面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」

2012年01月12日 | 映画
1942年。
祖国のために戦いたいという強い思いと、たとえ自分よりも圧倒的に力の強い相手であっても臆することなく立ち向かっていく勇気を持ちながら、体格も貧弱でひ弱なために、志願する度に兵士として不適格とされるスティーブ(クリス・エヴァンズ)。
しかし彼は、謎の軍医アースキン博士(スタンリー・トゥッチ)からチャンスを与えられる。
それは、博士を中心に進められていた軍の極秘計画「スーパーソルジャー計画」に、第一号の被験者として志願することだった。

特殊な装置の中で実験台となったスティーブだったが、見事激しい負荷に耐え、パワー、スピードといった身体能力のみならず、正義感溢れる魂までもが極限まで高められ、別人のような姿に生まれ変わった。
しかし実験が成功したのもつかの間、潜入していたスパイによってアースキン博士は殺され、研究所も破壊されてしまう。

強靭な肉体を手に入れ、最強の兵士となったスティーブだが、政府は彼を兵士として戦線へと送ることはなく、彼に星条旗デザインのコスチュームを着せて「キャプテン・アメリカ」という軍のマスコットに仕立てあげた。
そして同じく星条旗のコスチュームに身を包んだキャンペーン・ガール達と共に全米を回らせ、愛国心を奮い立たせる強い軍の宣伝広報と、国債の販売促進に利用する。
政府の目論みは見事に当たり、軍の人気は高まって志願者は続出し、国債も売れて軍費は潤うと共に、キャプテン・アメリカの人気もうなぎのぼりとなり、コミックをはじめ、舞台や映画まで作られるようになった。

一躍国民的ヒーローとなったキャプテン・アメリカことスティーブだったが、ヨーロッパ戦線へと兵士を鼓舞するために派遣されるものの全く相手にされずにブーイングを浴びてしまう。
自分が望んでいたことからかけ離れた現実に落胆する彼だったが、親友が所属する部隊がナチス側の攻撃を受けて全滅の危機に瀕して収容所に捕らわれていることを知ると、矢も盾もたまらず単身で救出に乗り込んでいった。
ついに、その極限にまで高められた強靭な肉体の力を発揮する機会を得たスティーブは、八面六臂の活躍で見事に救出に成功すると、今度は最前線で兵士達の先頭に立って敵陣へと攻め込む役割を担うことに!

快進撃を続けるキャプテン・アメリカだったが、彼の前にナチス化学部門ヒドラ党のリーダーであるレッド・スカル(ヒューゴ・ウィーヴィング)が立ちはだかる。
スティーブと同じくスーパーソルジャーとなって、邪悪な心を極限にまで高めた醜い姿のレッド・スカルは、かつてないエネルギー源を基に作り上げた強力な武器を装備し、キャプテン・アメリカ達を待ち受けていた。
果たしてキャプテン・アメリカは、スーパーソルジャーのレッド・スカルが率いる凶悪なヒドラ党を倒し、本物のヒーローになれるのか…!?


スパイダーマン、X-MEN、アイアンマン、マイティ・ソー。
並み居るマーベル・コミックのヒーローは、キャプテン・アメリカから始まった!…ということを、ぶっちゃけた話が本作で初めて知った。
それにしても「キャプテン・アメリカ」が、マーベル・コミックにおける“伝説の初代ヒーロー”であるというのは、分かりやすくて納得もできる。
星条旗がデザインされたコスチュームで身を包み、星条旗アレンジのシールドと呼ばれる盾を手にする姿は、正にアメリカそのもの。
「強いアメリカ」の象徴であり、「世界の保安官」を自認しているアメリカという国(あくまでも私見)を体現しているのだから恐れ入った。
その姿でバッタバッタと敵をなぎ倒していく姿は、アメリカ国民を鼓舞するには十分だろう!と思われるが、昨今の経済状況等を鑑みるに、イマドキはそれほど効果は無いのかもしれない。


それはともかく、先に挙げたマーベル・コミックのヒーロー達による“スーパーヒーローチーム”であるアベンジャーズが映画化され、いよいよ2012年に公開される予定になっている。
ヒーロー映画好きの自分としては非常に楽しみな企画だ♪

その“前哨戦”か!?という部分が垣間見えるところも楽しい、単純明快な勧善懲悪モノの王道を行く痛快娯楽ヒーロー活劇。

彼の人並み外れた愛国心と正義感、強いリーダーに、今後の活躍を大いに期待♪


キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
2011年/アメリカ  監督:ジョー・ジョンストン
出演:クリス・エヴァンス、ヘイレイ・アトウェル、トミー・リー・ジョーンズ、スタンリー・トゥッチ、ヒューゴ・ウィーヴィング


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