面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉」

2011年07月01日 | 映画
古い仲間のギブス(ケヴィン・R・マクナリー)を絞首台から救うべく、ロンドンに足を踏み入れたジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)。
そこでは、「ジャックが『生命の泉』を目指すため乗組員を集めている」という噂が流れていた。
偽ジャックを探した先には、かつて彼が愛した女海賊アンジェリカ(ペネロペ・クルス)がいた。
彼女に捕えられたジャックは、驚くべき告白を聞く。
アンジェリカの父は残忍で知られる海賊「黒ひげ」(イアン・マクシェーン)で、その父に下された予言を覆すために泉に行かなければならないのだという。

一方、泉を目指して進むジャックたちを追う船があった。
そこには、ジャックの宿敵であるバルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)の姿が。
なんと彼は、海賊から英国海軍に“寝返って”いたのである…


シリーズ第3作「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」のラストで「生命の泉」の地図を手に入れたジャック・スパロウ。
その続編となる本作では、「生命の泉」を捜し求めるイギリス、スペイン両国、そして黒ひげらが繰り広げる争いに巻き込まれたジャックの冒険が描かれる。

ド派手なアクションや見応えのあるSFXシーンが随所に散りばめられ、“映画ならでは”の映像を単純に楽しめるのみならず、ジョニデの正に“ハマリ役”であるジャック・スパロウの際立つ個性が、このシリーズ最大の見どころであることは変わらない。
この“変わらなさ”こそが、パイレーツ・オブ・カリビアンの肝。
安心して作品を楽しむことができるのである。

前3作におけるヒロインはキーラ・ナイトレイが務めていたが、オーランド・ブルームとの“セット”であった。
本作で新たにヒロインにすえられたペネロペ・クルスは、ジャックがかつて愛した相手。
シリーズの主人公であるジャック・スパロウとヒロインの結びつきは格段に強くなった。
今後のシリーズにおいてヒロインの重要度が増すことも想像でき、新たなシリーズの始まりとして今後の活躍に期待も高まるというもの。
ペネロペ・クルスにとっても、ジョニデの向こうを張って代表的なキャラクターとなるかもしれない。
もっとも、ジョニデ・ファンの女性陣には、二人の関わりが深まることになるのは、あまり楽しいことではないかもしれないが。


実在した海賊の異名である「黒ひげ」の名を盛り込む一方、妖しい魅力を持つ空想上の生物である人魚を登場させることで、現実味のスパイスが効き、今まで以上にファンタジーとしての印象も強まった。

何も考えずに座席に身を委ね、スクリーンの中に展開する世界にドップリ浸れば、心地よいスピード感に包まれたまま怒涛のクライマックスまで連れて行ってもらえる。
“アトラクション・ムービー”の覇道を行く極上のエンターテインメント♪


パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉
2011年/アメリカ  監督:ロブ・マーシャル
出演:ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス、ジェフリー・ラッシュ、イアン・マクシェーン、ケヴィン・R・マクナリー


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