いよいよ、「CL準決勝」2nd legが今日から行われますが、その前に遅まきながら、
1st legの感想を簡単に。
○ バルセロナ 0-0 マンチェスター・ユナイテッド
この2チームの試合で、
開始早々にアウェイのユナイテッドが「カンプノウ」でPKを獲得したことも、
それをC・ロナウドが失敗したことも、
バルセロナが内容でユナイテッドを圧倒したことも、
ユナイテッドが全くと言っていいほど攻撃できなかったことも、
最終的には“スコアレスドロー”で試合が終わったことも、
全てが予想外でした。
“チーム内のゴタゴタで一枚岩になれずに不調のバルセロナが、今季絶好調のユナイテッドを相手に完敗する”
というのが大方の予想でしたが(私はそう思っていませんでした 笑)、それが逆にバルセロナの選手達にとってモチベーションを上げる要因になったのだと思います。
内容や観客の雰囲気を含め、ここ最近の中ではかなりベストに近いパフォーマンスを見せました。
しかし、攻撃パターンの欠如に問題がありました。
細かいパスの崩しによる中央突破は、バルセロナというクラブの“アイデンティティ”であるのでしょうが、メッシの単独の突破とパスアンドゴーの一辺倒だけでは、人数をかけて中央を固めたユナイテッドを崩すことはできません。
そして最後は、
中央を崩せない → しょうがなくサイドに展開 → 単純なクロスを入れても、高さで勝てず
という、ユナイテッドからすれば非常に“守り易い”状況に自ら持ち込んでしまいました。
普通に考えて、「スペインのチーム」が「イングランドのチーム」を空中戦で崩すのは難しいですし、それがショートパス主体のバルセロナであれば尚更でしょう。
バルセロナは、もう少しミドルシュートやグラウンダーのアーリークロスを積極的に使うなどして攻めのパターンを増やす必要がありました。
そういった意味では、終盤に投入されたアンリは試合の流れを変える存在感を見せました。 “昨年までライバルだった”ユナイテッドを相手に意地を見せようとする気持ちも伝わりました。
2nd legも、まだまだ何が起こるかわかりません。
ユナイテッドはチェルシー戦の敗戦のショックと疲労が残っているはずです。
また、バルセロナ戦に続いて2試合連続でほとんど攻撃できずに守備に追われたことによる心労も大きいでしょう。
得点がほしいユナイテッドは攻撃に人数をかけてくるため、バルセロナにはカウンターという攻めの選択肢も増えます。
現状ユナイテッドの優位は揺るぎませんが、バルセロナにはリーガ全体を背負った“特別な気持ち”を持って挑んでほしいと思います。
最後に、「CL」とは離れますが、
チェルシー対ユナイテッド戦の試合後に、ファーガソンが2点目のPKのジャッジについて文句を言っていた件について一言。
「こういったビッグゲームであんな形のPKを認めるなんて…」
と恨み節を語っていましたが、それじゃあ、アーセナル戦のギャラスのPKは全く問題がなかったのでしょうか?
これでは、ユナイテッドの対戦相手に対してPKを与えることがまるで“社会悪”かのようです。
一般に、世間では、ヴェンゲルの方が「審判へのクレームが多い監督」というイメージを持たれていますが、実際はファーガソンの方がより直接的で乱暴な言葉を使って審判批判を繰り返しています。
両者の違いは、そのコメントに対して“マスコミが反応するかしないか”。
つまり、「Sir」は何を言っても批判されないのです。
ただ、今回は副審を“名指し”で批判。 いい加減、FAは動いた方がいいですよ。
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○ リバプール 1-1 チェルシー
同じステージでの過去2度の対戦と、「対戦の順序」が逆になったことから、私はチェルシーの勝ち上がりを予想していました。
今のところは、その予想が正解に向かいつつありますね。
「リバプールにとっては運がなかった、チェルシーにとっては運があった」
としか言い様がない結末でした。
しかし、実力が拮抗するCLのノックアウト・ステージでは、より運が試合を左右する部分は大きいと思います。
ただ、私は、運というのは「質量保存の法則」が当てはまると思っていて、アーセナルとの準々決勝でその運の総質量の大部分を使ってしまったリバプールは、今回はそのツケが回ってきた形だったのだと思います。
しかし、チェルシーも、クジ運を含めてかなりの質量の運を使いながら勝ち上がってきたチームです。
2nd legは、未だに露見していないチェルシーの不運が試合を動かす可能性も考えられます。
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