面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

読者ですが

2007年11月04日 | 野球
オレ流交代 読者は「賛成」多数(スポーツニッポン) - goo ニュース


例の落合采配について様々な報道が出ている。

山井は、4回にマメを潰していて、血を流しながら投げていたとのこと。
8回まで素晴らしい投球を見せ、球数も90球弱と体力的には余力を残した状態ながら、
「ユニフォームに血を付けながら投げている投手を続投させるか?」
など、ごく当り前で自然な交代と言うのが落合監督の主張。
8回裏まで、変化球のキレ、コントロールとも完璧なピッチングを展開していた山井が、本当に9回表になって突然「もうダメ!」と言った(自分で判断した)のかどうかは、今となってはもはや闇の中。
2度と表に出てくることはないだろう。
本当にそうであったなら、優勝会見の席での山井の欠席について、「傷の手当てのため、会見は勘弁してくれ」と言うような説明があってもよさそうなものだが、それは中日における選手の故障は一切公表しないという情報管理の一環として伏せられたのか?
当事者しか分からないことであるし、山井もマスコミにはそのように言ってるのだから、それを信じるしかしょうがない。

大記録もどうでもいいくらいの重症だったというのなら、それは仕方のないことである。
「それはそれは残念」ということにしておこう。

この采配についての岡田監督のコメントは興味深かった。
自分も同じ立場なら、交代させてたと言う。
タイガースの場合に置き換えて考えると、まあ中村泰広が8回までパーフェクトピッチングをしていたが、9回に藤川を投入するという感じか。
…岡田監督、ホンマか?ありえへんやろ!
自分が本当にその立場に立ったら、中村泰広を交代させられるか?
ランナー出すまでは投げさせると思うが。
落合監督の采配に理解を示しつつも、タイガースの場合は先発がそこまでパーフェクトピッチングをやることはないけれども、という注釈でオチを付けているところに、真意が込められているように思うのは、うがちすぎか?

岡田監督自身、打率.342、本塁打35本、打点101を叩きだしながら、史上最強の助っ人バースの三冠王の前にタイトルを逃している。
現役時代に最高の打撃成績を残したにも関わらずタイトルが取れず、結局生涯タイトルとは無縁に終わったため、選手がタイトルホルダーとなることに対する執着はすごい。
藤川を、登板させなくてもよさそうな展開でもセーブが付くと思って登板させたが、ルールを勘違いしていたためにセーブが付かなかった采配が一番顕著な例である。

それほど選手が達成する「記録」というものを大事にする岡田監督が、日本シリーズ初の完全試合投手という大偉業を達成して球史に名を残そうとしている投手を交代させるだろうか?
落合采配擁護発言の裏には、本当は何があるのだろうか。