面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

ぶつぶつぶつ…

2007年11月09日 | ニュースから
goo注目ワード ピックアップ・・・ヘリコプターペアレント(goo注目ワード) - goo ニュース


「モンスター・ペアレント」という概念が登場し、そんな親が増殖していることに衝撃を受けたが、「ヘリコプター・ペアレント」という言葉もあることを初めて知った。
「モンスター…」は日本の造語のようだが、「ヘリコプター…」はアメリカで同じように子供に対する過干渉で問題になっている親のことを指すらしい。
また、対象となる親の範囲も「モンスター…」の方がはるかに広く、「ヘリコプター…」の方は中等教育以上の親を指すようだ。

どっちにしろ、こんな単語があること自体、恐ろしくジコチューな親が増えているという証左であるが、言い換えれば社会全体の精神レベルが著しく低下しているということではないだろうか。
最近このブログで「シゴのセカイ」のカテゴリー記事がご無沙汰状態になっているが、「恥も外聞もない」という慣用句を挙げるべきかもしれない。

聖徳太子の18条憲法は、もはや遥か遠く、見る影も無く…
日本人が世界に誇るべき思想であると考えるのは、ナンセンスなのか?
ぶつぶつぶつ…


「エディット・ピアフ 愛の讃歌」

2007年11月09日 | 映画
あまりにも劇的な、波乱万丈という言葉でも言い表せないような人生。
エディット・ピアフの一生は、ただ事実を追うだけで読み応えのある長編小説ができあがる。

本作では、そんなピアフの人生劇場のほんの一部が紹介されるが、十二分に圧倒される。
だからこそ、世界中の人々を魅了し、シャンソンの素晴らしさを世に知らしめることができたのだろう。
そう考えたとき、この世に神が存在するならば、シャンソンの伝道師たるべく生を受けたのかもしれない。

最愛の恋人を想いながら創りあげられた「愛の讃歌」。
その恋人を突然の航空機事故で亡くしながらも、その当日にも舞台に立ち、歌い上げたピアフ。
小さい頃から何度も耳にした事のある「愛の讃歌」が産まれた背景に、かくも劇的な物語があったことも、この映画を観て初めて知った。
このクライマックスシーンで「愛の讃歌」が流れたとき、瞳からあふれ落ちる涙を止めることはできなかった。
歌に込められた思いにシンクロし、ただただ心が震えたのである。

自身ピアフに深い尊敬と愛情を抱き、本人に見事に“同化”して抜群の歌唱力と本人と見紛うばかりの熱演を披露したマリオン・コティヤールの演技が素晴らしい秀作。
セザール賞は決まりではないか!?


エディット・ピアフ ~愛の賛歌~
2007年/フランス・チェコ・イギリス
監督・脚本:オリヴィエ・ダアン
出演:マリオン・コティヤール、ジェラール・ドパルデュー