青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

遺書 41

2020-08-27 20:21:07 | 香港デモ、新型ウイルス、日記


 
これも数日前に掲載された、あるネット・コラムへの感想です。
 
まず、最初に断っておきますが、僕の思想(無論“思想”といえるほど大袈裟なものではない)は、一般的な見方からすれば、かなり左寄りなのだと思います。ネトウヨの人たちから見れば、「アカ」とか「パヨク」とか「売国奴」とかですね。そのような意味では、ここで取り上げる「プロデユーサー氏」と同類かも知れません。その前提で、以下に感じたことを記します。
 
まずコラム内容の要約。
 
>ある番組で、外国人(中韓人?)と結婚した日本女性に降りかかった事件を取り上げた。
 
>視聴者からクレームが付いた。「中韓人などと結婚すれば日本の純性が失われてしまう、日本人としてこの女性を許せない、即刻放送をやめろ、応じねば、担当プロデューサーやその周辺の人々(女性アシスタントなど)を殺害する」、という予告が寄せられた。
 
>警察に通報し、犯人は逮捕された。その過程で、プロデューサーやアシスタントの住所が犯人に知れてしまった。
 
>警察は失態を謝罪した。しかし、謝罪で済むようなことではない。大変な問題である。
 
>犯人にも、弁護士を通じて謝罪を求めた。しかし、彼は拒否をした。
 
>これは、言論の自由を踏みにじる行為に繋がる。許せることではない。
 
コラム自体が見つけられなくなってしまったので、僕が把握している範囲で梗概を記しておきました。細部は異なるかもしれませんが、全体としては概ねこんなところだと思います。
 
無論このプロデューサー氏の言う通りではあるのですが、僕には、どうにも違和感が残ります。2つ。
 
思想は同じでも、立場が異なる、ということが、その違和感の素かも知れません。
 
まず、あくまで僕の立場で(一般常識とはかけ離れている感想であろうことは承知の上です)。
 
住所が知れることが、そんなに重要な問題なのでしょうか? 近年、「個人情報」(を守ること)の大切さが説かれているわけですが、僕には実感としてよく分からない。個人的な意見(感覚)でいえば、情報など皆共有でよいと思っています。なんも知られて困ることなどないですし(笑)。
 
僕だったら、この犯人と、ゆっくり話し合ってみますね。まあ、「自分たちに危害を与えないこと」は確約して貰わねばなりませんが、「主張自体は間違っているとは思わないので、取り下げること(その発言に対する謝罪)は出来ない」と言うのは、個人の自由でしょうから、受け入れるしかありません。
 
より気になるのは、「脅迫」を「言論の自由の封鎖」、と捉えていることです。もちろん、(基本的には)その通りです。そんなこと(「脅迫」による「言論の自由」の封鎖がまかり通ること)は、忌々しきことです。絶対にあってはないことです。
 
でも、僕がこの記事に、何とも言えない「うさん臭さ」のような部分を感じることも事実です。
 
そりゃ、全ての日本国民、誰にでも「言論(発言)の自由」はありますよ。飲み屋で管を巻いていたり、個人のブログで鬱憤晴らしていたり、駅のプラットホームで独り言言ってたりする限りにおいては。
 
でも「公け」の場においての「個人の発言」の自由は、実質的にあるのでしょうか?
 
「エリート」は、「発言の場」を保障されていますね。でも、一般庶民に、その(現実的な)自由(発言を公けに向けて発言する場)があるとは思えない。ましてや、この犯人は、いわゆる「閉じ籠り」の「落ちこぼれ」のようですから、正面から自分の意見を言えるような「場」は、まずないでしょう。
 
もちろん、それとこれとは全く別の話であって、だからと言って、人に危険を与える行為に及ぶ(それを暗示する)ことなど言語道断です。そのようなことは絶対に禁止されねばならないし、現状、刑罰が軽すぎると思う。「殺害予告」などに対しては、禁固刑数10年の(それ自体を反省しないならば終身刑でも)罰を与えて然るべきだと思っています。
 
