面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

暴走自転車

2008年02月20日 | ニュースから
横断中の歩行者はね死なす、自転車の女を書類送検…警視庁(読売新聞) - goo ニュース


歩道を我が物顔で走るバカ自転車。
見通しの悪い交差点で、カーブミラーがあっても確認もせずに突っ込んできて人に衝突しそうになるアホ自転車。

街中でよく目にする、周囲を無視しまくって傍若無人に走る自転車。
自転車は人力で走ることから、歩行者同様と思っている運転者は多いのではないか。
しかし、分類上は軽車両。
れっきとした“車”である。

そんな分類を持ち出さずとも、スピードをあげて人にぶつかれば、相手を死なせる可能性もあることなど自明の理。
…のはずなのだが、前述のような暴走自転車群には、そんな認識は無いだろう。

今回、自転車を運転していた女性は、重過失致死の疑いで書類送検された。
これをもって、自転車も立派な「走る凶器」であり、人との接触の危険性が改めて照明され、罪に問われることになったが、暴走自転車群には他人事であり、我が身に置き換えて考える人間はいないのだろう…


矢野のこと

2008年02月20日 | 野球
先日読んだスポーツ紙にて。

タイガースのキャンプ。
ある日のブルペンでの出来事。
投球練習していた筒井が、キャッチャーの矢野に向かって言った。
「スライダー行きま~す」
この何気ない一言に切れた矢野は、構えたミットを下に向けて筒井に尋ねる。
「スライダーをどうすんねん!?」
「えっ…」
「勝負する球なんか、そうじゃないのか。全部の球をどこに投げるか意識して自分でやらなアカンやろ。ただ投げてるだけやったらアカン!どうすんねん?やり直しはないぞ。ピッチャー交代や!」
矢野はその後も、アップを終えた筒井をつかまえて、ジャパンでの体験も織り交ぜて、更にサブグラウンドで5分間説教した。
「成瀬は『インハイで空振りとります』とか言うてくるんやぞ。年下のピッチャーでも意識をもって投げてるんや!」

この記事に、不安と安心とが交錯した。

まず不安。
何の危機感も持っていないと同時に、チャンスをモノにしようという気迫も感じられない若手投手陣を象徴しているのが筒井ではないだろうか。
矢野が引用したロッテの成瀬はすばらしい。
練習のときから意識が高いからこそ、試合でもここ一番で素晴らしい投球ができるのだろう。
翻って筒井の姿勢。
今、最も注目を集めている超弩級大型新人・中田翔のデビューで、一発を献上したのも納得。
そして更に次の日ハムとの練習試合でも、同じく中田にストレートを痛打されて長打を許した。
もう、いいだろう。今季の一軍登板は必要ない。

ひとり筒井だけに限った姿勢なのだろうか。
他の若手投手からも、危機感漂う話を聞くことはほとんどない。
現時点では岩田の評判が良いが、先発投手陣壊滅状態の中、他に名前が出てこない現状は寒すぎる…

さて安心面。
よくぞ言うた!矢野!!
過去、このような厳しい姿勢で若手を叱咤できるキャッチャーがいた記憶がない。
まあ、昔はそれほどスポーツ新聞を読む機会は無かったから知らなかっただけかもしれないが。
矢野の厳しい言葉に、響いて応える若手がきっと出てくるはず。
いや、出てくるまで、ことあるごとに叱責してもらいたいものだ。
矢野の姿勢に、タイガースの投手陣に一筋の光明を見ることができるのが救いだ。