面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

引退。

2010年09月03日 | 野球
矢野「想像以上の野球人生」=引退会見、現役20年に終止符―プロ野球・阪神(時事通信) - goo ニュース


やはりと言うか、とうとうと言うべきか、矢野が引退を決意した。
手術した右肘の回復が芳しくなく、今年も8試合ほどに出ただけで右肘痛を起こして2軍で調整していたので、これはもうさすがに…とは思っていた。

中日から獲得したときは、あまり期待もしていなかったのだが、2003年と2005年の優勝は彼なくして成し遂げられなかっただろう。
タイガース歴代捕手の中でもトップクラスなのは間違いない。
短期間で2度の優勝に貢献したという点からみれば、リードに関してはトップと賞してもよいのではないか。
1962年、1964年も短期間に2度の優勝を果たしているが、このときは各年において村山・小山、村山・バッキーという絶対的なエースを2枚も擁しており、捕手がリードで苦心惨憺しながらチームを勝利に導いた確率は、小粒な投手陣を抱える近年の方がはるかに高いと言える。

野村監督との出会いも大きかっただろうが、指導を理解して実践するには、それだけの器と努力が要るもの。
矢野にはやはり、それだけの能力があったのであり、タイガース史上に名を残す名捕手と言っても過言ではない。

引退後の身の振り方はまだ決まっていないのかもしれないが、一旦現場を離れて“外”の空気に触れて経験を積み、ゆくゆくは指導者としてチームに還って来てもらいたいもの。
まずは長年の功績を称し、拍手をもって見送ろう。
お疲れ様でした。


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