交差点から北に西蔵に向かって進む。左はゴルフ場で平日でも遊んでいる人がいる。そういう私も遊んでいるが・・・。へたくそな人の球がこちらに飛んでこないことを祈りながら歩く。登山道はやがて踏みあとも不明確になりルートファィンディングに苦労する。中電の管理道が何か所も交差しており、ますますわからなくなる。ヤブコギに苦労してやっと尾根に出る。ここで右に進んだのが間違いでかなり北側の本宮山側まで何度もアップダウンを繰り返す。地図とコンパスでおかしいと気づき引き返すことにする。12:00眺めの良い鉄塔下で昼食。12:30出発。先ほどの尾根分岐まで来て、西蔵への小さな標識を見落としていたことに気付く。かなり体力を消耗したが、せっかく来たのでここから頑張って登ることにした。13:00目的の西蔵山頂に到着。木々の間から東の方が少し見えるだけで見晴はいまいち。13:10下山開始。来た道を下る。急な登りだった分、下りは慎重になる。13:40沢の登山口。ここまで来たらあとは歩きやすい道なので、コーヒータイムにする。冷たい沢の水で顔を洗い体の汗を拭く。安いインスタントであるがこの環境で飲むコーヒーは最高。至福の時である。県道21号に出て、またトラックの排気ガスを吸うのがいやなので長山駅に向けて別ルートを歩く。道を間違ってかなり遠回りしてしまった。畑仕事のおじさんに道を聞いてやっと駅にたどり着いた。15:20JR長山駅に着。低山は電力会社の管理道やその他踏み跡が多いので間違いやすい。低山とはいえ侮るなかれ。