しかし、「思想」(それを訴えたいという想い)に関しては、謝る必要はありません。
 
繰り返し確認しておきますが、僕は基本的には、このプロデューサー氏の考えに同意しています。
 
と同時に、上から目線で弱者(この犯人のような人)を押さえつけてしまっては、結果として、巡り巡って、自らの訴える「自由」を、自ら「拒否」してしまうことになるのではないだろうか、と思うのです。
 
ちなみに、独裁政権の中国には、「自由」はありません。あからさまな監視社会です。でも、僕は平気です。監視されて困ることなど、どこにもないですし。
 
公安の人たちと一緒に、天安門事件の話題を話していても、大抵は何も起こりません。むろん、不都合なことは日本よりは多いでしょうし、建前的には党の批判はNGなわけですが、あくまで建前ということであって、実際には、大方の日本人が思うほどには、ピリピリはしていません(基本、中国人はアホですから←親愛的表現です)。
 
一方、日本は(建前上は)自由が完全保障されています。でも現実には、世界にも類を見ないほどの、「相互監視社会」なのですね(一番の問題は、皆そのことに気付いていないこと)。 
 
「無意識強要同調空気」、すなわち「集団的な自己中心思想」が「正論」として客観化されて成り立ってしまっている。
 
「空気によって形作られた特権としての力」を得ることを、最も大事な要素として、概ね「科学の恩恵」とか宣りつつ、安易な方向、楽な方向にひたすら向かう。
 
そんな「ご都合民主主義」は、ブタにでも喰わせてやれば、と思っています。




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遺書 40

2020-08-27 20:19:07 | 香港デモ、新型ウイルス、日記


 
ここ数日、「中国オンライン旅行」40コース作成の準備をしていたので、少し前のヤフーニュースのコラムについてのメモを、書きかけたままにしていました。
 
「現代ビジネス」U氏に、改めて考えて貰いたいことです。
 
U氏は、僕の思考や文章が、くだらなく、商品とするに値しない未熟なものであると言います。思惑(U氏が根は優しい方だということは知っていますので)はともかくとして、僕が業界で生きることを、結果として否定しているわけです。
 
U氏は、第三者ではなく、権力を有する側(殺生権をもつ雇用側)にあります。その立場にある人間が、(40年間、この仕事を生活の糧にしてきた僕に対して)「仕事としてはいけない」と言っているのです。一種のパワハラだと思っています。決して看過ごすことは出来ないですね(といって、どうしようにもないわけですが、笑)。
 
U氏はまた、僕の幾つかの未掲載記事(具体的には「社会にとって一見無駄に思えても実は極めて重要な要素を担っている“過疎地”の存在意義」「温暖化を阻止するためにはその主要因をなすエアコン社会からの脱却が必要」)を嘲笑否定し、対極的な見解かつ作品としてのアプローチを成す某作家(U氏の大学先輩のエリート社会学者)の記事を評価してきました(そのことについては僕のブログでも何度か取り上げてきました)。
 
今回の記事は、「現代ビジネス」とは違うメディアからの、別の作者・編集者による、全く異なる分野の発信ですが、僕は同じような印象を感じ取りました。
 
一言で表すなら、「地頭が良い人は対象を体系的捉えることが出来る人」「バカは俯瞰的にしか捉えられない」。今の地球は、「体系」(科学、ひいては学問です)を過信し、「俯瞰」をないがしろにしているのだと思います。
 東大生から見た「地頭がいい人」の典型的な特徴


東大生から見た「地頭がいい人」の典型的な特徴(東洋経済オンライン)
milk****
 
>たぶん僕がバカだからだと思いますが、この人が言ってることがサッパリ分からない。結局は、単なる「受験脳」のような気がするのだけれど、、、。「無駄なもの」の大切さを分かっていない、エリートたち、ということなのでしょうね。
 
↑この僕の意見には、ほとんど反応はないのですが、一応「そう思う2/そうは思わない0」になってはいます(笑)。
 



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