Ninja Terminator
製作:1985年
●最近はノーマルな作品紹介が続いていたので、ここいらでド外道な映画を1つイってみよう。
本作は、これまでに当ブログで何度か紹介した香港のインチキ映画会社IFD film & artsによって作られた、ニコイチニンジャ映画のひとつである。元ネタは林子虎(ジャック・ラム)主演の韓国産動作片だが、監督と脚本を担当した何誌強(ゴッドフリー・ホー)の手によって、見るも無惨な代物と化している。なお、林子虎は過去にも同社から被害を受けた過去があり(『Ninja Champion』『Ninja Empire』)、今回で3度目の災難となった。
ストーリーは黄金像を巡ってニンジャのリチャード・ハリソンらが闘う話と、そのとばっちりを受けた(?)林子虎が闘う話の2つが同時進行していく…というもの。今回はニコイチパートにもそこそこ力が入っており、悪のニンジャとして高飛や江島といった(IFDにしては)豪華な面子が起用されしている。そして最大の見どころは、元ネタ部分で林子虎に立ちはだかる最強の敵に、あの黄正利(ウォン・チェン・リー)が扮しているという点だ。
黄正利は悪ニンジャの下部組織の首領(※何誌強の改変設定)で、なぜか巨大な金髪カツラを着用している変な風貌のキャラだ。いささかマヌケな面構えに見えるが、いざ闘いとなると得意の三段蹴りや蹴り足ビンタを炸裂させ、映画の全てをかっさらう大暴れを展開!アクションの見せ場はラストしか無いが、登場しただけで画面が一気に引き締まるあたりは「流石シルバーフォックス!」といったところか。
一方、黄正利には迫力で劣るものの、主役の林子虎だって負けていない。相手を飛び越えて回し蹴り、切り返しの早い連続蹴り、空中蹴りなどお手の物。バリエーションだけなら黄正利にも匹敵するほどで、彼の高い身体能力を存分に堪能することができる。この強者2人が闘うラストバトルも充実した内容であり、これには嬉しいサプライズを受けました(ただし決着の付き方がアホすぎるので、黄正利ファンには辛いかも?)。
多少の中だるみこそあるものの、この手のニンジャ映画としてはマシな部類に入る出来。高飛のニンジャアクションは特に面白くないけど、林子虎VS黄正利のガチバトルだけは一見の価値有りかも。本作も『Zombie vs Ninja』のように、元ネタにだけ集中して視聴すればいいタイプの作品だと思います。それにしても、黄正利の着用していた金髪カツラは一体何だったのやら……(苦笑
製作:1985年
●最近はノーマルな作品紹介が続いていたので、ここいらでド外道な映画を1つイってみよう。
本作は、これまでに当ブログで何度か紹介した香港のインチキ映画会社IFD film & artsによって作られた、ニコイチニンジャ映画のひとつである。元ネタは林子虎(ジャック・ラム)主演の韓国産動作片だが、監督と脚本を担当した何誌強(ゴッドフリー・ホー)の手によって、見るも無惨な代物と化している。なお、林子虎は過去にも同社から被害を受けた過去があり(『Ninja Champion』『Ninja Empire』)、今回で3度目の災難となった。
ストーリーは黄金像を巡ってニンジャのリチャード・ハリソンらが闘う話と、そのとばっちりを受けた(?)林子虎が闘う話の2つが同時進行していく…というもの。今回はニコイチパートにもそこそこ力が入っており、悪のニンジャとして高飛や江島といった(IFDにしては)豪華な面子が起用されしている。そして最大の見どころは、元ネタ部分で林子虎に立ちはだかる最強の敵に、あの黄正利(ウォン・チェン・リー)が扮しているという点だ。
黄正利は悪ニンジャの下部組織の首領(※何誌強の改変設定)で、なぜか巨大な金髪カツラを着用している変な風貌のキャラだ。いささかマヌケな面構えに見えるが、いざ闘いとなると得意の三段蹴りや蹴り足ビンタを炸裂させ、映画の全てをかっさらう大暴れを展開!アクションの見せ場はラストしか無いが、登場しただけで画面が一気に引き締まるあたりは「流石シルバーフォックス!」といったところか。
一方、黄正利には迫力で劣るものの、主役の林子虎だって負けていない。相手を飛び越えて回し蹴り、切り返しの早い連続蹴り、空中蹴りなどお手の物。バリエーションだけなら黄正利にも匹敵するほどで、彼の高い身体能力を存分に堪能することができる。この強者2人が闘うラストバトルも充実した内容であり、これには嬉しいサプライズを受けました(ただし決着の付き方がアホすぎるので、黄正利ファンには辛いかも?)。
多少の中だるみこそあるものの、この手のニンジャ映画としてはマシな部類に入る出来。高飛のニンジャアクションは特に面白くないけど、林子虎VS黄正利のガチバトルだけは一見の価値有りかも。本作も『Zombie vs Ninja』のように、元ネタにだけ集中して視聴すればいいタイプの作品だと思います。それにしても、黄正利の着用していた金髪カツラは一体何だったのやら……(苦笑
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