日本U-21 3-2 パキスタンU-23
得点)本田圭佑、谷口博之2 / ラスール、アクラム
日本U-21)
平山相太
カレン・ロバート
増田誓志
本田圭佑 辻尾真二
谷口博之
青山敏弘
水本裕貴 一柳夢吾 青山直晃
松井謙弥
交代)青山直晃 → 田中輝和
平山相太 → 前田俊介
増田誓志 → 本田拓也
<辛勝>
残り試合時間が10分あれば、同点にされ、逆転される可能性すらあったと思う。 「勝ち点3」という最低限の結果は、この試合の不甲斐ない内容への僅かな慰めだった。
日本は、開始早々に本田の素晴らしいFKで先制した。 無回転でボールが落ちる、強烈なキック。 まさにワールドクラスだった。
しかし、この「早すぎる先制点」が、日本の選手達から積極性を奪った。
ディフェンスラインでの消極的なパス回しが多くなり、ミスが重なった。 オシムの言葉を借りれば、「各駅停車」のパス回し。 個々の技術に勝る日本だったが、「虎視眈々と相手の隙を窺っている」というよりは、「出しどころがなくて後方にパスをする」という苦し紛れの印象を受けた。
ただ、ここで良かったのは、試合が膠着状態見るやすぐに、ベンチがCB3人に1人が上がるように指示を出したこと。 水本、一柳、青山の誰か1人ではなく、3人が交互に上がっていったことで、パキスタンの守備陣が混乱し、フリーになる選手を捕まえきれなくなった。
最近の代表戦(年代に限らず)を見ていると、何か、「前半の内に動いてはいけない」といった不文律が存在するかのように、明らかにうまくいっていない状況をベンチがただ手を拱いている様子が多く見受けられたが、今回は比較的早い段階から手を打てたと思う。
そして、日本が自陣より奥深くでボールを回せるようになるとリズムが出始め、谷口の追加点が生まれた。 谷口は後半にも2点目を挙げた。
しかし、日本の見せ場はここまでだった。
1失点目はGK松井のミス。 壁の作り方もおかしかったが、最初から相手がニアサイドしか蹴らない決め付けてたようなポジショニングが失点の原因だ。 あのポジショニングを見て、ファーサイドの枠内にボールが行けば入れられると思ったが、案の定の結果になった。
アンカーマンの青山が退場し、チーム全体が守り切ろうという意識が働いている中で、相手のラストタッチのボールを簡単に手で処理してしまったのもいただけない。 ああいった状況と時間帯で、周囲に相手選手が詰めてきていない場面では、GKは胸や足を使ってボールを止め、相手が寄せて来るまで最大限に時間を稼がなければならない。 細かいことだが、これは非常に重要なことで、彼の経験不足が表れてしまった瞬間だった。
2失点目は「左SB」の本田の寄せの甘さが原因。 その少し前の時間帯から、本田が上がったスペースを何度も衝かれる場面が目立っていた。 彼は攻撃の選手であるため、追加点欲しさに前に出てしまう気持ちもわかるが、あの場面は日本が逆に押し込まれていた状況だった。 「左SB」にポジションを移したのなら、背後のケアは常に念頭に入れておくべきだ。 先日の韓国戦の家長といい、左SBが本職でない選手の守備意識の低さから失点に繋がっていることは、考えなければならない。
苦戦の原因は、このような個々の選手の経験不足、そして、チーム全体の意識の不統一による「内的要因」が挙げられるが、この試合に関しては、スリランカ人主審という「外的要因」もあった。
特に目に付いたのが、アフタータックルの見逃し。 非常に危険で、あの主審の基準でプレーを続けていたら、選手は壊れてしまう。 そして、その基準にも一貫性というものが全くない。 確かに、終了間際の青山敏弘のタックルはイエローに値する。だが、ではなぜパキスタンの選手にはイエローが出なかったのか? もっと「2枚目」が出されてもおかしくない選手がいたはずだ。
地理的要因、経済的要因、環境面など、アジアの成長を妨げる問題は山積みだが、「審判のレベルの低さ」もその大きな要因の1つであることを再確認した。
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