通信網の復旧

無線をベースに被災地を復旧 ＮＴＴが温める“途上国方式”(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース


ＮＴＴのビルは電電公社以来、通信網の根幹を支えることから、相当の耐震設計になっている。
建物の中に収容されている交換機を守るために、大抵の地震ではビクともしない。
それでも阪神淡路大震災では屋根の落ちたビルもあったし、関西支社（当時）ビルも壁にヒビが走ったのは、やはり衝撃的だった。
しかし今回の震災では、未曾有の大津波が各地を襲った。
そのために宮城県七ケ浜町では、ＮＴＴビルが建物ごと500m先まで流されたという。
人間の考えることなど、大自然に対しては「下手な考え、休むに似たり」であることを改めて思い知った。

今後の通信網の復旧には、電電公社時代のように手間暇と金をふんだんに使った設備を構築するわけにはいかない。
当時とは比較にならないほど、通信の重要性は高まっていて、一刻も早い復旧が望まれている。
しかも費用も湯水の如く投入することは不可能だ。
これまで温めてきたアイデアを実現させて、首都圏に比べればどうしても通信設備の更新が進んでこなかったであろう東北を、逆に最新式の通信インフラが築かれた地域として復興できれば素晴らしい。